あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年7月2日 (土) 旧暦5月26日赤口

- 職人 -

日記


 蒸し暑い朝です。幼い頃は下戸だったあほまろ、飲めない酒をフカザケしてしまい、起きるのが辛いのです。女房が何度も起こしに来るのですが、ついつい“先に行ってくれ!”なんていってしまいました。ふてくされた女房殿、ポーちゃんを連れて一人で出かけてしまいました。
 そんな訳で、書斎ではモモちゃんが騒いでいます。しかたがない起きることにしようか・・・、なんて思いながら二度寝。女房が帰って来た音で再びお目覚め。“まだ寝てたの”、はいはい、“見れば判るでしょ、メシ喰っている姿に見えますか?”
 時々あほまろの日記を盗み見している女房、“オレンジ通りにつくばエクスプレス開業の旗が並んだよ、早く行って撮ってきなさい”。おやおや、アンタもようやく新しい発見を求めて歩くようになったんですね。別に旗は逃げる訳じゃないんだから、急ぐことなんてないでしょ。
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 雷門の真ん前にある浅草観光センターで、「台東区優秀技能作品展」が今日から11日まで開催されております。江戸の流れを受け継ぐ職人さんの伝統工芸品を展示し、伝統工芸の手作り教室なども開催しています。展示されているものには、袋物、帽子、銀器、江戸指物、江戸簾、浮世絵版画、五月節句飾り、手描江戸友禅、木工、和装小間物製品、木工塗装などの江戸時代から続く庶民の日用品類なのですが、今となっては日常で使うことが無いようなものも多く、いわば贅沢品の域に入ってしまうようなものが多いですね。でも、このような技を伝え残すため、職人さんたちの努力が続けられているのです。
 しかし、今では同じような物が機械で大量生産
されています。実用品として使うのにはそれでも良いのでしょうけど、庶民文化の伝統を感じるためには、やっぱり本物のアジを覚えておいた方が良いに決まってますよ。100円ショップでも売られているまがい物との違いを確かめるためにも一度ご覧になってはいかがですか。
 今日は正午から江戸指物の渡邊彰さんの実演が行われ、明日は手描江戸友禅の佐藤美智子さんのお仕事を見ることができます。
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 職人といえば、昨日の日記にも書いた通り、浅草公会堂でも「江戸女職人展」が開催されております。こちらは、ガラス、革、染織工芸、ビーズ刺繍など結構実用的なものが多いようです。こちらの実演展示は今日から19日まで行われていますよ。この週末、浅草にお越しの方は、ぜひ両方の職人芸を堪能してみてください。

 そんな訳で、二つの職人芸を見るための代表的なコースです。
(浅草に詳しくない方だけど〜ぞ)
 雷門前の観光センターを見学し、雷門でお決まりの記念撮影をしましょう。もし、お友達と一緒とか、恋人同士一緒、また残念ながら一人だけで来てしまった人、シャッターを押してもらいたかったら、あなたの側のどなたでも気軽に応じてくれるはず。側に恐そうなおっさんばっかしだったら、隣の交番のお巡りさんに気軽にお願いしちゃいましょう。ただし、心付けは不要です。
 約300メートルの仲見世を冷やかしながら、左1件、右に2件、どれでも一個100円、あほまろの好きなゴマ入りのほかほかの揚げまんじゅうでも頬張りながら、(ここでちょっとご注意、揚げまんじゅうを食べた手を拭かないで、他のお店の商品やウインドウには絶対に触らないでください。まじ、叱られますよ。そんな貼り紙も貼ってあるし)そして、宝蔵門から大香炉の病に効果があるとされるありがたい煙を、頭が良くなりますようにと頭、女性は大きくなりますようにと胸、おじさんは通風にかかりませんよにと足、それなりの方はギックリ腰にならないようにと腰、あほまろのような方は元気になりますようにと大事なところ・・・に引き寄せ、12段の階段を上って観音様を詣で・・・た、だけでは御利益はありません。観音様を拾い上げた人達が祀られているという、お隣の浅草神社に詣でて始めて観音様の御利益が受けられるのです。
 それから、再び宝蔵門を通り、左側だけ続く仲見世が切れたところが伝法院通り、そこを右折すると、左側に浅草公会堂が見えてきます。ここまでの所用時間はおよそ30分、途中で昨夜の飲み過ぎでお腹の調子が悪い方はトイレ休憩などを行ったとしても40分程度です。それに二カ所の職人芸に費やす時間は人それぞれご自由に。もっと職人芸を見たい方は、浅草公会堂を出て右突き当たりの伝法院通りを左折、すぐ次の交差点を右折して真っ直ぐ行くと、場外競馬場に集まるちょっと怪しくいかがわしい連中がたむろしています。その中を遠慮しないで、“ごめんなすって!まっぴらごめんなすって!”、なんて粋な声をかけながら突き当たりのひさご通りに辿り着くのです。かの有名な下町のディズニーランドのお隣です。ひさご通りの入り口から100メートルほど行った左側に、台東区江戸下町伝統工芸館(愛称・ギャラリー匠)なんてのがあるのです。
 ここでも週末には技師の実演が行われていますよ。これであなたも職人の通になってしまうのです。帰りには、使いもしないモノが詰まった紙袋を持っていること間違い無し。
 おやおや、久しぶりに「浅草あほまろ早口ガイド」、やってしまいました。
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 浅草寺境内では、9日、10日に開催される「ほおづき市」の準備が行われております。境内に出店するおよそ300件のほおづき商の屋台作りです。当日の雰囲気はもちろんですが、このように準備中ってのも、やがてやってくる本番を連想させてくれるようで、あほまろはとっても楽しいのです。なんとなく、ウキウキ気分でいつもの蕎麦屋さんで朝食です。モモちゃんがおいしそうにナルトを食べていると、久しぶりに雀のピーちゃんもやってきました。今朝は長いのを一本サービスだよ。
 でも、この雀のピーちゃん、どうしてこんなにあほまろに慣れてしまったのでしょうね・・・、全く警戒心無し。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数26枚