平成17年1月28日 旧暦12月19日赤口

- 漢字の感じ -

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 久しぶりのお天気ですが、空にはまたまた怪しい雲が浮かんでいます。昨年の
11月始めにも同様の雲が出没した日の新潟では、震災後最大の余震があったの
で嫌な予感がします。ちょっと雲の量が足りないのですが、あの時と同じような
雲なんです。
 去年は24日、一昨年は26日に出されていた節分の案内看板ですが、今年は
今日からお目見えです。とはいっても、昨日の日中は見ていないので昨日から出
されたのかもね。雷門の記録写真にもある通り、この看板は毎年全く同じ内容な
ので、繰り返し使っているのでしょう。それもそのはず、節分は曜日に関係なく
2月3日と決まっているのですからね。看板は、ここ雷門前と奥の宝蔵問前の二
カ所に同じ内容で掲げられています。
 「著名文化芸能人多数出場」とありますが、今年の出席者名簿はまだ発表され
ておりませんが、有名人といっても毎年大半が、松島とも子さんや安西愛子さん
山田太郎なんて、今時の若者には有名じゃない昔の有名人が並ぶのですけどね。
午後4時から二回にわけて有名人の豆撒きが行われるのですが、この時に集まる
観光客は意外に少ないのです。往年の有名人を見たい方にはお勧めかもね。
 一昨日から浅草寺本堂東側に豆撒き用の演台を造る工事が行われています。こ
れが出来ると、あとは紅白の幕を張るだけですね。節分まで、あと6日ですよ。
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 赤十字は「あかじゅうじ」、三日月は「みっかづき」。昨日、文部科学省所管
の財団法人総合初等教育研究所が、小学生の漢字の読み書き習得状況調査の結果
を発表しました。パソコンに普及で最近は漢字の読み書きが極端に出来ない子供
が多くなったとか。
 昨夜からテレビのニュース番組で、新宿や新橋の酔っぱらいを相手に子供達が
答えられなかった問題を解かせて喜んでいます。今朝のワイドショー番組の中で
もコメンテーターなる連中に子ども達が間違う漢字のテストが行われておりまし
たが、知って当然と偉そうなことを言っていたコメンテーター連中だって、知ら
ない漢字が多いじゃないですか。
 この調査は、小中学生計約1万5000人に実施。小学生で学ぶ漢字1006
文字について調べたそうです。中でも興味があったのは、音だけで漢字を判断す
る子供が多くなったこと、落書きを「楽書き」、人に仕えるを「使える」など、
まるでパソコンの漢字変換の間違いのようにも思えるミスが目立っていました。
 また、今ではほとんど使われなくなってしまった言葉を取り上げるのもナンセ
ンスじゃないのかな。たとえば、絵本に対して読み物の本を表す「読本」、これ
何て読みますか。「どくほん」って読んだ子がほとんどだったそうですが、正解
は「とくほん」。これなんて、戦後国語科の講読教授に用いた教科書を指した言
葉で今でも使われていることすら知りませんでしたよ。同じく「米作」は「こめ
さく」、「たっと(尊)ばれる」は「達とばれる」、「まるみ」は「丸み」が間
違いで「円み」が正解。そんなのどっちだって良いじゃないか。
 パソコン時代になっての弊害とされているようですが、これからますますパソ
コンが普及する世の中において、こんなこと真剣に調査するのこそ時代遅れじゃ
ないのかな。そんなの何処が真剣に研究しているのかを調べてみると、財団法人
総合初等教育研究所って文部科学省の天下りの研究所だったんですね。
 一方、母体の文部科学省では、「パソコンや携帯電話などで多様な漢字を国民
が目にする機会が増え、新聞界も常用漢字以外の漢字使用を認めつつあることか
ら常用漢字表の在り方そのものを検討する時期に来ている」と結論づけています
よ。現行の常用漢字表が情報機器の普及を想定せずに作成されたことを認めてい
るようです。
 漢字なんて覚えなくてもパソコンや携帯電話が教えてくれる世の中に対応する
漢字教育のあり方を研究してほしいですね。たとえば、漢字の変換ソフトを国策
で統一するとか・・・。
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 今朝のモモちゃん、とっても機嫌が良いのです。昨日と違って、あほまろも良
い気分ですよ。やっぱり酒止めて良かった・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数28枚
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