あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月24日(月) 旧暦4月17日友引
- お巡りさんのぼやき -

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 祭が終わってもまだ続くのが後かたづけですね。わずか3日間の三社祭のため
の準備に費やす日数は、あほまろが毎朝観察しているだけでも60日以上にもな
るのです。今朝の浅草神社ではまず、鳥居右の保存用の奉納提灯が丁寧に取り外
されています。ここには浅草の要職につかれているお歴々の名前ですが、毎年作
り替えるのがもったいないので使い回しされているようです。これが終わると、
神社を取り巻いている奉納提灯すべてが取り外されるのですけど、こっちの作業
は投げやり。最もどこかで消却処分されるのですから壊れても良いわけです。
 神社境内に設置された桟敷席や狛犬の檻などの取り外しはいつも最後の作業に
回されますが、ここには浅草寺周辺に立てられた幟や仲見世の奉納提灯などが集
められて倉庫に仕舞われるのです。
 長い竿に付いたままの宮出し担ぎ手の集合場所の幟を担いできた作業員、モモ
ちゃんに声をかけたのですが、怖がって逃げ回っていました。長い竹竿が凶器に
見えてしまったのかな。それもそのはず、凶暴な連中を集める場所に立てられた
幟ですから、威圧感をも兼ね備えているのでしょうかね。
 観音裏では、警備用の鉄柵(バリケード)が集められ、その運び出し作業が行
われています。いつもより撤去作業が急がれているのは、明日行われる行事のた
めなのです。
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 明日は、毎年恒例の「消防殉職者慰霊祭」が行われるのです。江戸消防記念会
が主催するこのイベント、江戸時代から火事の多かったこの江戸の町で勇敢に散
っていった方々を追悼するのです。
 浅草観音裏には、宮内省から200円の下賜金をもらった警視庁消防職員が、
大正元年に建立した消防殉難者表彰碑が有り、徳川八代将軍吉宗の時代、大岡越
前守忠相の唱導で草案された「いろは48組」の町火消しから、昭和14年まで
の間に東京で殉職した128人の消防士の名前が刻み込まれています。
 午前11時、雷門から江戸消防記念会の連中が仲見世を纏と梯子を持って行列
し、観音裏に整列。消防殉難者表彰碑前に設置されたテントの中では東京消防庁
の吹奏楽で開会が告げられ、幹部連中によって法要が行われるのです。
 この祭典の第2部の演技披露では、火消し半天にもも引き姿の江戸消防記念会
の人たちが、総数88本の纏を勇壮に振りながら浅草寺境内を歩く纏行進を披露
し、続いて青竹で作られた高さ約7mの梯子十一本による梯子乗りが披露される
のです。この技は、火事場でも冷静に対処できるようにと、消防士の訓練の一環
として江戸時代から引き継がれてきた伝統芸なのです。遠見、しゃち、背亀、腹
亀など、それぞれの型に名前があるようです。
 今年も勇壮な写真をご覧にいれるため、頑張って撮影してきますよ。
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 三社祭が終わったばっかりだというのに、またイベント開催されます。今朝、
毎朝モモちゃんに挨拶してくれる雷門前のお巡りさんが声をかけてきました。三
社祭の時は、西浅草付近の警備を担当していたのだそうです。西浅草といえば、
知る人ぞ知る荒れる地域、四六時中神輿から目が離せなかったなんていってます
が、内心は充分お祭を堪能できたはずですね。なんたって、一番良い場所からあ
の本社渡御の光景が見られるのですから。
 このお巡りさんは平成13年からここで勤務をしているのです。年々感じるの
は浅草の夜が賑やかになってことだそうです。夜中の様子を毎日観察できるのは
いくら浅草に住んでいる方でも難しいでしょう。興味が有ったので聞いてみると
、24時間営業のお店が増えたこともあり真夜中の酔っぱらいや喧嘩など、とっ
ても忙しくなったのだそうです。
 これって景気が良くなった証拠なのかな、なんて言ってました。
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 考えてみれば、あほまろが浅草でアルバイトをしていた昭和40年代全般を思
い出します。あの頃は六区から雷門通りにかけて屋台が並び、町中で酔っぱらい
が大声を出して騒いでいたのです。そして、あちこちで些細なことから喧嘩が始
まり、血だらけで救急車に連れていかれる人達を毎日のように見てました。
 浅草に人が戻ってきてくれるのは良いのですけど、それはそれでまた問題も多
いそうです。夜中の酔っぱらいが交番を訪ねてくるのはトイレと道案内なのだそ
うです。そういえば、お祭の間もトイレにはいつも大勢が列を成していました。
観光地にとって、トイレと休憩場が無いのって致命傷なのですけどね。
 交番で一番困るのは外人からの問い合わせです。特に両替できる場所と、荷物
預かり場の質問が多いのに難儀しているのです。銀行は週末お休みで、ホテルは
宿泊者以外の両替してくれない。大きな荷物を引きずって浅草にやって来て、荷
物を預けたいといわれても、地下鉄内のコインロッカーしか無いのです。
 雷門の真ん前に大きな観光案内場が有るのですから、せめて外人観光客用に、
小銭くらいは両替してあげる金融機関の窓口を開設しても良いのではないでしょ
うか。それに、広い設備なんですからコインロッカーだって有っても良いんじゃ
ないのかな。今度、議員さんに相談してみよう・・・、とはいっても口だけで何
もしてくれないのが議員さんって職業だったっけ・・・。

今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数33枚

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