平成16年(2004)5月8日 土曜日
- 下谷神社例大祭 -

 決して良い天気の朝じゃないのに、とっても蒸し暑くなりました。それに、ま
るで雨上がりのようにジメジメしていて歩いているだけで汗ばんでしまいます。
いよいよ本格的な夏に向かって来たようですね。浅草寺境内の銀杏の木も数日前
までの淡い色からどんどん変身しております。深い緑になっていく銀杏の木を見
上げていると、蝉の声も聞こえてきそうな感じでしたよ。
 来週の三社祭が終わるといよいよ梅雨の時期が到来します。そして本格的な暑
い夏がやって来るのです。今朝はそんな雰囲気を感じさせられるような陽気でし
た。モモちゃんの下も伸びっぱなし、帰って真っ先に冷たい水を欲しがっており
ました。
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 この週末はお隣の下谷神社のお祭りです。下谷神社の例大祭は隔年で行われ、
今年は本祭りなので、宮神輿(千貫神輿)が町内を練り歩きます。下谷神社は江
戸時代には、「正一位下谷稲荷社」と言われておりました。そのため、この町は
稲荷町と言われるようになったのです。今となっては、地下鉄銀座線の稲荷町駅
にその由来を残すだけとなりました。明治五年に神社名を「下谷神社」と改め、
翌六年には郷社に昇格したそうです。
 大正12年の関東大震災によって、社殿が悉く焼失し仮社殿に遷座しておりま
したが、昭和3年土地区画整理により改めて社地を現在の所に定め、同6年現在
の社殿が完成し本遷座しました。その後の戦争の被害にも遭わず、社殿、宝物共
に昭和6年の姿を留めているそうです。
 また、社宝の拝殿天井絵(墨絵雲竜図)は横山大観の筆により、白銅鏡は香取
秀真の作で、とっても豪華ですよ。また千貫神輿と称される宮神輿は約4トンの
重さがあり、「お化け神輿」との異名も有るようです。その大きさは鳥越神社の
御神輿と優劣付けがたいような。
 あほまろは千貫神輿が上野駅前を通過する様子が好きで、本祭りの時は上野駅
前で撮影を楽しんでおります。明日もお天気が良さそうなので挑戦してみますよ
。良い写真が撮れたらここでご覧にいれますね。
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 ♪松の木ばかりが松じゃなし・・・
 今日は、本の代表的な樹木の松をいつまでも大切に保護して行くことを目的と
して、日本の松を守る会が平成元年に制定した「松の日」です。松といえば日本
人には位付けのトップを飾る植物として君臨しております。そう、「松竹梅」で
すね。松の木を守るのを目的の日ですが、この日ぐらい、いつもは竹や梅でがま
んしているみなさん、寿司屋や鰻屋で「松」を注文してみてはいかがでしょう。
寿司屋さんも、この日を記念して「松」がお買い得とするくらいのユーモアも欲
しいところです。
 松は、日本を代表する木で、日本画の背景にもよく描かれています。竹は、細
工物や笛の材料として使われてきました。梅は、その花を観賞するだけでなく実
を食品や薬品にし、古くから重要な保存食となっていました。それらを一つの熟
語にしてしまった「松竹梅」。めでたい物の象徴的な表現ですね。これらの植物
は寒さに強いことから冬の間に珍重され、正月の門松や結婚式などの祝いごと、
めでたいときの飾りとして使われます。琴や長唄などの曲の中にも歌詞としてよ
く使われ、やはり祝儀用に謡われるおめでたい唄とされております。
 「松竹梅」をテーマにした落語もありますね。松蔵、竹次郎、梅吉の三人が婚
礼に呼ばれたのですが、三人とも無芸。さっそく隠居のところに結婚式での余興
を教わりに行くのです。
 隠居は「お前たちが三人揃っただけで、名前が松竹梅になって目出度い」と言
って、三人一組の短い余興を教え、結婚式が盛り上がった・・・。そんな噺でし
た。
 松の日の話が松から逸れてしまいましたが、松だけじゃ成り立たない祝い事。
この際、自然をお祝いする、松竹梅記念日の制定が待ち望まれるところですよ。
でも、なんとなくお酒の宣伝にとられてしまいそう・・・。

今朝の写真
SONY-F828
撮影枚数30枚