東京も氷点下の朝になりました。週末には雪の予報も出ているのですが、思っ
たより寒くないのは、身体がすっかりとこの寒さに慣れてしまったのでしょうか
ね。いつものコースを回って帰ってくると身体も火照っているようです。
今朝もお地蔵産の広場全体に霜が張っています。モモちゃんとこの霜を全部壊
すのがまるで日課になってしまったかのように、まるで麦踏みのように喜んでバ
リバリやっているのです。こんなのを見ていると、農家の方々にとってこの霜が
もたらす余計な仕事の苦労も知れますね。
ちょっとウンチクです。麦踏みとは、麦の種をまいて葉が出てきた頃に行う日
本独特の農作業です。この作業を行うことによって、霜柱ができたときでも土が
持ち上がらず麦の根を傷めません。 また、踏むことにより茎がたくさん分かれ、
根も強くなり麦の生育を助けることをいうのです。
毎朝踏んでいる我々の努力で、春になると雑草が勢いよく生えてくるかも知れ
ませんね。そんなのを見るのが楽しくて、毎朝バリバリ・バリバリ。
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お正月や三社祭の混雑で雷門の真ん中にある敷居のような段差につまずかない
ようにと、この時期になると段差をなだらかにする板が取り付けられます。今朝
はその板の取り外しが行われていました。この段差、わずか4〜5センチなので
すが、これがまた難物なんです。あほまろもしょっちゅうひっかかってしまうの
です。もちろん観光客もひっかかります。まして車椅子にはこんな段差でも大敵
なんですよ。自分の力では乗り越せないので誰かの助けを借りなければならない
ほどの段差なのです。
バリアフリーが叫ばれている現在、意味の無いこの段差をなだらかにする板は
混雑時だけじゃなくても必用なのじゃないでしょうか。取り外し工事をしている
人に言ってみても、“そんなこと浅草寺に言ってくれ”、そうですよね。頼まれ
て作業している方たちなのですから・・・。
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「言い訳」、誰でもやってますよね。見え見えの言い訳から手の込んだ言い訳
まで色々ありますが、これもいわば「ウソ」なんです。いかにうまくウソをつく
かの指南書が出版されました。
昨日浅草のデパートで古書市が開催されているとの案内状が来たので行ってみ
ました。毎年この時期に開催されるデパートの目玉イベントの一つなのですが、
今年から規模が半分になってしまいお目当ての神田の古書業者がこぞって居なく
なってしまったのです。神田の古書業者が抜けたので半分になってしまったのか
も知れませんがね。
古書を探して神田の古書店を巡る努力を考えると、フロアー内で様々な本に出
会えるのがこのイベントの最大の特徴だったのですけど・・・。歴史関係の本を
数冊買っての帰りにデパート内に有る本屋さんものぞいてみました。最近は滅多
に本屋に行かなくなってしまったので、今いったいどんな本が売れているのかを
確かめたくなったのです。
どこの本屋さんでも、レジの側に積まれているのが話題の新刊です。その中に
一際高く積まれている「効いた言い訳」なる本をパラパラ。あのプリンを被って
お笑いをしている「東京プリン」の伊藤洋介氏の著書なのです。彼は、元あの泣
の倒産劇で有名になった山一証券のサラリーマンだったそうで、現在も某製菓会
社と東京プリン、サラリーマンと芸能人という二足のワラジを履き続ける異色な
方のようです。
「効いた言い訳」は、山一証券のサラリーマン時代についたウソを総て暴露し
ているような言い訳回顧録で、特におもしろかったのは遅刻の言い訳です。
早朝の会議に遅刻してしまった時、タクシーの中で言い訳色々考えたのですが
、どれも当たり前で見え見え、良い考えが浮かばず15分遅れで会議室に入って
行ってとっさに出た言葉が「向かい風が強かったもので・・・」、これで、冷た
い目で睨んでいた上司一同が爆笑したんだそうです。正にウソも方便ですね。
そんなユーモアがプリンを被ったお笑いにも生きているのでしょう。あほまろ
は立ち読みで済ませましたが、思い出の言い訳を50本の書き下ろしエッセー集
「効いた言い訳」1260円、遅刻の多いサラリーマンにはお勧めかも。
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