何か久しぶりのお天気の気分です。秋晴れとまではいかないにしても、とって
も爽やかですね。早朝から街を歩いている人達もなんとなくのんびりしているよ
うでした。みんな雨の無い朝を楽しんでいるかのようです。
台風が残していった傷跡が、浅草のあちこちでみられます。看板や貼り紙が無
惨に剥がれてしまったところや、ビルの壁ではエアコンのカバーが飛ばされてし
まったところもあるようです。なんといっても、被害が甚大だったのは浅草寺奥
山から続く西参道のようです。
ここは浅草寺奥山から見ると一段下がっている場所なので、浅草寺境内に降り
積もった雨水が一機に流れ込んでしまったのです。ひどい所では床下まで水に浸
かったお店もあったとか。こんなの凄い冠水は今まで経験したことないですよ。
いつものそば屋のおばちゃんがブツブツ言いながら店先の泥を落としていました
よ。カラータイルで舗装された参道ですが、一面泥に覆われており、あちこちで
泥を落とす作業が行われておりました。おかげで昨日はこの通りのお店のほとん
どが臨時休業したそうです。
“二度とこんな台風はお断りだよ”、倉庫に積んでおいて水に浸かってしまっ
たビール瓶を一本一本洗っている食堂のおじさん。“ラベルが剥がれてしまって
、これじゃ客に出せないよ、剥がれたのは俺の晩酌用にしなくっちゃ・・・” 、
“一緒に飲むか”、モモちゃんにそんなこと言われても嫌がってますよ。おじさ
ん、台風の傷跡をぼやいているのか、喜んでいるのか、陽気に後かたづけをして
おりました。
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今日は旧暦の九月九日。「菊の節句」と呼ばれる日です。江戸時代には、五節
句中でも最も公的な性格の強い節句でしたが、現在は廃れてしまった感がありま
すね。「菊の節句」は新暦で祝う場合も多いようですが、まだ菊の時期じゃ無い
のでもう一つ盛り上がりに欠けているようです。
ちなみに、五節句とは「七草」「桃の節句」「端午の節句」「七夕」そして今
日の「菊の節句」を指すのです。
余談ですが、花札で九月の役札には菊の花とともに「寿」と書かれた盃が描か
れています。これは、古来より“酒に菊の花びらを浮かべて長寿を祈り飲み厄を
払い、長寿を得る妙薬で”とされててきた由来なのでしょう。菊酒を飲み、菊綿
(菊のきせ綿)をもって肌を拭うことが「重陽の節句」のしきたり、今夜は九が
重なるたいへん目出度い日、菊を飾り、菊酒を飲んで菊の力で長寿を得る儀式を
しなくっちゃね。
浅草寺では、この「菊の節句」の時期には「菊まつり」が行われており、観音
縁日の18日に「菊の節句」も同時に行っております。境内いっぱいに展示され
る菊の花がおよそ1500本、ようやく蕾が出てきたところですよ。ここの菊が
満開になるのは、毎年11月の文化の日頃ですよ。それまで少しずつ開いてくる
花たちを観察するのがとっても楽しいのです。
あほまろが定点観測している大懸崖、台風にも負けずにようやく蕾が黄色く色
づいてきました。開花まで楽しみですね。
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最近はテーブル手品がブームだそうです。浅草でも手品を見せてくれる居酒屋
さんも出来たそうです。そのお店、お勘定時に客が支払うお札を白紙にしてしま
い、“これじゃ足りないですよ”なんて客を驚かせるのだとか。
今朝の新聞に、新潟県の上越信用金庫柿崎支店の金庫に保管されていた1億円
のうち、5826万円が白紙にすり替わっていたのだそうです。金庫の中の出来
事といえば、絶対に外部の人間が関与することが出来ないはず、きっと信用金庫
の従業員の中に手品師がいるのかもしれませんね。人騒がせをしないで、早くお
金に戻してあげなさい。
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