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　なんとなく暖かいって表現がピッタリの朝になりました。暖かいといっても、
寒くは無いってこと、それも昨日までに比べてってことなのでやっぱりなんとな
く寒いのでしょうね。ズボン下を脱ぎ捨てて三日目にしてようやく足の冷え込み
が無かった快適散歩でした。
　毎朝モモちゃんの撮影には困ることが多いのです。実はモモちゃんはカメラを
向けられるのが嫌いなのです。いつも横と向いたり後ろを向いたり決してレンズ
に顔を向けないのです。カメラのレンズが恐いモノに見えているのでしょうか。
だましたりすかしたりしながら日記のためになんとなく撮って帰るのですが、今
朝から登場した秘密兵器のおかげで、顔の向きを自由に操ることに成功したので
す。どんな兵器なのかというと、近所スーパーで安売りをしていた子犬用のお菓
子のようなドッグフードです。歯が悪くなったモモちゃん、柔らかいこのお菓子
がとっても気に入ったようで、あほまろの指示通りに右を向いたり左を向いたり
自由自在にポーズをとってくれるのですよ。こんなんじゃ、もっと早くに気付い
ていれば良かったですね。
　今朝はいつも苦労する本堂の階段じゃ無く、鐘楼の有る弁天山で遠くを見つめ
るモモちゃんの横顔を撮ってきました。でもよく見ると目やにが・・・。
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　弁天山には早咲きの桜があります。毎年、ここが一番早く開くのです。今朝の
暖かさで蕾の先がほんのりと開き中から桜の花びらの一部が顔を出していました
よ。今日の日中は気温が上がるそうなので、開いてしまうものも有るのでしょう
かね。明日の朝が楽しみです。でも、この桜はソメイヨシノじゃ無いんですよ。
何という種類かは判りませんが、ちょっと濃い色の花を見せてくれるのです。
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　昨夜は、歌舞伎座に十八代目中村勘三郎襲名記念公演を観にいってまいりまし
た。この襲名興業は、２月前の発売当日に満席になってしまったという盛況ぶり
で、満席の場内には艶やかに着飾った観客も目立っていました。そんな中、あほ
まろだけは毎日浅草寺の境内をぶらついている世捨て人と何ら変わることが無い
ようなみすぼらしいセーター姿で行ってしまったんです。それも女房と二人で桟
敷席なんかに座っての観劇、周りの人から異様な目で見られていたかもね。
　いつもの歌舞伎座とは違い、中村屋の大看板の襲名興業とあって、定式幕が中
村屋独特のものに変えられています。普段はお馴染みの萌黄（もえぎ・緑）・柿
（茶色）・黒の３色の布を縦にはぎ合せたもです。これも様々な型が有って、劇
場によっても違っているのです。たとえば国立劇場は、右から黒・柿・萌黄の順
ですが、歌舞伎座は、左から黒・柿・萌黄なのです。
　この色の「柿」と「萌黄」は、歌舞伎の大御所市川団十郎家（成田屋）の家の
色を表しているので、あえて中村屋は、萌黄を白に変えているのだそうです。往
年のライバル関係なのでしょうかね。このように歌舞伎役者の家には代々伝わっ
ている色があるのです。中村歌右衛門家（成駒屋）の家の色は「芝翫茶」（しか
んちゃ、やや黄色ばんだ挽茶色の萌黄）、尾上菊五郎家（音羽屋）では「梅幸茶
」（ばいこうちゃ、銅地金に付着する緑青に近い萌黄）というようにね。
　今回襲名した中村勘三郎さん、勘九郎時代には新しい歌舞伎のあり方にチャレ
ンジし、浅草に平成中村座を造っての公演や、ニューヨーク公演などを成功させ
てきた人です。今回の襲名興業用のポスターもニューヨークの摩天楼を背景にし
た破天荒なものなのです。
　今回の演目は亡き父勘三郎が得意としていた、主君のために親兄弟をも敵にし
なければいけない戦国時代の日本の魂を描いた「近江源氏先陣館盛綱陣屋（おう
みげんじせんじんやかたもりつなじんや）」と、三島由紀夫原作の滑稽劇「鰯賣
戀曳網（いわしうりこいのひきあみ）」、今までとは違い一皮剥けて大きく見え
た“新しい勘三郎”今後の活躍を期待したいですね。イヨッ、ナカムラヤァ〜！
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　歌舞伎の余韻が抜けきらずに六区を歩いていると、大勝館の前に新潟地震のチ
ャリティコンサートなんて看板が出されていました。“はぐれ刑事浅草に来る”
そんなキャッチフレーズと共に藤田まことさんの写真も。今度の土曜日に藤田ま
ことさんがコンサートを開催するのですって。コンサートっていうと、藤田さん
って歌手もやってたのでしょうかね。藤田まことって聞くと、あほまろは「てな
もんや三度笠」のあんかけ時二郎、“俺がこんなに強いのも、当たり前田のクラ
ッカー”というフレーズしか思い出せない・・・、古い人間ですねっていうか、
あほまろは伝統文化から三文芝居まで、何でもかんでも夢中になってしまう、変
な人間なんです。