平成16年(2004)8月8日 日曜日

- 残暑 -

 ----残暑お見舞い申し上げます。----
 暑中見舞いは立秋前日まで、それ以降は「残暑見舞い」になるのだそうです。
ちなみに今年の二十四節気(にじゅうしせっき)の中の「大暑」は7月22日、
「立秋」は昨日の8月7日でした。ですから、今日からは「残暑」になるって訳
ザンショ。
 残暑といっても暑いですね。今朝も湿気を含んだ気持ちの悪い暑さです。我が
家の小型愛犬たちも、せっかく用意してあげているペット用のベッドを余所に、
板の間やコンクリートの上など、めいめいが家中の熱を伝えない場所を選んでダ
ラダラと寝そべっています。平気で腹を出して寝ている姿には、すでに野生の本
能なんて消え失せているのです。動物は決して腹を見せてはいけないのにね。
 その点モモちゃんは、と思ったのですが、今、あほまろの机の下でやっぱり腹
を出して仰向けに寝ているじゃありませんか。これはチャンスと思ってカメラを
用意しているのを感じたのか、起きあがってこっちを見ているじゃないですか。
モモちゃんのこんな格好はとっても珍しかったんですけどね。
 犬がこのような格好をするのは、典型的な服従のポーズなのだそうです。こ
のような行動を鼠径部呈示(そけいぶていじ)といい、生後2週齢の間母犬が糞
尿の処理の際に、子犬を強制的にひっくり返すことにより服従を覚えるのです。
そして子犬は身を護る唯一の方法として、相手に無抵抗服従というメッセージを
伝える自己保身術として、お腹を見せてひっくり返る行為をすることが有るのだ
そうです。もちろんモモちゃんにとってのあほまろは親以上の存在なのですから
、いつも無抵抗服従なのですよ。
------○------
 最近のペットブームで急激に数を伸ばした産業に愛犬のしつけ教室ってのがあ
ります。トイレや咬み癖など、愛犬たちとの楽しい生活に欠かせないしつけを教
えるのだそうです。
 今朝も浅草寺境内にそんな業者が愛犬を連れている人達にパンフレットを配っ
ていました。それによると、「日本におけるペットの地位は低いですよね。欧米
諸国では店舗など殆どの施設へのペットの入場が許されている反面、日本ではそ
のような施設を探す方が難しい(中略)、犬はただ単に可愛いだけでなく知的水
準の高い動物です。きちんとしつければ貴方が考える以上の事をやってのけます
。人様に迷惑をかけないようなしつけも十分可能です。厳格にしつけることがペ
ットの行動範囲を広くし、結果ペットの幸せにもなるのです。」
 なんとも判るような判らないような。確かに盲導犬など特殊な犬の訓練は見た
ことがありますが、家庭犬のしつけっていっていどんなことをするのでしょうか
ね。モモちゃんなんて、排泄や噛み癖は飼っているうちに自然に身に付いたこと
で、特に教えたのは「お座り」と「お手」くらいですよ。それでもみんなから良
くしつけてありますね、なんて言われる名犬(迷犬かも)なんですよ。
 パンフレットを片手にさかんにしつけ教室の得を説いている女性、何か宗教じ
みて怪しくも見えるのです。この人こそ、人間のしつけ教室にでも通った方が良
いのじゃないかな、そんな感じなのです。おまけに、モモちゃんに向かって、今
からでも遅くない・・・、なんて生意気なこと言うのですよ。
 そこに浅草寺の警備員がやってきました。境内で営業や客引き行為は禁止され
ているのです。警備員の警告に食ってかかる姿を見ていると、“やっぱりあんた
のしつけをやり直してもらった方が良いね”、いつもの愛犬家みんなで大爆笑。
------○------
 今朝の写真の女性はこのペット教室の方じゃありませんよ。中国からやって来
た北京大学の日本語学科の女性です。流ちょうな日本語で、モモちゃんが可愛い
と遊んでくれましたよ。そして、今回一連のサッカーの試合でとった中国人の恥
ずべき行為、とっても嘆いていました。ようやく中国も国際社会に認められよう
としていた矢先なんですけどね・・・、なんて悲しい顔も。
 我々日本人だって、昨夜の優勝は手放しで喜べないような気分・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚