あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月9日 旧暦4月2日大安
- 縁はいなもの -

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 普通の日に戻り通勤通学のみなさんが駅に行列して歩いています。みなさんの
姿を見ていると、ゴールデンウィークで海外に出かけた方はデューティーフリー
のバック、国内旅行に出かけた方は千歳だの富山だのってローカルな紙袋を下げ
ていますよ。会社の上司や同僚のおみやげがいっぱい詰まっているのでしょうね
、いったい何を買ってきたのかな。知り合いとすれ違ったら聞いてみようとも思
ったのですが、残念ながらみんさんあほまろとは縁もゆかりも無い連中。
 そんなの考えなくても、おみやげなんてのは推して知るべしですね。“ハワイ
に行ってきました”と同義語のマカデミアチョコレート、北海道といえば白い恋
人なのかな。そういえば、最近の韓流ブームでヨン様の顔が印刷されたインスタ
ントキムチラーメンとっての貰ったことがありましたよ。あんなの見てるだけで
気持ち悪いので、欲しいって人にあげてしまいましたよ。 趣味悪いよね。
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 「縁は異なもの味なもの」、他人同士が突然親戚になってしまうんですね。他
人同士が見合いとか恋愛とかは別としても夫婦となり、子供をつくって家庭を築
いていく。こうなったら他人では無くなりお互いの親族にも親戚の輪が広まって
いく、これが何百年何千年と続くと、人類みな親類なんてことにもなってしまう
のかも・・・。
 これって、まんざらウソとはいえないのですよ。結婚して子供ができる当たり
前のこと、これをくり返して辿っていくと、数字の上では二十八代先で父と母の
数が一億三千万となり現在の日本の人口を越えてしまいます。一代を30年とし
て計算すると840年前は平安京の時代になります。これを考えると、父と母が
全く縁もゆかりも無い他人同士で結婚できるのって、840年で終わってしまう
って勘定ですよね。その後は、それぞれが他人同士としては結婚出来くなるって
時期が到来するんですよ。いや、既に到来しているのです。

 バカなことばかり真剣に考えてしますアホですが、昨夜は娘の婚約式が行われ
た訳です。これによってもうすぐ娘はあほまろ家の人間では無くなってしまうっ
て訳。法律的には婚姻届けが受理されてからなのでしょうが、それは手続き上の
ことで、名字が変わるだけ。一緒に暮らしているのだから既に結婚と同じなんで
すよ。「縁は異なもの味なもの」って言葉、所詮はどっかで繋がった親類縁者が
再び巡り会ったってことになるのかもね。
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 浅草今半別館という、戦後の造りでありながら文化財に指定されているという
由緒正しい料理屋のかしこまった席で、話題も無く余所余所しい感覚ってのはと
っても窮屈でした。家の造りがどうの、天井の彫刻がどうの、掛け軸が、茶碗が
、座布団が、便所が、たわいもない会話は酒が入る前まででしたが・・・。
 酔うってことは人間素直に語り合えるようになるんですね。先人たち、よくぞ
酒という良いものを考えてくれました。おかげで、緊張の糸も切れてしまい飲む
ほどに無礼講。これがもし、飲めない人同士だったらいったいどうなるのかな。
医者には止められている酒も、娘の一生を決める大切な席だけは止められないぞ
〜なんての口実に飲み過ぎです。この数日は、様々な理由をつけて飲んでいるよ
うな・・・。
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 戦前から浅草といえば、木馬館で毎日開催されていた「安来節」を覚えている
方も多いでしょう。何故か理由は知りませんが、浅草はドジョウすくいの「安木
節」の本場であるかのように知れ渡っていたのです。そんな木馬館の安来節興行
も、六区の賑わいがすっかり失せしまった、昭和52年の6月でその歴史に幕を
閉じたのでした。
 エロ・グロ・ナンセンス時代といわれた浅草芸能文化の中で、エノケン率いる
「カジノ・フォリー」の水族館と隣り合わせた「木馬館」の名物「安来節」、今
でも「浅草安来節保存会」としてその名は残っているようです。
 散歩の途中、今月29日に「安来節」が行われるという案内が貼り出されてい
ますよ、芸能華やかだったころの浅草を思い出したい方、是非参加してみてはい
かがでしょう。

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数26枚

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