平成17年3月9日 旧暦1月29日大安

- 浅草ロック通り -


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 日増しに暖かくなってきましたね。今朝なんて歩いていても汗が滲んでくるよ
うな陽気ですよ。昨日の朝はまでちょっと残っていた残雪もすっかり無くなって
しまい、強い日差しがとっても眩しく感じる朝です。
 弁天山の早咲きの桜の蕾は今にもはち切れんばかりに膨らんできました。ちょ
っと刺激を与えるとパ〜ンと皮から弾けだしてくるような状態です。いよいよ浅
草にも春がやってくるのですね。
 浅草寺境内では、昨日から春の準備が始まりました。毎年恒例で行われる「桜
茶屋」の小屋造りです。ここでは、毎年春と秋にはお茶屋さんが出来、台東区の
伝統工芸を即売するお店が並ぶのです。あほまろは昨年の春に、銀細工のお店で
「亜寳麿」と書いて駒札に加工してもらったんですよ。そういえば、あの駒札は
ついこの間まで携帯電話にくっついていたのですが、電話を交換した時から見あ
たらないんですよ。いつもそうなんですが、買った時だけ楽しんで、飽きたらど
っかに置きっぱなし、これはあほまろの短所いうか一種の病気のようなもの、こ
の調子で、今年もまた欲しくなったりしないだろうなぁ・・・。
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 仲見世にこぶ平のお練りの告知が出されました。以前の日記にも書いた通り、
今度の日曜日に林家正蔵を襲名するこぶ平が上野から浅草まで大規模なパレード
を行うのです。
 午後2時、雷門から仲見世を経て本堂手前まで、お囃子連を先頭に、江戸消防
記念会の鳶頭連中による木遣り唄の先導で、こぶ平あらため九代目林家正蔵が、
台東区長、振り袖さんや浅草芸者連、三平一門などの方々およそ120名を従え
てのお練りが実現するのです。120名にもおよぶお練りは浅草寺始まって以来
の大規模なお練りなのだそうですよ。先日の中村勘三郎襲名の時の倍以上なので
すからね。それにしても、こぶ平ってそんな凄い芸人でしょうかねぇ・・・。
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 今月末に完成する、浅草六区フラワー通りのリニューアル工事が順調に進んで
おります。完成するとこの通りの名前が「浅草ロック通り」とその名前を変える
のです。わずか150メートルの小さい商店街ですが、この通りは昔の瓢箪池の
辺で観音様と六区を結ぶ大切な道だったのです。浅草で育った芸人さん達が舞台
の有る六区に向かうために歩いた、いわゆる浅草の花道でもあったのです。
 この通りを、“浅草で育った芸人達を讃える通りにしよう”、そんな発想から
今回のリニューアルとなったのです。これを指揮しているのは居酒屋「捕鯨船」
のマスター河野さんです。彼は昔、デン助劇団の一員で浅草の繁栄と衰退の過渡
期を生きてきた人なのです。懐かしい時代の懐かしい人々、また今でもなお浅草
の顔としてがんばり続けている人、そんな人々を通りの顔として後世に伝えたい
と、この通り沿いに芸人達の写真を並べるのです。
 すでに、通りの両側には高札が出されております、しかし布で覆われているの
で、それに何が書いてあるのかはまだ判りません。今月31日、「浅草ロック通
り」の完成披露であきらかになるのです。「浅草ロック通り」新らしい浅草の顔
になれると良いですね。
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 歌手といえば、みんなの前で歌を歌う人をいいます。そんなの当たり前のコン
コンチキと思っちゃいけないんですよ。昨夜ネットで中国のニュースを見ている
と、中国上海市ではコンサートで“クチパク”で歌うのを禁止する法律が施行さ
れるのだそうです。
 プロの歌手がコンサート会場で本当に歌わなければ“詐欺”にあたるとの見解
です。会場に集まる観衆は本人の歌を聴きにやってくる、それがすでに録音され
ているのがおかしいとのお怒りです。
 日本ではそんなこと当たり前にやっているのですよ。特にテレビの歌番組など
は、ほとんどがクチパクなのです。実際、レコーディング時には何度も歌って、
その良いカ所だけを集めたり、電子的に音程や調子を加工したりして完成させる
のですから、自分の歌を本人が上手に歌えないってのも事実なんです。もし、ク
チパクが法律違反だということになったら、歌手生命を経たれてしまう人も出て
くるのでは・・・。
 でも、中国といったら音楽CDやDVDの海賊版を世界中に排出している国で
すよ、クチパクがどうのこうのと議会で問題視するより、そっちの方を取り締ま
る法律を急いだ方が良いのではないでしょかね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数25枚
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