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　学生は通学、サラリーマンは出勤と毎日きめている仕事を日課といいます。あ
ほまろの日課はモモちゃんの散歩から始まるのです。どんな事態であってもこな
さなければいけなにのが日課なのです。でも、時々日課を投げ出したくなること
もあります。そう、今朝のような雨の朝の散歩なんてその冴えたるものです。
　起きあがって外を見ると土砂降りの雨です。嫌だな散歩なんて、そんなことを
考えるとなかなかベッドから出ることも出来ず、うとうとと何度寝かしてしまい
、ふっと時計をみるといつもより３０分以上も経っているじゃないですか。書斎
からモモちゃんの怒る声が聞こえています。どんなことがあっても日課はこなさ
なければいけないんですよね。日課なんですから。
　どんな雨であっても通勤の人も通学の人もみんな日課をこなすための努力をし
ています。氷屋さんのご主人は、ずぶ濡れになりながら氷を運んでいます。タバ
コ屋さんのおじさんは、自分よりも商品が大切なのでビニールのカッパをタバコ
の箱にかけ、やっぱりずぶ濡れになりながら自動販売機にタバコの補充をしてい
ます。
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　こんな朝でも雷門前には観光客がやってきます。そしてお決まりの記念撮影と
なるのですが、カメラのシャッターを押してくれる人が居ないので困っています
。あほまろだって、モモちゃんと通い袋とカメラと傘を持った状態、自分で撮影
するのにも大変だっていうのに、今日ばかりは記念写真に応じる訳にはいかない
ぞと、観光客に見付からないように雷門の正面を避けて通過しようと思ったので
すけれど・・・、韓国訛りの英語で頼まれてしまいました。
　こうなったら撮ってやろうじゃないか。とりあえず片手だけでも自由にしよう
と、モモちゃんのリードを預けたのでっすが、なぜかモモちゃんが嫌がって行こ
うとしないんです。そこに、いつもの犬仲間の奥さんが通りかかったので、持っ
ててもらいました。彼女にはモモちゃんが素直に付いていくんです。不思議ね。
　写真を撮り終えて聞いてみると、この人達は韓国から新婚旅行で日本にやって
来たという夫婦、それでどうしても二人一緒に撮りたかったってわけだったんで
すね。韓国にも柴犬はたくさんいるそうですが、驚いたことに食用として飼育さ
れているのだそうです。彼はそんな犬の飼育の仕事をしているんだって！
　日本では柴犬をペットとして飼っている、そんな光景が不思議に見えているの
でしょうか、どうしてこんなに痩せているのとか、栄養が行き届いていないよう
だとか、余計なお世話ですよ。
　そういえば、１９８８年の韓国オリンピックの時には、犬肉推進派と、反対派
が、“この機会に犬肉バーガー等を普及させよう”“いや、犬肉料理は韓国の恥
だ”とのバトルが報道されていました。韓国では赤犬肉には、薬効があると信じ
られ、古くは宮廷の薬膳料理として高価な食材だったそうですが、あほまろは絶
対に食べたくないですよ（怒）。
　彼の目には、モモちゃんが不味い肉に見えていたのでしょうね。冗談じゃ無い
ぜ、全く・・・。モモちゃんが嫌がった訳が理解できましたよ。犬の臭覚っての
は人間より２０db（１０００倍）高いと言われているのですから、食われたら大
変と、殺気を感じたのでしょう。
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　昨夜、モモちゃんと夜の散歩をしていると、雷門前に一台の観光バスが止まり
、中から屈強なドイツ人の男たちが大勢降りてきました。何かのスポーツ選手な
のでしょうか、バスの案内には“ハンブルガー”とだけ書いてありました。
　今朝の新聞によると、明日浦和と親善試合を行うドイツブンデスリーガのハン
ブルガーＳＶの選手だったんですね。新聞にも、“選手、スタッフ総出で東京・
浅草へ観光に出掛けるなどリラックスした雰囲気だった”、なんて書かれてまし
たよ。
　観光地浅草、それも雷門の真ん前に住んでいると、様々な話題の人達を見かけ
ることも多いのです。先日も巨人を解雇された外人選手ご夫妻が人力車に乗って
いるのを見かけのも翌日のスポーツ新聞に大きく紹介されていたっけ。でも、北
朝鮮のバカ息子が浅草に来たってのには遭遇しなかったですよ。もっとも、浅草
っていってもず〜っと裏の快楽地だったようですからね。
　リードを持っていてくれた奥さんと、仲見世を歩きながらの会話で、“ところ
で、北朝鮮でも犬の肉を食べるのかな？”、“もし犬が居たとしたらね”、なん
て大笑い。ミミズどころかゴキブリだって食べてしまう国なのですから。
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　こうして毎日様々な話題が見付かるので、この日課は止められないんですね。