平成17年(2005)1月14日 金曜日
旧暦12月5日仏滅

- すこし変化 -

 西浅草のテプコ浅草館で新潟県中越地震で被災した山古志村の物産展が開催さ
れております。浅草と新潟県山古志村は、NHKの連続テレビ小説「こころ」の
舞台になったのが縁で交流がスタートしたのです。また、「こころ」の主演女優
の名前も偶然「中越」典子さんと新潟県中越地方の申し子のようでしたね。
 会場では、100種類以上の地酒やコシヒカリなどの特産品を始め、六日町温
泉旅館組合の女将が観光PRを行っております。また、このイベントに協賛する
かっぱ橋本通り商店街では、夜になると100基の雪灯籠を並べてイベントを盛
り上げております。
 昨日は、山古志の村長さんも会場を訪れ、「山古志は今、白い雪の下、傷だら
けで包帯を巻いているよう。でも温かいご支援をいただき、勇気がわいてきます
」と挨拶をされておりました。 でも、「中越」典子さんは来ないようです。
 みなさまも、この週末は浅草で新潟県の物産展を楽しんでみませんか。
------○------
 公園本通りで数十年間骨董店を営んでいたお店が閉店してしまうようです。こ
の通りは週末開催される競馬の場外馬券売り場に続く道とあって、路上に出され
たテーブルには昼間から酔客で混雑している通り、そんな連中を相手に骨董品を
売っていたのです。
 あほまろも何度か入ったことがあります。ここの名物は書画でした。有名なと
ころでは、棟方志功や竹久夢二の版画や肉筆画が多く、中には美術書にも紹介さ
れている横山大観の有名作品なども売られていたお店なのです。
 もっとも、客もそれらが本物では無いことを百も承知なのですが、店主は頑固
に本物であると信じ切っていたような、そんな怪しげな絵画も数十年同じ壁に吊
されて買い手の無いまま運び去られようとしております。その証拠に、絵画を外
した跡の壁にはクッキリと長い年月が焼き込まれているのです。
 絵画に詳しい(?)店主も、こと絵葉書に関する知識は無いようで、以前は棚
の奥で埃を被っていた手彩色の絵葉書の束を五千円で譲ってもらったことがあり
ました。一枚二千円はする絵葉書が二百枚近くも有ったんですよ。
 長年有るのが当たり前だったお店が、当たり前で無くなってしまう瞬間って、
物寂しいですね。中からどんどんトラックに運び込まれていく骨董品を見ている
と、中には珍しいモノもいっぱい出てくるじゃありませんか。なんでもかんでも
積み重ねられていたので気付かなかった品物もいっぱいでしたよ。
 こんなことになるのなら、もっとじっくり見ておけば良かった、今更考えても
後の祭り、次はやっぱりこの通りに似合う居酒屋さんになってしまうのでしょう
ね。
------○------
 このちょっと先に有った浅草寺の資材置き場が取り壊され、新しい駐車場が出
来ました。こんな一等地に駐車場なんてもったいないような気もするのですが、
近所の商店のご主人が言ってました。
 “これだけの広い場所、普段は駐車場にしておくと浅草のイベント時には、テ
ントを張ってイベント広場として利用することができるようになるんだよ”、そ
うですね、大きな建物が建ってしまうよりは見通しも良くなって、イベント広場
にはぴったりな場所ですね。
 今年の8月に開通する筑波エキスプレスの記念イベント、我々も様々なアイデ
アを出していますが、それらをこんな広場で開催出来たら素晴らしいかもね。
 ちょっとずつではありますが、このように古い浅草も刻々と新しい変化を見せ
てくれるのです。次は、歩行者を優先した区内唯一のコミュニティー道路「浅草
六区通り」の大変身に期待しましょう。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数21