平成17年(2005)1月8日 土曜日
旧暦11月28日友引

- 夢の跡 -

 浅草のお正月も終わり、今朝から後かたづけが始まりました。昨日まで境内い
っぱいに出店していた露店商は昨夜のうちに跡形も無く消えてしまい、今朝は本
堂の松飾りの撤去作業が行われております。また、宝蔵門では近所の勇姿が集ま
って、しびれるような寒さの中でも水を使ってお正月の混雑で汚れた床の大掃除
も行われておりました。
 今年の正月三が日の主な神社・仏閣への初詣での人出は、昨年より77万人多
い8966万人だったことを警察庁が発表しました。過去の統計が残っている1
974年以降では最多だったそうです。発表内容によると、明治神宮の310万
人。次いで成田山新勝寺265万人、川崎大師262万人、京都伏見稲荷大社2
61万人、名古屋熱田神宮233万人の順で、浅草寺は順位には登場しておりま
せんが、例年の180万人を大きく超えて200万人の方々が訪れたそうです。
 ごくごく当たり前にお正月の雰囲気を楽しんで帰っていった200万人を超え
る初詣客の方々、あなたたちが新年の願いを込めた跡を片づける方々の苦労も察
してあげてくださいね。朝からご苦労さまです。
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 昨日、待乳山聖天で行われた「大般若講・大根まつり」に行ってきました。元
旦以来ご本尊様にお供えされた大根を「フロふき」に調理して、参詣者にふるま
う恒例の行事なのです。
 大根は清浄、淡白な味わいのある食物で、しかも体内の毒素を中和して消化を
助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとし
て尊ばれ、聖天様のご供養に欠かせないお供物です。
 午前11時から始まった大般若講の読経が終わると、集まった大勢の方にお下
がりの大根を「フロふき」に調理されたものが配られます。この大根を頂いた方
は今年一年の健康を約束されるというありがたい大根なのです。
 あほまろも写真を撮りに出かけ、並んでいる方には申し訳ないのですが、帰り
に裏で一皿頂いたのでした。神楽殿の横に用意された椅子に座りまだ湯気が出て
いるフロふき大根を頂こうとするのをじ〜っと見ている子供がいるじゃないです
か。その子のお母さんが、“大根の整理券はどこで貰えるのですか”と訪ねてき
ました。整理券は本堂でお参りを済ませると貰えるのですが、大勢の方が列をな
しています。でも、あほまろはお参りもしないで内緒で貰ってしまったもの、い
わゆるズルですよね。
 “これまだ手を付けていないのでどうぞ”、子供が喜びました。お母さんも喜
びました。フロふき大根を食べる幸せそうな親子を見ているだけで、御利益が授
かったような気分です。今年は幸せが訪れる予感も・・・。
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 今朝の産経新聞のトップ記事に、「激しい寒暖の差、お台場に異変?」との記
事が踊っています。暖冬だった12月から新年突然の雪化粧と、前線や低気圧の
通過などによって寒暖の差が激しいことによって、お台場海浜公園では、桜の名
所にしようと、昨年十月に植樹されたばかりのカワヅザクラ(河津桜)が咲き始
めたそうです。カワヅザクラの本家静岡県河津町では、今年は当然まだつぼみの
状態で、一月下旬か二月初めに咲き始めて中ごろに満開を迎えるのが普通です。
 また、中華料理で人気の上海ガニが東京都水産試験場の調査で初めて確認され
たりと、変なことになっているようですね。
 我が家にも異変が起こっています。年末には抜け毛が激しく皮膚病にでもかか
ったのかと思っていた、モモちゃんの毛がすっかり抜け変わってしまったんです
よ。こんなの一緒に暮らしている13年間で始めてです。柴犬は暑い夏に向かっ
てフサフサの毛が抜けて短めの毛に生え変わり、冬までにフサフサになり・・・
、そんな状況を繰り返すのですが、この寒さの中だっていうのに、抜けてしまっ
てまるで夏の様相になってしまいましたのです。
 今年は全国各地で、変なことが起こらなければ良いが・・・。そういえば、浅
草歌舞伎の会場で、季節はずれの長命寺の「桜餅」が人気でしたよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数28

昨日の写真
CANON EOS-1 DsMK2
撮影枚数164枚