平成16年(2004)10月18日 月曜日

- 還元 -

 風もなく散歩日和の秋晴れが続くと気持ちも晴れ晴れしますね。モモちゃんの
足取りもとっても爽やかです。元気になってからのモモちゃんは歩くのがとって
も好きになってしまいました。いつものコースだけじゃ物足りないのか、もっと
歩こうと別のコースに引っ張り込むんですよ。おかげで、今朝は観音裏まで足を
伸ばしてのんびり散歩を楽しんできました。
 最近、またカラスが多くなってきたようです。秋になると山には木の実なども
実るのでしょうが、東京の中じゃ見付けることも難しいので、生活ゴミを漁って
いるのでしょう。あちこちのゴミ袋が破かれ中のゴミが散乱しております。この
カラスというのは、とっても注意深い鳥なので、必ず見張り役のカラスが近くの
看板などで辺りを警戒しているのです。なぜ、警戒しているかと解るのは時々ゴ
ミ漁りのカラスと交代するからです。でも、町中で何を警戒しているのでしょう
ね。カラスのおこぼれを頂こうと遠巻きにハトも様子を伺っているのですよ。な
んとなく、こんな姿ものどかな秋を彷彿させるような・・・。
------○------
 毎月18日は観音様の縁日です。特に10月18日は「菊供養」も行われるの
で、境内には臨時で菊を売る売店も出されました。観音様に収める菊の花束は一
束400円、お参りにいらっしゃる方々がこぞって買い求めています。あほまろ
も一束お供えに・・・、と思ったのですが、な・なんと、本堂内にいっぱい溜ま
った花束を集めている方がいらっしゃいます。もしや、やっぱりね・・・。
 循環、還元、再利用。こんな世界にもまるで有機農法のような循環があったの
ですね。今日一日で何度使えるのでしょう。とっても効率の良い商売なんていっ
ちゃバチ当たりかな。
------○------
 還元ついでに、最近流行の「有機農法」というのは実際かなりあいまいな言葉
なのだということをご存じですか。実はどの野菜の栽培もそもそも有機物なので
すから、すべての農業が有機農業といえるのです。化学工場で石油を原料にして
栽培したとしても、石油そのものが有機化合物なのですから、これだって有機農
法なのかもしれません。
 今さかんに広まっている「有機農法」のイメージといえば、農薬、化学肥料、
除草剤、ホルモン剤などを使わない農業のことをさすのでしょうが、これとても
かなりあいまなのです。化学肥料や農薬をバンバン使っていても、その中で一度
だけ鶏糞などを使ったということで「有機栽培」としている野菜も存在しており
ます。また農薬は使っていても化学肥料は使わないということで「有機栽培」と
している野菜もあるのです。化学肥料にしても、成分的にはなんら「堆肥」と異
なるものではないので「有機栽培」など意味がなく、区別することはナンセンス
と唱える学者先生も多いようですよ。
 何処何処の誰々が堆肥だけで作った野菜とか、生産者の顔写真付きで販売され
る野菜なども目にしますが、「有機農法」ってのは1つのイメージであって、実
態は全く曖昧模糊としたもので、具体的な基準などが全く無いのです。最近にな
ってその基準を作ろうということで「有機農産物及び特別栽培農産物に係る特別
表示ガイドライン」という基準も出来つつあるようです。
 だからといって、化学肥料の生産を中止させるまでにはいかないのが実態、最
終的にはその農作物を生産している人間がどれだけ信用できるか、ということし
かないですね。デパートの野菜売り場に掲げられている生産者○○さんの人柄も
記しておいて欲しいですね。
------○------
 浅草の仲見世の側の釜飯屋の店頭に今年も新米の稲穂が飾られました。ここで
は新潟県下田村の有機農法で生産されたお米を使って釜飯を作っているのです。
あほまろも時々食べにいきます。でも、有機農法にこだわっている訳じゃないん
ですよ。美味しけりゃ何でも良いのかも。このお店は、旬の材料をふんだんにつ
かってとっても美味しいんですよ。今の旬は松茸釜飯です。ざる豆腐や焼き鳥で
一杯やって、最後に釜飯ってのが粋な江戸っ子の食べ方だそうです。
 でも、量が多いのであほまろはいつも女房と二人で一個の釜を頂いています。
これって、粋じゃないのかも・・・、あほまろは蝦夷子ですからね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数35枚