平成17年4月7日 旧暦2月29日赤口

- 花曇り -

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 あっという間に満開になってしまった桜ですが、今朝の強い南風の影響ですで
に散っていく花もありますね。桜の満開っていったいどんな様子を示す言葉なの
でしょう。今朝のようにまだ蕾のままも有る同じ木から散っていくもの、これじ
ゃ花が100パーセント開花することなんてのは絶対に不可能なのでしょうね。
 浅草神社の桜はほぼ満開ですが、浅草寺を挟んで西側の影向堂のお庭の桜はま
だ5分咲きの木も有るのです。やはり植えられた位置によっても咲き方が違って
くるのでしょうかね。
 影向堂のお庭には石橋があります。人工的ですが水を循環させり小さな滝も有
り桜の花とのコントラストが最高なのです。まるで絵に描いたように、これぞ日
本庭園って雰囲気なのですよ。観光で訪れた外国人も喜んでシャッターを切って
います。でしょうね、まるで豊富に実ったブドウの房を見ているかのように固ま
って咲く満開の桜で覆われた石橋、これ以上の演出は無いのです。
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 この石橋を見るたびに思い出すのは、能や歌舞伎でお馴染みの清涼山(しょう
りょうせん)という深山に架かる石橋(しゃっきょう)と呼ばれる不思議な橋。
人間が作ったのではなく、自然に出現した橋で、その幅わずかに一尺(30セン
チ)以下、長さは三丈余り、下の谷は奈落で、しかも虹のような弓なりの形にか
かっているというのですから眺めは素晴らしいのでしょうね。でも、修行の完成
を証明するため高僧たちが何度も渡ろうと試みたそうですが、その恐ろしさに渡
れた人はいないそうです。
 これは本当に存在する石橋なのですが、お芝居の石橋大獅子では、寂昭法師が
唐・天竺に渡り、文殊菩薩が住むという清涼山にいたり、石の橋を渡ろうとする
と、来かかった樵夫のいうには、この橋は幅が一尺にも足らず、苔で滑りやすく
、下は千丈の谷底で人間の渡り得る橋ではない。ここでしばらく奇瑞を待つがよ
いと教えて立ち去る。やがて、菩薩に仕える霊獣の獅子が現れ、山一面真っ盛り
の紅白の牡丹に戯れつつ、豪壮な舞を舞う・・・。
 今朝はご覧の通り石橋の美しさに見とれ、下世話な話題なんて考えたくも無い
雰囲気なのですよ。
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 なんていっても、日課なのでちょっとはページを埋めておきましょうね。昨日
はあほまろの誕生日、女房と息子が誕生会を開催してくれました。息子は誕生日
のお祝いにとでも思ったのでしょうか、なんと今付き合っている彼女を連れて来
るというのです。それも結婚も考えているなんて・・・。
 娘は仕事でニューヨークでお仕事なので電話でのお祝いです。そして帰ってか
ら正式に婚約式を行うことになっています。兄としてそれに刺激されたのでしょ
う。兄妹ってのはいつもライバルのように競い合うものなのです。
 隣のテーブルからは、ニンニクが焼ける香ばしい臭いが、向かいのテーブルか
らは暖かいチーズの焦げた臭いが、あ〜、食堂のテーブルの上に用意された空の
グラスを眺めながら、お預けをくわされて待つことおよそ30分。息子が一人で
やって来たのです。彼女は残業なので来れなかったと。でしょう、当日突然言わ
れてもそれなりの準備ってのも有るんですよ、女性ですから。
 でも、誕生日のお祝いとしてはその事実だけでも結構ですよ。とっても嬉しい
誕生パーティでしたよ。
 何はともあれ、娘と息子が同時に新しい家族を迎えてくれるってことは今年の
夏の花火は今まで以上に盛り上がるかも。それに、どっちのお相手も浅草が大好
きなのだとか。そして浅草に住みたいともいってますよ。いよいよ待望の孫の顔
が本格的に脳裏にちらついています。
 朝方、夢まで見てしまったんですよ。ポメラニアンのポニーちゃんが顔をなめ
に来て消えてしまったんですけどね。孫が来ると犬たちはやきもち焼くんだろう
な・・・。

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数53枚
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