あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月15日(日) 旧暦4月8日大安
- 祭りの資格 -

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 寒いですね。とっても冷え込んでいます。雨の予報ですが、朝はまだ降ってい
ないので、早足で散歩を済ませてきました。
 浅草神社境内では、桟敷席の建設が行われております。今朝は桟敷席に曳く座
布団が運び込まれ、能舞台の中に積まれています。数年前、観音裏で開催される
薪能の時、開始前に突然降り出した雨で桟敷の座布団がずぶ濡れになってしまい
、急遽公演場所を浅草公会堂に変更して行われたことがありました。
 座布団を用意するってことは雨のリスクを承知で準備をしているのでしょうけ
ど、三社祭まで雨が降らないとは限らないのに、一週間も前から座布団を用意し
なければいけないのはなぜなのかな・・・。人事ながら心配したりして。
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 浅草神社の掲示板に三社祭「宮出し」の注意書きが貼り出されました。毎年同
じ内容が書かれていますよ、厳重注意枠に囲まれた7項目の注意書きです。

 神聖な神輿の上に乗らないこと。
 所定の伴天を常に着用すること。
 暴力行為をしないこと。
 飲酒をして神輿を担がないこと。
 危険物となり得るものは持ち込まないこと。
 浅草神社奉賛会所定の時間を守ること。
 浅草神社奉賛会及び警察当局の指示に従うこと。

 
 これらの項目を厳守した「宮出し」を行ってください。なんてのの一項目でも
守った「宮出し」なんて過去に見たことがありません。もし、これらが守られる
「宮出し」が行われたとしたら、三社祭は全国に有名には成らなかったかも。
 今年は、報道関係者に「御神輿の上に乗っている人を写さないでください」と
の注意書きも出されたようですよ。みなさん、御神輿の上に人が乗っている写真
は絶対に撮らないでください。撮ったらその場でフイルムが没収されますよ。な
んて統制、どんな権力者にもどんな官憲にも出来ないだろうな・・・。
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 国技館が浅草に有ったのを知ってますか。そうです、東京名所として名をはせ
ていた浅草六区北側の凌雲閣(浅草十二階)の隣に、明治45年に開館したので
す。二十人乗りエレベーターを備えた、イスラム教会風の当時としては大建築で
今でも絵葉書など多くの写真にその姿が残っています。しかし、肝心の相撲興行
は花相撲一回だけで終わり、二年後に日活が買収して映画館になってしまい、凌
雲閣を破壊してしまった関東大震災を待つことも無く、その5年後には火災によ
って消失してしまったのでした。
 今、西浅草のテプコ浅草館で、「蔵前の大相撲と時代の変遷」展が開催されて
おります。蔵前国技館時代にスポット充てた企画ですが、特に興味を引くのが、
「浅草国技館」の貴重な写真や設計図が展示されていることなのです。これらの
試料は、現在相撲博物館の所蔵物で、一般公開されるのは今回が初めてだそうで
すよ。ご興味がお有りの方は、今月22日(三社祭の日)まで開催されておりま
す。
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 東京ではお祭りの真っ最中です。昨日から行われている有名なお祭りはなんと
いっても江戸三大祭りの一つでもある神田明神のお祭りでしょう。神田祭の名物
は、時代行列の「神幸祭」で、町会ごとの曳き屋台やからくりが連なるのです。
そんな中で、一際目立っていたのが東京芸術大の学生らが制作したという大ナマ
ズの曳き物だったそうです。
 江戸末期の安政の大地震の時、江戸市中にナマズの祟りが引き起こした地震と
の噂が流れ、地震除けのナマズ絵や錦絵が飛ぶように売れたのです。更に、神田
明神の「神幸祭」にも「大鯰と要石」の曳き物が登場したことが神田明神祭礼絵
巻にも描かれているのです。
 昨今、国内では新潟県中越地震や福岡沖地震、また海外でもスマトラ沖地震の
津波など世界中で地震の恐怖が報道されています。そんな世相を反映してか、全
長九メートルの巨大なナマズ
曳きの登場となったようです。その様子は、朝刊で
も大きく紹介されておりました。ナマズの他にガマガエルやダルマなど、今年は
変わった曳き物が五基続いていたそうです。みんなウレタン製の風船で創られて
いるそうですよ。やっぱり見に行けばよかった・・・。
 台東区では小野照崎神社のお祭りが行われます。今日、11時より入谷交差点
から町会連合の渡御が盛大に行われるそうです。あほまろもこれから助手の古麻
呂を従えて勇壮な渡御を撮影するつもりです。

今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数56枚

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