あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年4月22日 旧暦3月14日仏滅
- アースデー -

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 散歩から帰ってくると、急に雲行きが悪くなってきました。窓を見るとどんど
ん暗くなっていきます。今朝の予報では雨が降るなんて言ってなかったんですけ
ど、この調子じゃ、一雨来るかも知れませんね。散歩の後で良かった。
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 今日は地球全体の環境を守るために一人一人が行動を起こすアースデーです。
アメリカで生まれたこの記念日ですが、東京でも様々なイベントが行われるよう
です。
 1960年代の終わり頃、農薬や殺虫剤などの化学物質の過剰な使用が自然の
生態系を破壊することを論証したレイチェル・カーソン著の「沈黙の春」によっ
て、ようやく環境問題に人々の関心が集まり始め、当時ベトナム反戦運動で盛り
上がった「ティーチ・イン」を環境問題に応用できないかと、当時スタンフォー
ド大学学生で全米学生自治会長をしていたデニス・ヘイズ氏が、全米中にアース
デイを呼びかけ、コーディネートしたのが始まりなのです。
 1970年4月22日。アメリカ全土で延べ2000万人以上の人々が何らか
の形で、地球への関心を表現する、アメリカ史上最大のイベントとなりました。
ちなみに我が日本では環境問題よりも大阪万国博覧会や、日米安保の自動継続の
問題が社会を騒がせていた時期でもありました。唯一、アースデーの取り組みを
表明しようとの政府の目論みで、日本で最初の歩行者天国が銀座に誕生したのも
これがきっかけだったのです。  
 今では当たり前になってしまった歩行者天国ですが、利用する人たちが環境問
題が発端で道路を自由に歩けるようになったなんてこと全く意識しないで利用し
ているんでしょうね。なんたって環境を著しく破壊している要因の第一位が自動
車の排気ガスと、使い捨てられた有害自動車部品なのですから。
 それと、もう一つ忘れてならないことに、このアースデーの運動に賛同した大
阪の廃品回収業者が、大量に捨てられる古新聞を見かね、古紙再生を呼びかける
車にマイク放送で「ちり紙交換」、そのルーツにもなったのです。
 環境問題は、ある意味では人と地球、人とそれ以外の生物、人と人のコミュニ
ケーション問題とも言えます。それは、家族や友人、大切な人たちとの関係に似
ています。他者とうまくやっていくように、自分本意なだけでは、スムーズなや
りとりはできません。
 “エゴからエコへ”。私たち一人ひとりの意識、毎日がアースデーであるとい
う意識で生活していけば、きっと未来が開かれるはずなのですが・・・。
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 浅草寺境内には戦渦を乗り越えて生きている銀杏の大木があります。あれから
60年、まだ焼けこげた肌を残す老木にも新緑の葉が芽生えてきました。毎朝、
この大木を見ながら自然のパワーを貰っているあほまろとモモちゃんです。自然
の力強さを感じる反面、日本の需要を補うために無秩序に伐採される東南アジア
の森林問題。我々が当たり前のように使い捨てている割り箸、楊枝、燐寸を始め
とする木製品、と木材を原料にした紙製品。そう考えてみると、浅草神社の絵馬
も同じようなものですね。東南アジアから使い捨てられるために輸入された絵馬
に、願いを込めること自体、自分本意な行為じゃないのかな。
 大型ゴミの日、まだまだ使える立派な机や本棚も捨てられています。有料粗大
ゴミを回収する車に積みきれず、破壊されてしまうそれらの家具を見ていると、
“エゴからエコへ”は、まだまだ遠い存在にも感じるのは・・・。
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 最近あまえてだっこして欲しいといっていると思っていたモモちゃん、やっぱ
り後足の調子が悪いようなのです。最近血が滲んでいることもあるのです。浅草
寺本堂の階段を上る時は元気なのですが、降りるのを嫌がるんです。きっと、痛
い足に負担がかかるのでしょうね。病院に連れていかなくっちゃ・・・。

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数48枚

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