あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年7月14日 (木) 旧暦6月9日友引

- 偶然 -

日記


 ベッドの中で昨夜の興奮を思い出しながらうとうとしていると、書斎の方からモモちゃんが“早く行こうよ!”って吠えている声が響いています。あ〜、もう少し寝させてくれよ・・・。
 今朝も霧雨で肌寒い朝です。モモちゃんはよっぽど我慢していたのか、玄関を出てすぐのところで用を足してしまいました。どうりで朝っぱらから騒いでいた理由がわかりましたよ。昨夜は夕方から出かけなければいけなかったので、夜の散歩を女房に任せたのがまずかったのかな、こんなこと今までは無かったんですよ。
 用を足すとあとはのんびりモモちゃんです。雨だっていうのにいつものようにすれ違う人達に愛想をふりまいています。モモちゃんは、みなさん口を揃えたように“かわいいね”って声をかけてくれるのがとっても好きなようです。そのたびに尻尾を大きく振っているのです。その仕草がとっても可愛いので、あほまろも言ってみました。
 “何よ今更・・・”、モモちゃん横向いてしまいましたよ。
------○------
 いつも見慣れている雷門前の光景がちょっと変わったような・・・。そっか、雷門の右側に有ったアサヒビールの大きな看板が無くなってしまったんだ。無くなったというか、真っ白に塗りつぶされてしまったってことは、新しく書き換えるのでしょうかね。それとも別の企業になるのかな。
 浅草といえば、ウンこびるでお馴染みの、アサヒビールって相場が決まっているのです。雷門通りの南側には巨大うんこ、西側突き当たりには大きな電飾看板、それに、雷門前にも「アサヒ本生」だったんですけどね。アサヒビールは浅草のイベントのたびに多額の寄付と宣伝費を使ってくれるってことで、浅草の人達にとって神様みたいな企業なのです。しかし、本社ビルが有るのはお隣の墨田区です。浅草の人達は、墨田区のことを“川向こう”とかいってバカにすることも多いのですが、身勝手なことに、アサヒビールだけは“川向こう”から外しているようでもあるのです。
 そんな有名な看板が消えてしまった雷門前、ちょっと寂しい雰囲気ですね。
------○------
 36年ぶりの再会それも偶然の出会いでもお互いに判るんですね。昨日はライブの取材で渋谷に出かけるため、浅草から午後5時ちょっと前の地下鉄銀座線に乗りました。通勤ラッシュの少し前なので車内はガラガラ状態です。電車が上野に着き、数名のお客さんが乗ってきます。それでもまだガラガラ状態です。発車のベルが鳴り、ドアが閉まろうとした瞬間に大柄な年輩の女性が飛び乗って来ました。“危ない”、ドアに挟まれそうになったのです。全員の視線がその女性に向けられている中、その女性と目が合ってしまったのです。“あらっ”、一瞬、目が点になってしまったよ・・・。
 “あほまろじゃ無い?”(注:当時はこんな素っ頓狂な名前なんて使って無かったので、とうぜんファーストネーム)“み○り!”、そう、学生時代の友人だったのです。36年ぶりに再会したっていうのに、今でも当時の面影がしっかり残っているんですね。当然あほまろにも同じく残っていたのでしょう。彼女は若いころそのまんまで年をとってしまったって感じなのです。それと、今のように無茶をするのも当時と一緒(笑)。
 同じサークルに所属していて、山登りやハイキングなどを楽しんだ仲間の一人です。考えてみれば、あの頃の山登りってのは、みんなが絶対に必要が無いピッケルやロープまで持っちゃって、まるでエベレストを登山するかのような格好してたっけ。いつも決まって、新宿発の夜行列車で、♪や〜まを愛する人は〜♪、歌声喫茶で流行った、もっともらしい歌なんて歌っちゃってね。駒ヶ岳、蓼科、穂高等々、いろいろ行ったな〜。
 卒業した翌年に、結婚するって案内状を貰ったけど、あの時は金穴病でご祝儀も用意出来なかった、返事も出さずに・・・、蓼科登山の写真を焼き増しして欲しいって頼まれたままだったっけ・・・、彼女が降りる表参道駅まで僅か20分ほどの時間でしたが、36年の時間が、イッキに縮まってしまった感じでした。
 今では、中学生のお孫さんがいらっしゃるお婆ちゃんだそうです。こんど孫を連れて浅草に遊びに来るなんていってましたよ。あほまろの日記も教えちゃいました。さっそく見てるんでしょうね、きっと。でも、変な書き込みをするなよな・・・。
------○------
 この年になって、若者のライブを観るのは2度目になります。先日もこの日記でも紹介した「浅草ジンタ」って連中、渋谷のクアトロってとことでライブを行うので、写真を撮りに行ってきました。
 いや〜、若いつもりでいてもやっぱしオジサンなんですね。会場内はまるでスモークを焚いたようにタバコの煙がまんえんする中、みんな酒を飲みながら騒いでいるのです。あほまろが知るちょっと前のライブってのは、もちろん劇場法が適用された会場なので、禁酒禁煙、みんながステージ前でお揃いの踊りを踊っていたんです。でも、今のライブは踊る訳じゃなく、ただ騒いでいるだけ。そんな感性には着いていけない、っていうか“これがコンサートなの?”って目を疑ってしまいたくなるような雰囲気の中で、頭クラクラさせながら撮ってきましたよ。
------○------
 恋文横丁、のんべい横丁、しょんべん横丁、あほまろが学生時代の渋谷には、そんな居酒屋が集まった横丁がたくさんありました。というか、今と違って渋谷にはそれしか無かったんです。
 ライブの撮影を終え、一緒に取材をした者が、ボトルを置いている店が有るとのことなので、久しぶりに線路脇の「のんべい横丁」に行ってみました。ここに足を踏み入れるのもそれこそ36年以上ぶりのことです。まるで、昔の映画のセットの中に迷い込んだというか、学生時代にタイムスリップしたかというか、まだ同じ佇まいで残っていたのです。
 でも、あほまろは歯の治療中なので、固い物もお酒も飲めず、雰囲気だけを楽しんでまいりました。
ビールちょっとだけでね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数22