平成16年(2004)8月4日 水曜日

- 喜ぶモモちゃん -

 モモちゃんとは二日間のご無沙汰です。昨夜帰ってきたあほまろを出迎えるモ
モちゃんの態度、何かよそよそしくていつものように喜ばないのです。調子でも
悪いのかなと、女房に留守中の様子を聞いてみても別段変わったことが無いよう
です。ただ、留守中どこにも連れていってもらえないことに腹を立てたモモちゃ
んは、あほまろの書類を入れている段ボールを食いちぎってしまったとか。
 慌てて部屋に行って見ると、なんと段ボールには大きな穴が開いてしまったじ
ゃありませんか。そっか、モモちゃんは悪いことしてしまったってことで、なん
となくオドオドしていたんだね。優しく許してあげると、今度はいつものように
夢中になって飛びついてくるのでした。
 長年一緒に暮らしていると、犬にも善し悪しの判断が付いてくるのですね。こ
んな態度ってちょっと嬉しいかも。
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 昨夜は浅草寺裏広場では恒例の「台東薪能」が開催されました。もちろんあほ
まろは見られなかったのですが、今年は天気も良くきっと綺麗な松明の下での演
技が繰り広げられたのでしょう。
 今朝は、その後かたづけが行われておりました。舞台手前は椅子席なので、パ
イプ椅子が並べれられ、その後ろが桟敷席なので、座布団が並べられます。浅草
の他のイベントの桟敷席にも使われるこの座布団、なんと中身はスポンジなんで
す。座った感じはどっちかというと、何も敷いていないような薄っぺらさ、お客
さんに快適感を味わって貰うというよりも主催者側が入場人数を管理しやすくし
ているかのようでもあるのかも知れませんね。
 一昨年の薪能は、客の入場中に突然降り出した土砂降りの雨で公会堂に舞台を
移して開催されました。雨はすぐに止んでまた暑い夏空に戻ったのでしたが、問
題はこの座布団です。突然の雨で片づけることができなかったため、総てがズブ
濡れ。椅子だったら拭けば済むのですが、座布団はそういう訳にはいきません。
まして中はスポンジですからね。
 結局変わりの座布団を用意していないという理由で、屋外公演は中止になった
のを思い出しましたよ。
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 さて、昨日は夕張市を訪ねてみました。夕張と言えば誰もが知っているメロン
は有名ですね。この名物はカボチャとメロンを掛け合わせて出来上がったそうで
すよ。そんな理由なのか、この街ではバイオ技術研究団地を誘致しているようで
す。東京の大学のバイオ技術研究所なる看板もあちこちに見えていました。
 そしてちょっと有名なのが「夕張映画祭」でしょうかね。それを良いことに、
町中には湯布院とか、青梅を真似た古い映画のポスターが並んでいます。なぜこ
んな田舎町が映画の街として有名になったかというと、日本中を黄色く染めた話
題の映画、「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地に選ばれたことが発端だったそう
です。映画に感動した連中が押し寄せても、炭坑の閉鎖でロケ地になった住宅は
総て取り壊されてしまい見る影も無い状態。わざわざ過疎の街を訪れてくれた人
々のがっかりする姿を見かねた夕張の青年たちが自主的に映画での街おこし運動
を展開していったのだそうです。
 最初は行政は全く協力をしてくれなかったのだそうですが、話題になってマス
コミが取り上げてくれるようになってからようやく本腰を入れて取り組むように
なったのだとか。それが良かったのか悪かったのか、大勢の観光客が訪れる街に
相応しい街を創らなければいけないとの理由で、大がかりな区画整理を開始し、
せっかくの古い家並をどんどん取り壊しているのだそうです。
 この街を訪れる人達は、古びてうら寂しい雰囲気を求めてやってくるのでは無
いでようかね。区画整理で、日本中どこにでもある商店街なんて求める訳は無い
と思うのですが・・・。
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 あー今日も長くなってしまいましたが、もう一つ夕張の名物を紹介します。夕
張を訪れる映画関係の連中から評判になったと言われる「カレーそば」ってのを
ご存じですか。それがなんとも豪快、大盛りのそばの上に、出汁の変わりに辛口
で独特な味で煮込んだカレーをかけるのです。それも、どんぶりから表面張力で
盛り上がるまでかけるのです。
 暑い暑いといいながら、辛い辛いともいいながら、みんな夢中になった食べて
います。自前で打たれた本格そばなのですが、そばの味なんてみじんも感じない
なんとも表現し難い食べ物でした。みなさまも夕張にお越しの節は、神社の参道
のカレーそばを試してみてくださいね。味はともかくとして・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20枚