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　各都道府県が、毎年１年間かけて「観光の実態」を調査する報告書によると、
浅草にやってくる観光客の目的の第一位は“雷門を見る”ってことなんですって
、そのついでに仲見世を通って浅草寺を詣でる。これって雷門の先に浅草寺って
お寺が有ったんだ、ってことになるのかな。
　それでもついでに寄ってくれるのですから、みなさん某のお賽銭を入れてくれ
るのでしょう。それに比べ、お隣の浅草神社に関しては有ることも知らなかった
なんていっている人も多いようです。みなさん、淡島堂や影向堂などのように浅
草寺の支院のように思っているのでしょうね。
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　今朝も雷門前で仙台からやって来たという若い女性の三人連れに“シャッター
押して”と、頼まれました。彼女たちはデパート勤務のため、みんなが休む連休
中には休めず、毎年連休が終わった後に休暇をとるのだそうです。
　朝、観光調査のニュースを読んだばっかりだったので訪ねてみると、浅草に来
た目的は、“お猿の信ちゃんの背景に写っている雷門を実際に見てみたかった”
、そうあの信ちゃんですよ。そういえば連休中にお猿の信ちゃんと人力車の惣次
郎さんは、仙台でイベントやったんですよね。彼女たちはそのデパートの店員だ
ったのです。“雷門に行けば、信ちゃんと人力車に逢えるかも・・・”、そんな
こと思ってわざわざやって来たのですが、信ちゃんは浅草には居ないし、惣次郎
さんの人力車だって９時半を過ぎなければやって来ないんです。
　調査は本当だったんですね、この娘たちも浅草にやって来た目的は雷門なんで
すよ。それに、浅草寺も知らなかったなんて行ってましたよ。まだ８時ちょっと
前です。仲見世から浅草寺や六区でも歩いてみたいかがですか。とは言ってみた
ものの、まだ何処も開いていないんだよね。
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　それじゃあほまろが案内してあげましょう。彼女たちを連れて仲見世から浅草
寺境内を歩き、いつものお地蔵さんや弁天山、二尊仏を詣でながら浅草寺にやっ
て来ると、もう疲れたなんていってます。あほまろが毎日やっているっていうの
に、こんなに拝んだのは生まれて初めてだなんて言ってるんですよ。それに、一
人の子はクリスチャンに憧れているので・・・、だって。“あんたクリスチャン
だって何度も頭を下げないか？”、勝手にしたら。
　若い子ってこっちが疲れますよ。モモちゃんも香水の臭いを嫌がっているよう
です。彼女たちとは浅草寺本堂で別れ、浅草神社のお参りです。神社の本殿の中
では畳の張り替え作業が行われております。毎年三社祭の前には総ての畳を新し
く張り替えるのです。ぷ〜んと臭ってくる新しい畳の臭い、あ〜気持ち悪かった
香水の臭いを打ち消してくれるかのように、とっても気持ち良いですね。
　昔の人は、「畳と女房は新しい方が良い」なんていってましたよね。畳は新し
い方が良いかも知れませんが、女房は古い方が良い・・・のかも。安いフィリピ
ンクラブの女給のような臭い香水を臭わせていた、さっきの若い女性たちよりは
ね・・・。
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　浅草観光の目的には、観音様のず〜っと裏も入ってますよ。そう、吉原です。
４年前北朝鮮の金正日総書記の長男、正男氏と見られる男性が日本に不法入国し
ようとし身柄を拘束された時も、彼は「東京観光」と称して吉原の一回１０万円
という高級風俗店にも訪れていたようです。それがとっても気に入ったのか、そ
の後毎日のように通い詰めたとか、テレビのインタビューに顔を隠して登場した
た店主が自慢そうにいってましたよ。さらに熱海に出かけ温泉旅館に宿泊して、
芸者を揚げての宴会もですって。自国の国民が飢えているってのに、しょがない
バカ息子ですね。
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　昨夜は中村勘九郎襲名興業の最後になる５月歌舞伎を観てきました。披露公演
も三ヶ月目に入ると出演者も観客にも緊張感が無くなってしまいます。特に、今
月の演目は、あの「野田版・研辰の討たれ」なのです。あのって書いたのは、“
あの噂の”って冠を付けて説明をしなければいけないのでしょう。“これは歌舞
伎か”などといってしまえばそれまでですが、歌舞伎役者が演じればそれは歌舞
伎なんでしょうね。まるで今のどたばたテレビ番組そのままを舞台で、それも歌
舞伎座でやること無いと思うのはあほまろだけじゃ無いでしょうね・・・。
　野田版とは、演出家の野田秀樹氏のことなのです。彼は中村勘九郎（現勘三郎
）と組んで平成中村座やニューヨーク公演を仕掛けた人なので、ちょっとは期待
してたんですけどねぇ。とっても損した気分でした。