平成17年4月8日 旧暦2月30日先勝

- 仏生会 -

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 ようやく日が昇ってきた頃から散歩にでかけなくっちゃいけないんです。今日
は2月ぶりに病院の検査があるのですよ。食事をしちゃいけないとか水もあまり
飲んじゃいけないとか、医者は勝手なことばっかし言ってますけど、検査される
身にもなって欲しいよ。
 食事をしちゃいけないなんて思いながらの散歩は辛いですね。早朝から開いて
いるのはお豆腐屋さんです。おからの臭いでグ〜、近所の家の魚を焼く臭いでグ
〜、昨夜のサバのみそ煮が美味しかったな〜、そんなこと思い出してグ〜。歩き
ながら食べることばっかし考えているのですよ。抜くのは朝食だけだっていうの
に、大げさでバカなアホですねぇ、モモちゃん。
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 満開の桜で空腹を紛らわせるように、“さくら〜さくら〜弥生の空は・・・”
なんて、ついつい口ずさんでしまうんです。浅草寺境内の桜が密集しているのは
伝法院の前庭です。ここには10本以上のソメイヨシノで空が覆われているので
すよ。おまけに昨夜の強風で散った花びらが絨毯のように仲見世の歩道に敷き詰
められているのです。上も下も桜一色、まだ誰も歩いていない桜の花道、甘い臭
いにモモちゃんも上機嫌でした。あほまろはといえば、甘い臭いでグ〜。
 昔の写真によると、宝蔵門周辺にも多くの桜が咲いていたのですが、現在の境
内正面には桜の木は有りません。本堂裏に間をおいてわずか5本のソメイヨシノ
と、2本のシダレザクラが寂しく咲いているだけなのです。
 やっぱ一番の見所は、浅草神社境内でしょうね。ここには5本のソメイヨシノ
が密集して咲いているので、とっても綺麗ですよ。桜を見るのでしたら、ここが
お勧めです。目の前にぶら下がっている、まるでブドウの房のような花の固まり
、思わずそっと手で触れてみたくなるほどなのです。
 本堂に向かって左側(西側)の影向堂の境内にもソメイヨシノが5本。昨日の
写真でお目にかけた石橋とのコントラストが抜群の2本と、あとは一本づつ離れ
て咲いているので密集感はありません。それに重要文化財の六角堂前のシダレザ
クラも綺麗ですよ。
 おや、池の中を優雅に泳いでいる白い錦鯉の背中にも桜の花びらが付いていま
すよ。池の上に落ちた花びらを口の中に入れたり出したり楽しんでいるうちに、
背中に落ちてきたのでしょう。のんびりとそんな光景を見てると、本堂に隠れて
いた朝日が急にさし込んできました。池の水に反射した光がとっても眩しいので
す。モモちゃんは池から目を離してしまいましたが、眩しく光りながら泳ぐ錦鯉
を見ていると、美味しかった昨夜のサバのみそ煮を思い出してグ〜。
 あ〜食べれないと思うともの凄い空腹感が襲ってくるんですね。でも、考えて
みれば、毎朝散歩が終わってから朝食食べているんだったっけ・・・。
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 お釈迦様のお誕生日「仏生会」です。今日は浅草寺幼稚園の園児たちが白い象
さんを曳いて本堂にお参りします。そして、雷門から三カ所に設置された釈迦誕
生仏に甘茶をそそぐ行事が行われるのです。
 午前中は病院に行かなければならないので、あほまろがお参りするのは午後に
なってしまいそうですね。ところで、お釈迦様っていったい今年で何歳にお成り
になったのかな・・・、あほまろよりは先輩だってのは知ってるけど・・・。誕
生日が近いのでちょっと気になっただけ。
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 花祭り「仏生会」は、お釈迦様誕生の出来事を行事にしたものです。インドで
は古くから行われていました。中国では4世紀後趙の石勒が4月8日に行なった
記録が残り、日本では推古天皇14年(606)に行なったことが記されていま
す。江戸時代になりますと、花御堂が大奥にも設けられ盛んに行なわれました。
この頃から一般に広く普及したようです。余談ですが、花祭りのときお釈迦様に
かける甘茶はアムリタ(神酒)に通じます。お釈迦様誕生のときお体に降りそそ
がれた、あの天の甘露のことです。そのせいかどうか甘茶は飲むと体に大変いい
ようです。 ( 法相宗HPより引用)

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数44枚
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