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午前４時を過ぎたころでしょうか、ふいに襲ってきた上半身の寒さと、布団の
中では腰の左右にピッタリくっついて寝ている犬たちの温もり、そんなアンバラ
ンスで目を覚ましたのです。ベランダ越しに外の様子をうかがうと、暗い中に何
かがうごめいています。寝ぼけ眼を擦りながらカーテンを開けてみると、雪が降
っているのです。どうりで犬たちも寒いはずですね、犬が潜り込んで来た時に出
来る布団の隙間、そこにチャンスとばかりに寒気までも入り込んでしまったんで
すね。
ヨークシャテリアのポニーちゃんとタマちゃん親子（そう思っているようだ）
、いつも室温に敏感に反応するのです。このところ、春一番が吹く暖かさなので
いつも布団の上で寝ていたのですけどね・・・。本格的な春まで、まだしばらく
時間を要するようです。
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一方の我がモモちゃんはとっても寒さに強いんですよ。元々柴犬は外で飼う犬
なので、あほまろが子供の頃、北海道で飼っていた柴犬の雑種二匹は、雪の中に
穴を掘って寝てましたよ。そう、あの犬の名前は太郎と二郎だったっけ。
昔、南極探検隊が捨てて帰った犬が、一年後に元気な姿で待っていた。そんな
身勝手な美談（？）が話題になりましたね。あの犬はアイヌ犬だったのですが、
あの時から、北海道では柴犬等の日本犬の雑種の名前に太郎と二郎ってのが増え
たのです。でも、当時北大から南極越冬隊に参加した人から聞いた話では、南極
に残っていた犬には元々名前など無く、犬が生きていたと打電をする係の人の飼
い犬の名前が太郎だったので、ついでに二郎としたのだとか。まさか日本で、あ
のような騒動に発展しているとは夢にも思わなかったそうですよ。確か、映画に
もなりましたよね。
美談の裏に悲劇有り。あの時南極に捨てて帰った犬の総数はおよそ２０匹で、
一年間生き延びたのが二匹だけだったのです。飢えを凌ぐため、二匹の犬は仲間
の死骸を食べていたのだとか、そんな話は何処も報道しなかったですよね。あく
までも、“二匹の兄弟が助け合いながら厳しい南極の冬を乗りきった・・・”、
そんな映画だったような。それに、名前どころかいつの間にやら兄弟になってい
たりして・・・。
またまたモモちゃんの話から反れてしまいましたね。そう、そのように日本犬
は寒さに強い犬だってことを言いたかっただけなのです。今朝のモモちゃん、新
雪の上を楽しそうに歩いていましたよ。
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「梅に雪」なんてのはとっても風流な言葉ですよね。今朝の光景はまさにそれ
なんです。久米平内堂の裏の白梅にもうっすら雪が積もり、下の緑と相まった雰
囲気は詩人じゃなくても詩人の気持ちになってしまいそうです。
こんな時にこそ、作務衣姿で短冊と矢立を持って梅に雪を感じてみたかった、
何でも格好から入らなければ気に入らないあほまろ、いつも創造する格好だけを
想像する性格なんですよ。
・・・芭蕉庵は火の為に破れて、或人の許に春をわびけるに、
軒の梅に雪の降りかゝるを見て、深川の松はなくらむ雪の梅・・・
元来働くのが嫌で、生活が下手で、いつも貧乏で、お金のかかる市中生活を侘
びて深川の田舎に隠遁した芭蕉が詠んだ歌ですが、火災に罹ったので都落ちした
なんてのを書くのが嫌で梅の雪は深川の松に似合うなんて形容を使ったんでしょ
う。ナマケモノのあほまろには何となくその心境が分かるような・・・。
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マイコン・ファミコン・パソコンと進化をして来たように、次に来るコンはい
った何でしょうか。今、テレビで変な野菜が紹介されています。「キャベコン」
っていうんですって。その名の通り、地上部がキャベツで、地下部がダイコンと
いう世にも不思議な野菜の量産に成功したのだそうです。
それによると、アブラナ科野菜の根こぶ病対策として、接ぎ木の研究に取り組
んだ結果、キャベツとダイコンが合体した野菜が誕生したのだとか。まぁ同じジ
ャンルの野菜なので出来たのでしょうね。でも、キャベツと大根じゃ組み合わせ
る料理が想像できませんが、これが白菜と大根ならそのままキムチが出来るし、
キュウリとナスビもそのまま漬け物になるし、そんな組み合わせを考えた方が売
れそうですよ。
大根がベースなのですから、ジャガイモとこんにゃくも一緒に、“そのまんま
おでん”なんて植物が出来たら楽しいかも。
でも、バイオだかパソコンだか判らないけど、生物の生命の根底をヒッチャカ
メッチャカかにかき混ぜてしまうのって良いんでしょうかね。こんなことやって
いると、お終いには人間で試してみたくなるのでしょうね。たとえば、人間と柴
犬を掛け合わせて寒さに強い人間を創るとか・・・、そんなの風流じゃ無なぁ。
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