平成17年(2005)1月18日 火曜日
旧暦12月9日友引

- 新東京タワー -

 眩しいほどの日差しを受けての散歩です。久しぶりに暖かい朝になりました。
こんな日のモモちゃんは自分から進んで散歩コースを決定するのです。モモちゃ
ん何処に連れていってくれるのでしょう。
 いつもの御用場までは同じでしたが、なぜかまた来た道を戻り懐かしい映画の
ポスターが並ぶ六区の興業街に導くのです。そのまままだお正月飾りが残るひさ
ご通りを抜け、浅草寺本堂裏から境内に入っていきました。
 毎月18日は観音縁日です。浅草寺本堂前に出された提灯の横には大きな垂れ
幕が観音縁日を知らせ、本堂内からは大勢のお坊さんが唱える読経が響いていま
した。お札売りの準備をしている方が、今日の縁日は「温座秘法陀羅尼会」と称
し、天下泰平、五穀豊穣、所願成就を祈る浅草寺最大の行事なのです。そんなこ
とを教えてくれました。こうなると、ついつい、いつものお参りよりも丁寧なお
参りになってしまいますね。お賽銭まで出してしまったりして。
 本堂を後に、お地蔵さん、仲見世通り、新仲見世通りとモモちゃんが思いつく
ままにいつもとは逆のコースの散歩になってしまいました。何年も同じ道を同じ
ように散歩をしているのが飽きてきたのかな、それとも功徳日を知って観音様を
一周りしたのでしょうかね、モモちゃん。

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 昭和33年6月に東京タワーが出来て今年で47年が経ちます。総工費は当時
のお金で28億円。日本の技術と国産の材料によって造られた世界一の自立鉄塔
の東京タワ−、戦後の急速な経済成長のシンボルとして世界中の注目を集めまし
た。
 当時、開局していたNHKを始め、開局予定のテレビ局の電波塔を一本化する
ための総合電波塔が目的で、現在でも放送電波の受発信機能は日本一。東京地区
すべてのテレビ放送用電波とFM放送用電波を首都圏に送信しております。東京
タワーのサ−ビスエリアは半径およそ150キロで、遠くは熱海、甲府、赤城山
、水戸、銚子などでもこの電波を受信することができるのです。また、一昨年か
ら試験放送が始まった地上波デジタル放送もここから送られているのです。
 高さ333mの東京タワー、正に東京のランドマークとして現在でも世界一の
高さを誇っているのです。
 しかし、老骨化と今後移行する地上波デジタル放送のサービス圏の拡大を希望
する放送業界が、更に高いタワーを望んでいることを知った地元有志が、「新東
京タワーを浅草に」と決起したのです。
 当初は上野公園に建設しようとの構想で始まったこの運動ですが、東京都の公
園法の規定であえなく断念をしたのですが、候補地を隅田川沿いの隅田公園とそ
の地を変えて運動が再燃したのです。
 昨日は、新東京タワーを浅草に呼ぼうという「台東ワールド・タワー誘致総決
起集会」が開催され、誘致を呼びかけるおよそ600人の地元関係者が浅草寺仲
見世のお練りで気勢をあげました。でも、この構想は浅草の他に、足立区、豊島
区、墨田区のほか、さいたま市などが名乗りを上げて誘致合戦を展開しているの
です。果たして何処に白羽の矢が当たるのでしょう。
 でも、インターネットがどんどん高速化している現在、テレビ放送のための物
理的な高さってのはこれからも必用になるのでしょうか。デジタルになれば、今
の携帯電話やPHSのように、街のあちこちにアンテナを設置するだけでも充分
ではないのでしょうか。そんな経費をかけるよりも、現在の無線電話をそのまま
利用することだって技術的には可能なのです。この運動が何年続いて結果が出る
のかは判りませんが、結果が出たころには既に無線電話網が威力を発揮している
ようにも思われるのですけど・・・。
 どこに出来たとしても、またまた世界一のタワーになるのでしょうね。電波塔
としての活用よりも、世界一の展望台として更なる経済成長のシンボルとなって
欲しいものです。
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 昨夜は、浅草ビューホテルで新東京タワーの決起集会が開催されました。あほ
まろはその会合には出席せずに、その隣の部屋で「浅草おかみさん会」の情報誌
の取材を行いました。特集の「良い男だね」シリーズです。
 今回の良い男は、浅草歌舞伎に出演している若手の歌舞伎役者六名の方々です
。まずは全員の記念写真だったのですが、こんな時って浅草の図々しさ丸出しの
連中が集まってきます。役者さんとおかみさん会の会員だけだったはずの写真に
、新東京タワー・・・も、大勢混じってしまいましたよ。
 これが「浅草らしい」ところなのでしょうね。ま、良いか。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数33