あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年7月13日 (水) 旧暦6月8日先勝

- 盆迎え火 -

日記


 散歩の途中で雨に降られてしまいました。この時期は侮っちゃいけないですね。家を出る時には降る気配も無かったのでしたが、モモちゃんの用足し場に着いた途端に小粒の雨が落ちてきました。傘を取りに戻ろうかとも思ったのですが、ここまで来てしまったのだから・・・。それが不覚でしたよ。小粒の次は大粒、そして小粒またまた大粒の繰り返しなのです。とりあえずカメラが濡れないようにシャツでカバーしながら駆け足の散歩でした。
 おかげで、今朝のモモちゃんを写すのを忘れてしまいましたよ。しかたがないので、昨日浅草神社の賽銭箱の前で撮って写真を使用させていただきました。モモちゃんの写真を忘れるなんて、まるで散歩にモモちゃんを忘れて出かけたような出来事ですよね。皮肉にも帰った途端に雨が止んでしまった。まるで天に嘲笑われているような、今朝の散歩でした。
------○------
 お盆です。今日はその盆の初日。夕方に祖先の精霊を迎える為に、芋殻、麻幹などをを門口で燃やして、煙を焚く「盆の迎え火」の日です。祖先や死者の霊を家に迎えて供養する仏教行事の盂蘭盆会は、東北の一部や北関東、中国、四国、九州地方は旧暦で、東京周辺や東北の一部は新暦で、北海道と新潟、群馬、埼玉、千葉各県以西は新暦の月遅れ(八月盆)で行う地域が多いようです。
 ここ浅草寺でも、今日から始まる旧暦のお盆と、月遅れの八月盆に盂蘭盆会には、施餓鬼会(せがきえ)をおこなう施餓鬼棚(せがきだな)を本堂の正面につくり、その中央に「三界万霊」の位牌を安置します。これは、餓鬼に限らず全ての霊を供養するのですが、とくに迷っている霊、飢えや渇きで苦しんでいる霊、供養する人のいない無縁の霊も供養するという意味を持っているのです。
 三界とは、一切衆生の生死を輪廻(りんね)する三種の世界、すなわち欲界色界無色界の衆生(多くの生物。生きているものすべて)が活動する全世界を指す言葉なのです。難しい言葉ですが、とあるサイトでは、天国・地獄・現世、そんな間違った解釈をしているところもありましたよ。三界とはあくまでも生きている世界をいうのです。お間違いなく。
------○------
 雨の中でも、浅草寺には早朝から盂蘭盆会をお参りする方々がやってきます。年輩者が多いのですが、中には女学生の姿もありました。みなさん真剣にご先祖さまの供養を行っています。既に亡くなった家族の人たちは、少なくとも私たちの心の中で今も生き続けているのであり、心をこめてお付き合いしなければならない・・・、盂蘭盆会は人々をそんな気持ちにさせてしまうような雰囲気がありますね。
 あほまろも、ご先祖さまと両親のご冥福をお祈りしてまいりました。
 盂蘭盆会は、今日の迎え盆から16日の送り盆までの4日間行われております。
------○------
 お盆の人出を目当てに、浅草寺境内には屋台が並びます。3日前に終わったほおづき市で一度撤去した屋台ですが、今朝は早朝から再び出店です。ここの屋台一筋40年という安藤さん、今回はみたらし団子を止めてあんず飴を売るようです。
 “梅雨の間はなぜか団子が売れないんだよ”
なんて言ってましたが、梅雨にはあんずアメってシャレてんのかな(笑)。安藤さんは、この他にもたこ焼き、チジミ、焼きそば等々その時の雰囲気で様々な出し物を持っているのです。何を売っても成りきった口上で人気者ですよ。あほまろはたこ焼き姿の安藤さんが一番似合っていると思っているのですよ。だって、タコのような容姿なのですからね。
 それより、安藤さんは、屋台のことや、お祭りの線引き、親分との付き合い方等々、とっても貴重で大切なあほまろの裏世界の情報源なのです。お盆の間は、浅草寺本堂に向かって左側の奥山に続く場所であんず飴を売っていますよ。“あほまろの日記で見たよ”、なんて声をかけてあげてください。サービス有るかも・・・。ちなみに、安藤さんのあんず飴、くじ引きで大きさが違うってユニークな販売方法なのです。
 水飴を煮込む甘い臭いが、アメの境内にたなびいていました。その臭いで、モモちゃんは屋台の側から離れようとしないんですよ。

------○------
 ロンドンの同時テロ事件は自爆テロだったようですね。自爆を防止するってことは、混雑する地下鉄を利用する人を全員のボディーチェックでもしなければ防げないってことになるのかな・・・。
 テレビでは、アメリカ、スペイン、イギリスと次々に襲われたってことは、今度は日本が狙われるのも時間の問題と言ってる人がいます。警察庁も、もしイスラム過激派が日本を狙うとしたらを想定して人が密集する場所を重点に警戒態勢に入っているとのことですが、そんなリストの中にイベント時の浅草寺も入っているようです。
 先日のほおづき市の時には、普段の数倍の警察官が境内をうろついていました。いったいどんな手段で自爆犯を見付けて犯罪を防止しようとしているのでしょうか。境内には大勢の外国人の姿も見られますが、外国人と見たら誰それかまわず声をかけるってことも出来ないでしょう。
 もしかしたら、雷門の入り口に検問所を設置して来客全員のボディチェック。そんなこともあり得るかもね。次のイベント、隅田川花火大会には隅田川一帯に100万人以上の人が訪れるのですよ。どのように取り締まりを行うつもりなのでしょう。
 浅草に住んでいるあほまろにとって、ロンドンのテロ事件、人事とは思えない毎日なのです。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数19