あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年7月30日 (土) 旧暦6月25日赤口

- 花火の弊害 -

日記


 暑いですね。どんよりと曇っているっていうのに、気温は朝からすでに30度を超えているようです。でも、暑くて結構ですよ、なんたって今夜は待ちに待った隅田川花火大会なのですから。
 浅草に住んでいる者にとって、この隅田川花火大会は、三社祭に次いで楽しみにしている行事なのです。お祭りが終わって意気消沈している時であっても、話題が花火大会となると、再び盛り上がるってのが浅草っ子の特徴でもあるのですよ。かといって、サンバとか時代祭なんてのには全く興味無し、一年を祭と花火の良い男ってところなのでしょうかね。予報によると今夜は雨が無いようです。この暑さと政情不安で海外に出かけられない連中で、浅草は盛り上がるのでしょうね。
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 “今朝6時ころに来たの、でももう一杯だったんだよ”。埼玉方面から花火見物の場所取りに来たというお嬢さんたち、隅田公園の端っこでくつろいでいます。でもね、“この場所じゃどっちの会場も見られないよ。あなたたちの頭上を見てみなさい、総てが木の枝で覆われているでしょ”“え、目の前に隅田川が有るでしょう”、隅田川が有るからって、ここで打ち上げる訳じゃないのですよ。“打ち上げは、あっちとこっちの二カ所なのだよ・・・”、せっかく場所取りに来たのですから、まだ遅くは無いので今からでも遅くない、ってわけで良い場所を教えてあげましたよ。
 この暑い中、12時間以上も待つってのも辛いでしょうけど、これも花火を介して夏の思い出としてあなたたちの生涯残るのでしょうね。夕方になると、仕事で来られなかった友達が食事や飲みのもを持ってやって来るそうです。それぞれ役割を分担しているのですね。でも、場所取りが一番大変なお仕事だったのかも、ご苦労さんです。
 いつもと雰囲気が変わってしまった隅田公園、“早く出ようよ・・・”。モモちゃんはなんとなく落ち着かない様子でしたよ。
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 我が家の犬たちは花火の音が嫌いです。特に、我が家は会場から近いせいもあり、その轟音は振動となって伝わってくるのです。ドカ〜ン!最初の花火が上がった瞬間の犬たちの驚き、もう恐ろしくて声なんか出ません。部屋の隅っこで固まっています。特にモモちゃんは、あほまろの机の下に潜り込んで、エサを持っていっても食べようともしないのです。人間は喜んでいるっていうのに、犬にとっては迷惑千万なのでしょうね。
 いつもお参りしている、浅草寺の鎮護堂(おたぬきさま)にもモモちゃんと同じ年の柴犬がいます。でも、可愛そうに、目が見えないので、小屋の中で寝たきりです。その原因は、一昨年の花火大会の夜、花火の音に驚いて綱を切って逃げ出してしまったのでした。住職や近所の方々とあちこち捜し回ったのですがどこにも見付けることができず、まさかと思って保健所に問い合わせてみたところ、浅草で柴犬を保護したとのこと、その足で世田谷の犬専用の施設に出向いたのでした。怪我も無く住職を見てとっても喜んだのは良かったのですが・・・、長年慣れ親しんだ境内だっていうのに、立木にぶつかったり、お地蔵さんにぶつかったり・・・。
 そう、花火の騒音が原因なのか、また捕まって保護されたストレスが原因なのか、それ以来目が全く見えなくなってしまったのです。今では毎日、受付の小屋の中で暮らしています。でも、日増しにやせ細り今では毛も抜け、骨と皮だけになってしまいました。
 今朝、久しぶりに小屋から出されて境内の木に繋がれています。モモちゃんが心配して近付いていっても無反応なのです。かつては、モモちゃんそっくりって言われていたのにね・・・。
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 さて、今日のあほまろは花火大会にやって来た観光客や、隅田川沿いで場所取りをしている連中の撮影をしてから、友人の家で花火撮影に取り組みますよ。もちろん、我が家の居間に座りながらも花火を楽しみことが出来るのですが、ビルの上に上がる花火は奇麗ですが、それが浅草だって証拠は撮った本人にしか判らないのです。越後長岡の花火に隅田川花火大会の花火ってコメントを入れてもあなたも判らないように(笑)。
 ですから、誰が見ても浅草だって証拠に、吾妻橋やうんこビルを入れて撮っているのです。花火を主役に撮るのは誰でもできますが、場所の証拠入りの写真ってとっても難しいんですよ。
 花火大会が終わったら、あほまろ写真館でも一部公開しましょうね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数57