退院して二日目のモモちゃんです。手術の傷が痛むのか、歩きもノロノロして
おります。というか、トボトボといった方が正解なのかも。通りすがりのおっさ
ん達が、“柴の老犬だよ・・・”、なんていってますよ。元気な頃のモモちゃん
は絶対に年に見られなかったのですけどね。いつも、“まだ子供なの”、なんて
聞かれたのに・・・。
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「弱り目に祟り目」、“あなたの犬には死霊が憑いている・・・”、昨夜、と
ある神道の神霊師を称する方より、メールが舞い込んできました。モモちゃんの
病は、死霊などがとりついてなる病、「霊病」なのだとか。「生霊と呼ばれた幽
体が霊能者に説得され幽体だけが離脱して他人の身体に入ってしまう・・・」、
やたら難しい言葉を並べたてておりますが、要約すれば、早急に除霊を行わなけ
ければ家族全員に「霊病」が取り憑いてしまう。それを優しくされているモモち
ゃんが一人で受け留めたのだが、写真を見るかぎり今にも「霊病」が飛び出して
きそうな勢いを感じる。10日以内に除霊しなければいけない。そんな文章なの
です。
また、お宅に伺って除霊を行うのが一番効果があるのだが、緊急を要するので
、ホームページの写真から除霊を試みてみる、あなたとあなたの家族に危害が加
わらないうちに至急メールでお申し込みください。ですって、でも除霊を行うの
にかかる費用が書かれていないのは・・・。
最近2チャンネルの掲示板でも、“ネットで公開されている日記を読んで、世
の中には人の弱みに付け込み見えないことを良いことに、深い悩みを抱えた人達
に、「あなたは○○の霊魂がついています。すぐに除霊しなければいけない」な
どといって脅迫まがいのことを言う人もいます。”、なんての記事を読んだばっ
かりです。まさか、あほまろの日記も読まれていたとはね・・・。
もし、モモちゃんに取り憑いた「霊病」を除霊してもらうと、いったい何が良
くなるのでしょう。「指定された時間に、ただリラックスして、エネルギーが送
られてくるのを感じてみて下さい。特に、体の悩みのあるところに意識を向けて
みて下さい。今ある傷は癒されあなたの本質、真の人生の目的が明確になり、生
活の総てが一新されるのです。」ですって。
ネット社会、色々な商売を考えるんですね。でも、この文章で心の安らぎを求
める人も居るのでしょう。でも、これって詐欺にはあたらないのかな・・・。
あほまろは、モモちゃんが病気になって毎日浅草神社と浅草寺とその周辺のお
堂に無事をお祈りしておりました。でも、「苦しい時の神頼み」じゃないのです
よ。浅草に越してきてから5年間、毎朝、家族と犬たちの健康をお願いしている
のですから。にも関わらず、あほまろ本人が2度も入院してしまったり、モモち
ゃんまでが病気になってしまったり。それを信心が足りないといえばそれまでで
しょう。もし、信心によって病が癒されて長生きできるのだったら、世の中の人
が死ぬなんてことはなくなるのでしょうね。それよりも、お寺の坊さんまでが死
ななければならないってのは、信心が足りないってことなのかな。
あほまろは、神仏よりも、自分だけを信じて生きてきたのですから、これから
も命の続く限り自分を信じて生きていくのでしょうね。毎朝のお参りは、その心
を、自分で再確認する場所として利用させてもらっているだけなのです。ネット
で除霊してもらわなくっても、除霊は自分で行いますよ。ね、モモちゃん。
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影向堂横の六角堂の修復作業が始まりました。このお堂は、浅草寺境内で最も
古いお堂で、東京都有形文化財にも指定されている、木造単層で、六角型瓦葺き
の小堂です。修復後はどんな様相になるのか楽しみですが、この境内で暮らす人
の寝場所にされないようにしてもたいたいですね。
この六角堂は、日限を定めて祈願すれば、必ず霊験があるという「日限地蔵尊
」が安置されているのです。あほまろは毎日お参りしていますが、未だ霊験がそ
なわらないのですよ。これも、ネット祈祷と効果は同じなのかもね。
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