あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月28日(土) 旧暦4月21日赤口
- 祭りの被害 -

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 暖かい朝になりました。モモちゃんの舌も伸びっぱなしの散歩です。今朝は、
女房が一番若いタマちゃんを連れていくとはりきっていましたが、タマちゃんは
まだ外が恐くて歩けないのです。内弁慶で威張っている末っ子ですが、玄関を出
た途端から怖がって身震いの連続、まるで借りてきた猫じゃ無くて犬って感じ。
 全く歩く気配なんてありません。でも、でもですよ、年老いたモモちゃんが歩
けなくなったとしたら、朝の散歩はこのタマちゃんを連れていくことになるので
しょう。 今からしっかり歩く練習をさせておかなければいけないのです。
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 毎年この時期になると、浅草寺境内に知的障害者施設で育てられたさつきの鉢
が展示即売されます。生徒たちが端正込めて育てた小振りのさつきが初夏を告げ
てくれるようで、毎年買って帰るのですが、今朝の女房は週末になると千葉から
やってくる魚の行商から魚やイカなどたくさん買ってしまったので持つことが出
来ないんです。“イカは生きてるんだよ”なんて喜んでいましたが、ふと気付く
と、なんで殺生禁止の浅草寺境内で生きた魚を売っているのだろう・・・。境内
の屋台では焼きイカや焼き肉なんてのも当たり前に売られているのだからこれも
悪くは無いのかもね。
 そんな訳で、さつきは明日買ってあげますよ。でも未だにあほまろは、つつじ
と、さつきと、しゃくなげの区別が判らないのです。みんな同じに見えてしまう
んですよ。
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 昨年の三社祭で、御神輿が突っ込んできて浅草神社の狛犬がズレてしまったの
をご存じですか。今年は問題なく終わって良かったなんて思っていたら、やっぱ
り被害を受けたものが有ったようです。
 浅草寺本堂前の水屋の中心に立つ、原型制作高村光雲仏師、鋳造は津田信夫作
の沙竭羅龍王像(しゃらりゅうおうぞう)の頭部に巻き付いた龍の頭が取れてし
まったのです。誰かがこの上によじ登って見物したのでしょうね。そんなの、言
われてみなければ全く気付かなかったのです。昨日、応急的に接着剤のようなも
ので留められたようです。今後専門家の調査をふまえ、どの様に修復したら良い
かを決めるのでしょう。
 この沙竭羅龍王像は、明治36年に東京市が浅草寺裏広場に造った噴水池の守
り神として寄贈されたものです。関東大震災から東京大空襲まで、幾多の苦難を
乗り越えて100年余りを過ごして来たのですが、まさかこの上によじ登る人が
出てくるとは思っても居なかったでしょう。とんだ災難に遭ってしまったってこ
とを繰り返さないために、来年からはこの水屋からも見物客は締め出されてしま
うのでしょうね。
 素人目に見ると、頭部に巻き付いているのが龍なのか蔦なのか判断に苦しむと
ころなのです。見ようによっては水の中に立っているので蓮の花が咲いているよ
うだと言ってる人も居るようです。どっちにしても抽象的な偶像なので、たとえ
龍の頭部が無くなっていたとしても誰も気付かずに過ごしてしまいそう・・・。
 ちなみに、高村光雲は上野公園で有名な西郷隆盛像の作家でもありますが、現
実の人を描く能力は劣っていたのかな・・・。明治31年12月18日竣工除幕
式に参列した西郷夫人のイトさんは「うちの人はこんなみすぼらしい格好をして
なかった」と怒り、2度と上京はしなかったという逸話が残っています。
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 今日から「お富士さんの植木市」が開催される観音裏の花の辻通りでは業者の
方たち植木鉢を並べる準備をしています。ことしは連年より規模が大きく開催さ
れるようなので、きっと大勢の人で賑わうのでしょうね。あほまろは去年ここで
、あじさんやつりしのぶなどを買いました。それにさつきと、7月のあさがお市
と、ほおづきが市で買う鉢がベランダに揃うと、ようやく隅田川の花火大会が始
まるのです。

今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数44枚

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