平成17年3月4日 旧暦1月24日赤口

- 春の嵐 -


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 もの凄い雪になりました。おまけに風も強く横殴りの雪は正に春の嵐ですよ。
未明から降り積もった積雪はすでに5センチを超えているようですが、北国の雪
と違って湿った雪なので道路一面が水溜まりになってしまったかのように足元は
ビチャビチャです。こんなのがモモちゃんが一番嫌がる状態なのですが避けて通
る訳にもいかず、しかたなくビチャビチャ歩いていましたよ。
 こんな雪の日はどっちかというと写真を撮るのに忙しいあほまろ、今朝は嫌が
る女房にモモちゃんを預けて撮影に集中です。日記では数枚の写真しかお見せ出
来ないのが残念です、普段見慣れている光景が一変してしまった浅草はまるで知
らない街を歩いているかのようでした。
 ♪雪やこんこんあられやこんこん・・・、犬は喜び庭駆け回る、猫はこたつで
丸くなる♪なんて歌を口ずさみながら、あっちこっちをパチリパチリとまるで犬
のように喜ぶあほまろですが、肝心の犬のモモちゃんは早く帰ろうって嫌がって
いるんですよ。これじゃあの童謡と違うじゃないですか。
 そういえば、急に冷え込んできたの朝方、子犬たちがあほまろの布団の中に潜
り込んできたのです。家の子犬たちはとっても寒がりなんですよね。こっちは、
童謡の中に登場する猫みたいですよ。もしかしてこいつらは猫の生まれ変わりな
のかもね。
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 雷門通りの街路樹が完成しました。これが運び込まれていた時には覆いが被せ
られていたのでどうせ銀杏の木なのだろうと思っていたのですが、よく見るとこ
の辺ではあまり見かけない樹木なのです。枝には何か固くて丸い芽のようなもの
も見えています。植え込みの作業をしている造園業者の方に訪ねてみると、これ
は北アメリカ原産の「花水木(はなみずき)」といって春にピンクの花が咲く園
芸品種なのだそうです。
 “台東区はお金が有るね”、造園業者の方が笑いながらそういっていました。
普通、街路樹にはこのような高級な樹木は使わないのだそうです。それがいった
い幾らくらいするのかは判りませんが、浅草の花道を飾るのですから奮発したの
でしょね。花水木が開花するのは3月末から4月にかけてだそうです。植え込ん
ですぐに花が開くなんて素晴らしいですね。でも、まだ根付くかどうかは判らな
いそうです。寒さに絶えるため、幹には包帯のような布が巻き付けられています
が、植えられてすぐにこの寒さでダメになってしまわなければ良いですね。
 そう、昔、パチンコでフィーバーすると「はなみ〜〜〜ずぅ〜きぃ〜」なんて
演歌が流れる台がありましたね。確か、桜のような花が風に舞い散っている光景
を演出していたっけ。花水木なんて聞くとそっちの方を思い出してしまうあほま
ろって、変な奴でしょうかね。
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 話は全く違ってしまうのですが、「金太郎飴」ってのご存じですか。どこを切
っても金太郎さんの顔が出てくる例の駄菓子の飴ですよ。個性がなくて面白味に
欠ける人を金太郎飴みたいな人だ・・・、なんて表現もありますね。
 金太郎飴は江戸時代の文化文政の頃に発明された飴で、祭りや市場の屋台で、
“金太郎さんが飴からでてきたよ”などの口上で売られていたのです。金太郎の
顔以外にも色々な絵柄が有ったことは有ったのですが、やっぱり人気は金太郎。
台東区根岸で、明治時代からこの金太郎飴を作っている「金太郎飴本舗」の五代
目の職人、渡辺鐵男さんが台東区の「生活文化財」に指定されたことが区の広報
に掲載されました。それによると、
 「渡邊鐵男さんは、江戸時代に完成された組飴の製造技術を今に伝承し、金太
郎飴の技術を継承する人物として貴重な存在です(抜粋)」
 「生活文化財」といえば、「重要無形文化財」にも匹敵するほどです。金太郎
飴だといってバカに出来なくなってしまいましたよ。これからは金太郎飴を頂く
時は、正装をして神棚に供え、二礼二拝一礼の参拝をしてからお下がりとして頂
かなければならないのかなぁ・・・。
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 あほまろの日記の批評で“金太郎飴みたいだ”としょっちゅうお叱りメールを
送ってくれる「とある文筆家」さま、これからは金太郎飴って言葉を無碍に使用
することは出来なくなったんですよ。なんたって重要無形文化財ですからね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数80枚
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