平成16年(2004)6月14日 月曜日
- 犬と歩けば -

 太陽がとっても眩しい朝です。こんな晴天は久しぶりですね。こんな気持ちの
良い朝の散歩ってどっちかというとのんびりタイプになってしまうんですよ。い
つも朝の挨拶をする近所の方々の喋り方も何かのんびり。モモちゃんものんびり
と歩いている梅雨の中休みです。
 暖かくなるととっても水が新鮮に見えますね。っていっても雨の水じゃ無いで
すよ。浅草寺の境内の人工池のことです。先週行われていた清掃工事も終わり、
涼しそうな水をいっぱい湛え、綺麗な錦鯉が泳ぎ回っています。涼み傘でお参り
に来る方たちも橋の上で足を止めて鯉に見入っています。でも、鯉を見ているん
じゃ無いのですね。水を見て涼んでいるっていった方が正しいのかも。
------○------
 ちょっと気になっていた「犬と歩けば チロリとタムラ」という映画、上海国
際映画祭で篠崎誠監督が「アジア最優秀新人映画賞」を獲得しました。この映画
はセラピードッグと呼ばれる、医療の現場で活躍し人間たちの心のケアに貢献で
きるためのお手伝いをする犬のことです。また、老人ホームなどではお年寄りの
方々に、ぬくもりを伝える重要な役目を果たしている犬たちでもあるのですよ。
 音楽家の大木トオルさんが代表を務める「国際セラピードッグ協会」では、日
本でもセラピードッグを育成し、老人施設や病院、障害者の施設、児童施設、学
校教育の現場などで活動させようとする団体なのです。
 日本では、とくに放置されて保護された捨て犬達を救助し、セラピードッグと
して育成することで命を救うことができるとっても有意義な活動を行っている団
体でもあるのです。
 この団体の協力で制作された「犬と歩けば チロリとタムラ」、物語は、主人
公がコンビニの前で1匹の捨て犬と出会ったことから始まるのです。彼は犬に餌
を与えたりしながら優しく接するうちに、セラピードッグの活躍を知り自らも活
動の手伝をするようになるのです。
 あほまろはまだこの映画を観た訳じゃないのですが、愛犬家のホームページで
も話題になっており、限られた映画館でのみの上映だったので、観る機会をうか
がっていた矢先でもありました。今回このような賞を頂いたってことは、これか
らはメジャーな劇場でも上映されるようになるのでしょうね。
 この映画に出演している犬のチロリ、モモちゃんそっくりの柴犬なのですよ。
セラピードッグとして活躍している犬たちなので、その生き生きとした表情はタ
レントとして特別に訓練された犬たちでは決して見ることの出来ない表現をして
いるそうです。
 早く観てみたい映画ですね。そして、あほまろもセラピードッグの育成に何ら
かのかたちで協力してあげたくなってしまいましたよ。
------○------
 昨夜のなっちゃんの番組で、昭和初期の埋もれた個人制作の映画フイルムが老
人たちの心のケアに使われているって特集がありました。映画を観た老人たち、
みなさん若い頃を思い出したのか豊かな表情で昔を語っていましたよ。
 医学的にも、若い頃の風景や風俗と出会うことで、失われていた記憶が蘇り、
脳の活性化が出来るのだそうです。番組の主人公は、昔の映画フイルムを全国に
探し歩くコレクターの方です。フイルムが発明され、映画に利用されるようにな
ってからおよそ100年。そろそろ朽ち果ててしまいそうな残されたフイルム。
一本でも多く後世に残しておきたいとの思いで集めていたのですが、ある日その
フイルムを近所の老人に見せた反応に驚き、活動を始める切っ掛けになったとの
ことでした。これもセラピーの一種なのでしょうね。
------○------
 あほまろは古い絵はがきを集めています。絵はがきの始まりも映画と同じ頃な
ので、写っている物は同じなのです。一枚一枚じっくりとその内容を眺めている
と、その中に写っている人々が何かを語りかけてくれるような気持ちにもなって
しまうのです。そこに写っているモノから派生する好奇心が、古の世界に導いて
くれるのですよ。今、これらの絵はがきの整理をしている最中です。整理が終わ
ったら、古い映画やセラピードッグのように、何か人の役にたつのかも知れませ
んね。今度どこかで老人達にも見せてあげましょうかね。もし、こんな絵はがき
にもセラピー効果が有るとすれば、今まで買い集めてしまった数万枚の絵はがき
たち、あほまろ亡き後にも活躍しているのでしょうね。
 暖かくのんびりとした朝、そんなこと考えながらの散歩でした。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数29枚