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平成16年6月12日
(日) 旧暦5月6日仏滅 |
- 鳥越祭 - |
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蒸し暑い朝になりました。まるで蒸し風呂の中にいるかのようでとっても気持ちが悪いのです。昨夜来の雨で濡れたところに強い日差しが射し込んできたためなのでしょう。おまけに、女房がモモちゃんをシャンプーしてそのままにしておいたおかげで、ますます抜け毛が目立ってしまい、とっても他人に見せられる状況じゃないんです。 みっともないモモちゃんの姿をいつもの犬友達に見付からないようにと、駆け足の散歩でした。汗だくで帰ってきてこの日記を書いている最中でも、背中に汗が流れているのが判るのです。机の横であほまろを見上げているみっともないモモちゃんの毛も取ってあげなければいけないのですが、今日はこれからまた鳥越祭に行かなくてはいけないもので・・・。帰ってから洗ってあげるね。 ------○------ 昨夜は鳥越神社の例大祭、宵宮が行われました。浅草と同じ台東区で三社祭と隣り合わせの氏子町会のお祭りです。鳥越のお祭りも浅草と同じく旧町名からなる、二十三の氏子町会それぞれの御神輿（どこの町会も大きな神輿なのです）の競い合いがまた楽しいのです。特に、鳥越祭の別称を「夜祭り」ともいわれるように、神輿の周りに取り付けられた提灯に蝋燭が灯ると、それはそれは見事、街灯の無い路上を渡御する御神輿の姿に、これから始まるお盆の先触れであるかのような、そして夏の始まりを感じさせてくれるかのような・・・。 また、鳥越祭の特徴は、どこの家でも玄関を開け放したり、駐車場に敷物を敷いて酒盛りをしているってことかな。最初は知り合いだけで盛り上がっているのでしょうが、そのうちに知り合いの知り合いとか、友達の友達とかいいながら、無関係な通りがかりの人達もいつの間にか仲間になって騒いでいる、そんな光景をあちこちで目にします。かつての浅草もこんな光景が見られたのですが、今では全国区の観光祭りになってしまい、観客は観光客だらけ。氏子である地元の人達はみなさん、どことなくきまり悪そうにそっと路地裏で盛り上がっているだけなのです。浅草のすぐお隣にもかかわらず、鳥越地区にはまだ本当の下町の文化が残っているのでしょうね。 ------○------ 今年のあほまろは、宵宮の連合渡御の撮影で小島町２丁目東町会にお邪魔しました。毎年、小島二東・小島二西・小島一の小島町三町会が合同で宵宮を祝うのです。午後６時神酒所を出発した町会御神輿は、小島町管内を渡御し、午後７時になると三基の神輿一斉に火が入るのです。火が入った瞬間に沸き起こる歓声は、ようやく鳥越祭本番突入を意味する大歓声にも聞こえてくるのです。更に、それまでどこか盛り上がりに欠けていた担ぎ手連中の顔つきまでも変わってしまうのです。 浅草も同じですが、年々町に若い人が居なくなって、今では地元町会の人だけでは御神輿を上げることも出来ないのです。それで、各町会は祭同好会のみなさんにお願いして一緒に担いで貰っています。それも、ちゃんとルールを儲け、どの棒はどこの同好会、それをどのようにローテーションするのか、事細かく記された進行表に基づき和気藹々で楽しんでいる姿がとっても微笑ましかったですよ。 三社祭では、同好会に宮出しだけを許しており、本社の渡御には町会の半纏以外の者が入るのを許しておりません。今回お邪魔した小島二東町会の斉藤副町会長さんが、“そのうち浅草もこんな状況になるんだよ”、そんな言葉の裏には浅草の意地にも似た排他性の批判でもあるかのような一抹の寂しさを感じ取ったのでした。 もう一つ文化の違いも見付けましたよ。鳥越のお祭りも他と同様、三本〆で御神輿を発進させます。しかし、我々が三社〆といって極々当たり前の手締めとは違い、鳥越三本〆という独特な手締めで行われるのです。 「よ〜ぉ、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃん」の「ちゃちゃちゃん、ちゃん」を三回繰り返すのが三社〆に対し、鳥越〆は、一回ごとに「よ〜ぉ」が入り「ちゃちゃちゃん、ちゃん」となるのです。慣れない者にとっては手拍子が先走ってしまいますよ。実際に三社〆に慣れた連中が多いのか、先走る手拍子が「よ〜ぉ」にかぶってましたよ。 ------○------ 今日は、千貫御輿といわれ東京一の重さが有ると言われている鳥越神社の本社神輿の渡御が行われております。大神輿の渡御の先頭には、猿田彦（天狗）、手古舞連、子供たちが持つ五色の旗が連なるどことなく厳粛な渡御を写してきます。 この様子は、近日中のあほまろ写真館で紹介しますね。 |
今朝の写真 |
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