浅草っ子の楽しみはなんたって、お祭りと花火、その両方も終わってしまうと
あとは来年まで頑張って働くだけ・・・。
そうなんです。お祭りもそうですが、花火もまた浅草にとって無くてはならな
いイベントなのです。「夏の夜空を彩る第27回隅田川花火大会」、昨夜は、川
を挟んだ東京都墨田区と台東区の会場では約2万発の花火が、涼を求める約百万
人の観客を喜ばせてくれたのです。
約2万発といえば日本でも最大クラスの花火大会です。それもそのはず、昨夜
の第一会場では日本中の花火師が腕を競う「花火コンクール」も開催され、花火
メーカー10社が腕を競ったのですからね。
それにしても今年は凄まじい迫力を経験しましたよ。なんたって、第二会場の
真ん前のマンションの屋上での花火見物。花火の燃えかすなんてのは序の口、激
しい花火が打ち上げられるたびに火の粉まで降ってくる始末。腹に響く轟音と、
フラッシュを浴びたかのような閃光、17ミリのレンズにも収まらない花火って
経験したことなんてありませんよ。その近さといったら、準備中の打ち上げ台船
の上で作業中、鼻をほじくってるのまで肉眼で見える場所なのです。
花火大会実行委員会発表の昨夜打ち上げられた正確な花火の数があります。
第一会場 9530発
第二会場 10820発
合わせると、ん〜、足した数だけ。およそ1万発ってのはまんざら嘘じゃ無か
ったようですね。
昨夜の話題は、第二会場で打ち上げられたポケモン花火「裂空の訪問者」です
。しかし、目の前で見ても何がポケモン?そんな感じのポカ物花火でしたよ。
そう、打ち上げ花火は大きく分けて3つの種類があるそうです。まず、花火の
代表ともいえる「割物」。今朝の写真に使用したような、真ん中の星を中心に、
まん丸く開く花火です。次は「小割物」といわれる、複数の星が次々にパチパチ
と花開くもの。そして、さっきの「ポカ物」と呼ばれる円を描かずに縦横無尽に
飛び散る花火だそうです。
そんな訳で、昨夜はこれら花火を精力的に撮影しましたよ。それがそれが、自
負したくもなってしまうような、素晴らし写真ばかりでしたよ。整理が終わった
ら「あほまろ写真館」で公開します。お楽しみに。
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百万人の見物客で埋め尽くされた花火大会から一夜明けた浅草。いつものよう
な静けさが戻ってきました。モモちゃんの用足し場に張り巡らされて鉄柵も昨夜
のうちに片づけられ、路上に散乱していたゴミも片づけられておりました。雷門
前では、昨夜から集められたゴミを運ぶパッカー車の軍団が目立っているのだけ
が普通の日と変わった感じを受けるだけでした。
百万人の人が捨てていったゴミ、いったいどれだけの量になるのでしょうね。
モモちゃんの用足しを終えると、近所の煙草屋さんのご主人が声をかけてきまし
た。昨夜は花火終了と同時に町内会の役員連中総出でゴミ整理を行ったのだそう
です。
浅草っ子の楽しみはなんたって、「お祭りと花火」。その後かたづけをするの
も浅草っ子の楽しみって感じなのでしょうかね。“あ〜ぁ、終わってしまったね
〜”。ご主人のため息にも未練がましさが漂ってました。さ、来年のお祭りまで
しっかり稼いでおかなくっちゃね。
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限りある水資源を大切にしようと今日から1週間を「水の週間」として節水を
呼びかける国土交通省による関連イベントが開催されるようです。浅草でも隅田
川を中心に水資源の再認識をしましょうとポスターも貼られていますよ。
「大切な水資源」こんな文字を見ていると、昔水道水でも美味しかった時代を
思い出しますね。「日本人は安全と水はタダだと思っている・・・」、あの話題
になった「日本人とユダヤ人」が出版されたのは僅か30年ほど前。今の日本の
「安全と水」、何時からタダじゃ無くなってしまったのでしょうかね。
水が有るから花火が「納涼」の冠を付けています。花火が終わって、改めて隅
田川を眺めてみると、以前よりまたまた汚れが増したようです。みなさんも「水
の週間」って何かを考えてみませんか。
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