平成17年4月9日 旧暦3月1日先負

- 花吹雪 -

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 あっという間にソメイヨシノのピークも過ぎてしまいましたね。時々強く吹く
風で花びらが大空を舞っています。これって本物の花吹雪ですよ。なんて感動し
ているあほまろ、花吹雪といえばいつもお芝居の舞台で見るあの紙吹雪のことし
か考えていなかったんですね。これぞ本物の迫力、いやぁ、うっとりと見とれ、
褒めてあげました。いょ、桜屋!
 隅田公園では、朝から今夜の場所取りが行われています。でも、この風でシー
トがめくれあがったり、飛ばされたり。もっとしっかり留めておかなければ楽し
い花見が台無しですよ。
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 昨日、病院の帰りに愛宕神社から増上寺にかけて散歩してきました。久しぶり
に昇る愛宕神社の息を詰まらせながら昇る正面の急階段、上に辿り着いた瞬間眼
前に飛び込んでくる満開の桜。この上無い演出ですね。時計を見るとちょうどお
昼時間、お茶屋さんのお庭で食事をするサラリーマン連中もお花見気分のようで
したよ。これにビールでもあれば・・・、そんなこと考えているかのようにも。
 のんびりと愛宕神社の裏階段を下り、天徳寺、長谷院、青松寺などの寺院では
、ちょうどお釈迦さまの誕生日でもあり、満開の桜の下で花まつりの潅仏会が行
われております。特に増上寺では、重要文化財でもある徳川家の霊廟も特別公開
され、二代秀忠公、六代家宣公、七代家継公、九代家重公、十二代家慶公、十四
代家茂公の六人の将軍と、各公の正室と側室の墓などが、満開の桜に映えており
ました。
 東京のど真ん中で、咲き誇る美しい桜の栄華を楽めるなんてとっても幸せな気
分です。わずか2〜3時間の散歩でしたが、明るい春の日を充分に満足してきま
したよ。
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 もちろん、浅草寺の花祭り、仏生会にも行ってきました。芝周辺のお寺で行わ
れていた「潅仏会」、ここ浅草寺では「仏生会」といいます。お釈迦さまの生誕
を祝う日の呼び方は宗派によっても違のですね。しかしその内容は一緒、どこも
白い象さんを曳き、天地を指し示すお釈迦様の誕生仏に甘茶をかけて生誕をお祝
いするのです。
 「天上天下唯我独尊」この世の中で、みんなそれぞれお互いに自分というのは
、かけがえのない尊い存在であり、かけがいのない尊い命なのです。昨日はいっ
ぱいの祝福を捧げてまいりました。(合掌)
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 今日はこれから観音裏で一葉さくら祭りが行われます。子供たちのパレードや
ブラスバンドなど、とってもローカルなイベントですが、毎年本格的な花魁道中
も行われるのですよ。
 そう、あの第2松倉荘が取り壊されるそうです。昨夜立ち寄った鯨屋のお客さ
んが言ってました。第2松倉荘といえば、ビートたけしの師匠でもある、深見千
三郎さんが焼死したアパートです。師匠の部家は確か4階でした。あほまろが東
京に出てきた頃、浅草のフランス座で客引きのアルバイトをやっていた頃に何度
か師匠の家に泊めてもらったことがあります。いつも狭い部屋に2〜3人がお世
話になっていたのですよ。師匠と奥さんと我々客人が仲良く並んで寝るのです。
昭和58年2月2日、師匠のタバコの火が原因で全焼してしまった部屋は、その
後もそのまま使われているようです。
 また一つ浅草の華が消えていくようで、ちょっと寂しい感じですね。観音裏の
撮影が終わったら、第2松倉荘の写真も残しておかなければ・・・、そっか、助
手の古麻呂はお休みだったっけ、あぁ、重たい機材と脚立を担いで一人で行くっ
きゃ無いね。

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数59枚
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