あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年7月26日 (火) 旧暦6月21日友引

- 台風接近 -

日記


 大型の台風7号の接近で、浅草も横殴りの激しい雨になってしまいました。こんな日でも(嫌だけど)モモちゃんとの散歩は欠かすことができないのです。これが親というか、飼い主の愛情と責任なんですよ。
 とはいえ、凄いんです。玄関を出たとたんに真横からの突風が吹きつけ、一瞬でずぶ濡れです。こうなったらもう焼けくそですね。とりあえず傘の役割は真上からの雨を避けるためだけ、なんとかカメラの防御には役だっているって感じだけですよ。
 こんな日のモモちゃん、なかなか用を足してくれないのです。早くしろ!なんて怒鳴りたい気持ちですが、モモちゃんも13才、人間で言えば70才を超えてしまうって年なので、若い頃のようにはいかないのでしょうね。
 モモちゃん 「ここでしようかな、(ザーっと吹き付ける雨)いや止めた、こっちにしようかな、(そこにバスがザブン!と水しぶき)なんだよ!、じゃあっちにしようかな・・・・」
  そんな感じが延々続くのです。雨はますます激しくなってくるし、両肩も両足も、もうビッショリ。今朝のわがままなモモちゃんに憎しみを覚えてしまいましたよ。長年一緒に暮らしていると、愛情なんてのは空気みたいなもの、こんな時、よその聞き分けの良い犬を見ると、ついつい興味を引かれてしまう、こんなの浮気心っていうのでしょうね。考えてみたら、女房も一緒かも・・・。
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 五重塔前のハスの花の一個が、淡い桃色でとっても奇麗な花を咲かせました。まだ開いていない花があと2個あります。三つとも開くのが楽しみですね。でも、ハスといったら池の中って相場が決まっているのですが、このような鉢の中でも育てることが出来るんですね。土砂降りの雨の中の一瞬の安らぎを与えられたような気分でした。それにしても、お寺とハスの花ってとっても似合うね。
 先日、岩手県平泉町の中尊寺で、800年余り前の平安時代末期の地層から見つかったハスの種の栽培に成功し、直径約24センチの淡い桃色のハスの花一輪が咲いたってのが話題になってました。その花も自宅の水槽で栽培していたそうですよ。
 古代ハスといえば、国立公園大山の麓の古代遺跡後の近くの「古代ハス園」ってのを訪れたことがあります、確か、あそこのハスも遺跡の中から出てきたハスの種を繁殖させたとかいってました。土の中で長い間の状態を保っているってのって、とっても不思議なことですよね。でも、DNAを調べても、今のハスと古代のハスの違いは無いのだそうです。ハスはハスなんですから当然でしょうが。
 最近では、牛や人間などのも保存が効くようになったとかいってますが、確かマイナス何十度という中で保存しなければいけないのだとか。あほまろもを残しておいて、800年後の世界を見てみたいな・・・、あ〜、土砂降りの雨を忘れようと、またバカなこと考えてしまった・・・。それよりも、モモちゃんの、あっそうかモモちゃんは女の子でしたね。も保存出来るのかな・・・。
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 浅草寺の宝蔵門前の両側2カ所に大きな穴が開けられ、コンクリートが流されました。周りには太い電線が引かれています。いったい何を作るのでしょうね。誰かに聞いてみたかったのですが、この雨で工事はお休みなので、明日確かめてみますね。
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 「コメディーお江戸でござる」で、江戸風俗を解説していた江戸風俗研究家の杉浦日向子さんがお亡くなりになりました。46才って若さじゃ可愛そうですね。彼女はまるで江戸時代からやって来たかのような口調で江戸人になりきっていたのが魅力でしたね。
 あほまろが昔、映画等の時代考証でお世話になった稲垣史生のお弟子さんで、「歴史考証事典」シリーズの出版をお手伝いしていたころを思い出します。また、宴席で意気投合した○○氏と即結婚、即離婚なんて素っ頓狂で、天然ぼけで、のんべいで、蕎麦っくいで、今の時代に似合わないかわいらしい女性でもありました。
 あほまろは、あなたの反忠臣蔵考、『ゑひもせず』が大好きですよ。お芝居の影響で、赤穂義士がもてはやされている昨今、吉良側の言い分を代弁してあげたかのような切り口、とっても良かったですね。
 江戸時代だって、女性の平均年齢は50才を超えていたのに・・・、とっても残念です。これでようやく天国で、江戸時代の人達とのご対面が叶ったのですね。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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 昨日も書きましたが、我が師匠、三遊亭圓歌と遊び仲間たち、船遊び風流してきました。普段のおこないが良かったのかとっても快適な船日和でした。今回の遊びの幹事を引き受けたのがあほまろだったので、朝から台風の影響だけが心配だったのです。でも、ひとまず取り越し苦労だったようですね。
 ただひとつだけ失敗してしまいました。すっかり忘れてましたよ、うちの師匠はサッポロビールしか飲まないのです。船宿の人に、すぐに用意するように頼んだのですが、近所の酒屋にはサッポロビールが置いていないんですよ。もっとも、浅草周辺でサッポロビールを好んで飲む人なんて珍しいのですよ。

 恐る恐る師匠を見ると、しかたなくアサシビールを飲んでいます・・・。あ〜、このこと何年も言われ続けるのかも・・・。

 出船間際にようやく届きました。間に合いましたよ〜。
 汽笛一声(っていうのかな?)、柳橋から出発した屋形船、隅田川を下りレインボーブリッジをくぐってお台場の溜まりで停船。途中奇麗な夕日のお出迎えにすっかり上機嫌の師匠、夕日と一緒に写真を撮れなんていったて・・・、良い場所に移動する訳じゃなく、自分は座ったまま。しょうがない、ここが弟子の腕の見せ所と撮ってあげましたよ。ほら、ちゃんと後ろに太陽が見えてるでしょ。でも、これを見せると、夕日がちっちゃいとか言うんだろうな・・・。

 若圓歌のだじゃれで飲んで歌って奇妙な踊り、とっても盛り上がった2時間余りでした。締めは小圓歌の三味線で、お得意「両国風景」、隅田川から両国付近を見渡した名作を本当の風景を見ながら聞けるなんて、この上ない贅沢で風流な夜を過ごしてきました。で、でも、あほまろもちょっと飲んでしまったけど・・・。止めるって宣言する前から決まっていた行事だもんね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数23