平成16年(2004)5月5日 水曜日
- 端午の節句 -
こどもの日

 洗濯をして仕舞い込んでおいたレインコートを着込んで出かけたのでしたが、
それでもまだ肌寒い朝です。浅草寺境内では連休の最終日だというのに、人影も
まばら。こんな日にわざわざ訪れる人なんて居ないのでしょうね。本来なら今日
端午の節句には浅草寺幼稚園の子供達が宝船を曳いて境内を練り歩く予定でした
が、それも中止されるようです。浅草寺縁起に従って、子供達が漁師さんの格好
で宝船を曳く姿はとっても可愛いのですけどね。
 総務省の発表によると、4月1日現在の15歳未満の子どもの数は前年より約
20万人少ない約1781万人(男子913万人、女子868万人)で、23年
連続の減少となったそうです。その中でも、東京都の増加率が最低で、12.0
%だったとか。もっとも高かったのは沖縄県の19.0%。それにしても、戦後
の高度成長期には、30%を超えていたんですよ。この調子でいくと、100年
後の日本の人口が九千万人を割り込む予定だそうです。もちろん誰も生きていな
い時代のことですから、ふぅ〜ん、そうなんだ〜で、聞き流すニュースですけど
ね。
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 仲見世のおみやげ屋さんのご主人に、ロシアからやって来た大学生が何か質問
をしています。ご主人は英語もロシア語も解らなく困っている様子なので、あほ
まろがつたない英語で答えてあげました。彼は、店頭に飾られた小さな鯉のぼり
を指さし意味を尋ねているようですが、ロシア語訛りの片言英語を理解するって
のは至難の業でしたよ。“今日の子供の日ってのは男の子の日なのでしょうか”
と聞いているようです。
 “昔は男の日だったのだが、戦後からは男女に関係なく総ての子供の成長を祝
う日となったんだよ”と答えると、それじゃ何故男用の武士の格好や甲冑を飾る
のかとも、ちょっと詳細に答えてあげると矢継ぎ早の質問攻勢です。それでなく
ても嫌な雨の降る中での散歩、適当に答えて先を急いだのでした。
 今のロシア人の質問に、“子供の日は男の子の節句じゃないんだ”とは答えた
のですが、歩きながら考えてみると彼が言うように、どこも甲冑や鎧を飾り、ま
るで女の子をは関係の無いような記念日に見えますね。いくら男女に関係なくと
言われていても、やっぱり今日は男の子の節句なんですよ。それを外人が不思議
がるのも理解できるような。
 帰ってから調べてみると、戦後、新しい時代には新しい祝日をということで、
「3月3日上巳」と「5月5日端午」という、女の子の節句、男の子の節句をい
づれも祝日にという案がも多かったのでしたが、休日が多くなることを嫌い、両
方合わせて5月5日を男女に関係い「こどもの日」の祝日としようということに
なったそうです。
 もそもは上巳も端午も男女関係ない厄祓いと、子供の成長を願う節句でしたの
で、妥当なことだと思いますが、江戸時代から伝わっていた「女の子の上巳」と
「男の子の端午」、飾る物が昔通りなのは、なんとなく理解出来ますね。でも、
江戸時代が終わって140年、軍国主義が去ってからおよそ60年、端午の節句
にも新たな意義を見出しても良いのかも・・・。
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 三社祭まであと一週間となってしまいました。昨日から家々の軒先に奉納提灯
をぶら下げるための台座と熨斗紙の取り付けが始まりました。注連縄をかける柱
の取り付けも行われています。そろそろ三社祭の提灯が賑わいを添えてくれるの
でしょうね。
 昨日から泣き相撲の写真を公開したところ、早々に数名の方より譲って欲しい
とのメールが舞い込んできました。もちろん結構ですが、お祭りが終わるまでは
何かと忙しいので、その後にして貰えますかね。ごめんなさい。

今朝の写真
SONY-F828
撮影枚数28枚