平成16年(2004)12月24日 金曜日

- かるた取り -

 毎日寒い寒いと書き綴っていますが、冬なので当たり前ですね。それにしても
今朝は昨日以上冷え込む浅草です。こんな寒さだっていうのに、とある料理屋さ
んの店先では、4〜5名の従業員が障子の貼り替えのため古い紙を水で剥がす作
業をしているじゃありませんか。水道のホースでじゃぶじゃぶ・・・、あ〜見て
いるだけで震えがきてしまいますよ。年末年始の商戦、お客様を綺麗な障子でお
迎えするんですね。ごくろうさまです。
 浅草寺本堂では、注連飾りの上にお供えの飾りを取り付けています。ここでは
毎年注連縄の上にお供えを並べるのが恒例になっていますが、大勢の参拝客の頭
上なので、絶対に落ちてこないように気を遣っているそうですよ。お供えといっ
てもお餅じゃ無くミカンだけなのですが、このワンポイントがとってもおめでた
く見えてしまうのです。正にあほまろが求めている「和の美」なんです。
 あほまろはこの年末年始に、あらためて都内全域の神社仏閣を巡って古来から
受け継がれた「和の美・正月の色」を追求してみようと考えております。注連飾
や松飾りを始め、正月の町並み等々、この時期は正月独特の「色」を見せてくれ
るのです。
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 浅草神社境内の掲示板に、「百人一首かるた取り大会」の案内が貼りだされま
した。毎年浅草神社では小学生を対象に行っているこの行事、参加できるのは小
学生16名だけなのです。先着順で定員に成りしだい締め切りとあります。
 あほまろが住んでいた北海道の田舎町でも正月になると「かるた取り大会」が
開かれておりました。冬の寒い学校の体育館で震えながら参加したことを今でも
思い出します。普通「百人一首」といえば、上の句を読んで下の句が書かれた札
を取るのが一般的ですが、北海道の「百人一首」は、ちょっと変わっていて、下
の句を読んで、木札に書かれた下の句を取り合うという変形なのです。時にはこ
の木札が凶器になってしまうこともあるのですよ。熱が入ってくると、取った勢
いで木札が数メートルも飛ばされるのです。見ている方もそのことを充分承知し
防御は徒然ですが、ちょっと油断をしていると血を流すことも有るのです。です
から、「百人一首かるた取り大会」には必ず救急医療班が同席なんての、本当の
話ですよ。もちろん自宅で開催する時にも、救急箱は必需品なのです。それより
、障子の被害の方が激しかったような記憶も・・・。
 先日、東急ハンズで偶然この木札の下の句かるたを発見、ついつい懐かしくて
衝動買いしてしまいました。来年の正月は、どこかでこの懐かしいかるた取り大
会をしてみたいな、こんなこと考えてもみましたが、なにしろ数十年も前の記憶
だけなのでルールなんて忘れてしまいましたよ。
 昔、友人が主催していた「デレッキの会」という北海道県人会では、毎年正月
の例会はこの木札のかるた取りだったそうです。あほまろは忙しくて参加したこ
とはありませんが、とっても盛況だったとか。しかし、友人はすでに他界してし
まい、「デレッキの会」が残っているのかどうかは不明なのです。
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 昨日、都営浅草線で車両事故が有り、約300人の乗客が地下鉄内を人形町駅
まで300メートル歩かされたのだそうです。しょっちゅう使っている都営浅草
線の事故としては珍しいことだったようです。犬仲間のおばちゃん、も偶然この
事故に遭遇してしまい、お芝居に間に合わなかったとぼやいていました。地下鉄
の責任範囲を超えた保証は出来ないと冷たく断られたのとか。それにしても、暗
いトンネルの中で停電したまま何の対処も無く一時間以上もドアを開けてくれな
かったと係員の不備に怒ってました。特に、“線路上の降りてブラブラしている
車掌がくわえタバコだったのが許せない!”、とっても怒ってましたよ。
 新聞によると、「都交通局によると、非常ブレーキが作動したという。停車し
た位置から人形町駅の明かりが見えていたため、トンネル内で乗客を誘導したと
いう。この事故で都営浅草線は1時間20分余り運転を見合わせるなどして40
本が運休。約2万5000人に影響した」
 と、結果だけが報じられておりました。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚