あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月16日(日) 旧暦4月9日赤口
- 下町のお祭り -

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 三社祭まで残すところあと4日となってしまいましたね。先週までなんとなく
盛り上がり、それでいて落ち着かなかった雰囲気が、いざ近づいてくるに従って
覚めてくるような。わずか3日間の祭り、その期間を夢にまで見て盛り上がって
いた時間の方がずっとずっと長かったのです。そんなこと考えると、妙に祭りが
終わってしまうという現実に畏怖感も。祭りは始まる前の方が本番より楽しいの
でしょうかね・・・。
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 雲一つ無いピーカンの青空になりました。久しぶりに富士山が綺麗に見えてい
ますよ。雪の冠もだいぶ少なくなってきましたね。朝からこんな爽やかな姿を見
ると、ついつい手を合わせたくなりませんか、それが日本人なのかも知れません
ね。江戸時代には市内のあちこちに富士山から溶岩を運んできて富士塚が造られ
ていたのをご存じですか。現在残っている富士塚で有名なのは品川神社と、北上
野地区の小野照崎神社です。毎年富士山の山開きの6月30日から7月1日だけ
は一般に公開され、簡易富士登山が楽しめるのです。この日に登山すると本物の
富士山に登ったのと同じ御利益が有るといわれており、大勢の参拝客で賑わうの
です。
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 昨日はその小野照崎神社の例大祭に行ってきました。ちょうど神田明神の大祭
も行われていたようですけど、お隣の区の祭事となるとあまり興味が湧かないの
は何故なのでしょう。そう、知り合いが居ないことが一番の要因なのかも知れま
せん。
 あほまろは小野照崎神社の宮鳶頭(みやがしら)親子と知り合いで、一度はお
祭りに来いよと誘われていたのですが、例年三社祭と同じ日に開催されることも
あり、どうしても地元から離れる訳にいかなかったのです。ですから、小野照崎
神社の連合渡御を見るのは初めての経験なのです。
 鳶頭から午前10時半に中入谷の交差点から15ケ町連合渡御が行われるとの
ことを聞き、助手の古麻呂を連れて行ってみました。15カ町の連合とはいい、
御神輿が7基と子供神輿が2基で9基の神輿の連合です。連合渡御といえば、三
社祭や富岡祭の連合を想像するのですが、こちらはちょっとローカル。宮鳶頭連
中が唄う木遣り唄を先頭に出発した連合渡御のお囃子は、トラックの荷台の仮設
屋台です。考えてみれば、豪華に飾られたお囃子屋台よりも地元みんなの手作り
のお祭りって雰囲気が伝わってきますよね。
 また、担ぎ手も少なく、地方のお祭り同好会の力を借りなければ神輿渡御も出
来ないのが現実です。三社祭では地元民以外の担ぎ手を露骨に閉め出す町会も有
ると聞きます。“人情溢れる下町”なんて気取っているけれど、浅草からはとっ
くに下町の雰囲気は消えてしまったようにも感じてしまいました。
 沿道を埋め尽くす見物も無く、必要以上な警備も無く、みんな和気藹々と行進
する御神輿の渡御を撮影しながら、あほまろの田舎のお祭りを思い出してしまい
ました。田舎もやっぱり、お囃子の屋台はトラックの荷台だったっけ。
 同じ台東区内のそれもすぐ隣のお祭り、三社祭とは違った暖かさを感じながら
、地元民の大切な大切な例大祭を楽しんでまいりました。この様子は、さっそく
あほまろ写真館でも紹介してますよ。
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 もうすぐ始まる三社祭。二ヶ月以上もかけて準備をしている浅草寺、浅草神社
境内です。昨日から進んだ準備といえば浅草寺境内全体が白い布で覆われてしま
いました。これも、三社祭の見物客に汚されないためなのだそうです。布で覆っ
たから汚されないとは限らないのですが、これも何となく自己満足なのかも知れ
ないような。 包帯でぐるぐる巻きにされる本社神輿も同じかもね。
 三社祭は20日(金)から22日(日)までです。見物にいらっしゃるのでし
たら、日曜日が良いでしょう。当日は雷門通りはお祭り広場に開放され、町会の
御神輿が終日行き交っていますよ。

今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数51枚

昨日の小野照連合渡御
CANON EOS-1 DsMK2,CANON ZOOM 28-135 F3.5-5.6 IS他
撮影枚数466枚

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