平成17年(2005)1月9日 日曜日
旧暦11月29日先負

- 観音裏 -

 お〜寒!今朝の気温は氷点下ですよ。毎朝モモちゃんとお参りしているお地蔵
さんの広場一面に霜柱が出来ているようで、あちこち盛り上がっています。まだ
誰も歩いていないようで、踏むと土の中の霜柱がバリバリ割れるのです。普段と
違った状況に、モモちゃんも嬉しそうにバリバリやってましたよ。
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 浅草のお正月は7日を機に総てが終わったのですが、週末とあってまだまだ参
拝客は途絶えません。昨日、浅草公会堂で行われている「てぬぐい展」を鑑賞し
た帰りに本堂まで歩いてみました。普段は早朝の散歩なのでお店のシャッターを
見ながらの散歩ですが、昼間は様相が全く変わる商店街なのです。まるで、別の
街に来ているようにも思える混雑ぶりです。
 そんな中、一件のお店の前に黒山の人だかりが出来ているではありませんか。
こんな時って人誰もが気になってヤジ馬になるんですね。いったい何が起こって
いるのだろう・・・、人混みをかき分けてガッカリ。浅草で有名になった振り袖
さんと呼ばれるコンパニオンのみなさまが、仲見世のお店を回って新年のご挨拶
を行っているだけなのです。何もこんなのに群れることは無いですよね、なんて
考えは毎日彼女たちを見慣れている者が言う言葉、観光で訪れた方々にはとって
も珍しい下町風景にも見えているのでしょう。みなさん携帯電話を頭上に差し出
してましたよ。
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 下町風俗といえば、昨夜のテレビ東京の「アドマチック天国」は観音裏を紹介
してたそうですね。あほまろはとある新年会に出席していたため観られなかった
のですが、浜口京子さんがオリンピックに出場してからというもの、観音裏はち
ょっと変わってきたのです。
 観音裏といっても範囲は広いのですが、一般的には旧象潟町の柳通りを中心に
した一角をいうのです。最近浜口京子さんを記念するプレートも完成し、普段で
は全くお目にかかることがなかったような、ガイドブックを持った観光客も歩く
街に変貌を遂げたのです。
 浅草観音裏に住む有名人は浜口親子の他にも大勢いるんですよ。あの、女剣劇
泣く子も黙る浅香光代師匠やテイク2の東君、異色落語家の快楽亭ブラックなん
てのもここの住人なのです。
 また、夜になるとあちこちからチントンシャンの音色が聞こえてくるのもここ
観音裏の特徴です。そう、浅草芸者を仕切る見番も有り、かつての有名人が遊ん
料亭も多いのです。観音裏を歩くのは夕方が狙い目、そうですコンパニオンじゃ
無い本物の芸者さんたちのお座敷入りに出会えるかも・・・、でも振り袖さんの
よな若さは無いですけどね。
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 六区の大勝館の宣伝カーが走っていきます。劇場の宣伝カーだというのに、真
後ろには奇妙な宣伝が目立ってますよ。合羽橋の「お鍋の博物館」ですね。あほ
まろはまだ行ったことが無いのですが、昨年の秋に雷門前でお鍋を持った女性が
観光客にPRしておりました。
 浅草といえば、浅草寺を中心にした一角だけが観光地じゃ無いのですよ。観音
裏やこの合羽橋も浅草なのです。プロもアマも関係なく、台所で使う道具総てが
揃っている通りです。
 「合羽橋道具街」は、明治末期から大正初期に古道具を取り扱う店の集まりか
ら自然発生した商店街で、第二次世界大戦後に主に料理飲食店器具や菓子道具を
販売する商店街へと発展しました。800メートルの商店街には、およそ170
店舗の道具屋が軒を連ねる世界でも珍しい専門店街なのだそうです。
 浅草にいらっしゃった時には、ちょっと足を伸ばして「合羽橋道具街」も歩い
てみませんか。雷門から歩いて10分足らずですよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20