平成16年(2004)3月20日 土曜日
- 寒い〜! -
春分の日

 なぜこんなに寒くなったのでしょうね。天気予報では今日も雨が降るかもしれ
ないなんていってますよ。ども、外を見るとまだ降ってはいないようなので、ち
ょっと早めに散歩を済ませてきました。案の定帰って来たとたんに激しい雨が降
り出してしまったんです。良かった良かった。
 せっかく桜も開花したっていうのにこんなに寒く雨が降り続けるとみんな早め
に散ってしまいそうで怖いですね。浅草神社の桜も、ようやく開こうかなと思っ
た瞬間の寒さで再び縮まってしまったようでした。でも、桜にとって暖かい日が
続くよりも寒暖を繰り返していたほうが長持ちするのかもね。都合の良い方に考
えなくっちゃ毎朝の楽しみが無くなってしまいますよね。
------○------
 雷門前に「桜まつり」のピンクの幟が並びました。曇り空でもこんな派手な幟
のおかげで浅草中が桜満開を喜んでいるかのようです。喜ぶといえば、この雷門
前で5〜6名のおばちゃん達から記念写真を撮ってと頼まれたののです。ところ
がこのおばちゃん達の喋っている言葉の訛っていること甚だしいんですよ。写真
を撮ってと頼まれたことは何となく身振り手振りで理解できたのですが、撮った
後なにやら話しかけてくるのですが、内容がさっぱり判らないのです。“舟木一
夫がなんたら・・・”そんな言葉の端を聞くところによると、きっと今日行われ
るスターの広場の手形顕彰式に行きたいのだな、なんてピ〜ンとくるのはさすが
に毎日近所を散歩しているおかげなのでしょうね。
 判らないながらもなんと理解したのは、このおばちゃんたちは、山形から来た
舟木一夫の追っかけのようです。舟木一夫が新橋演舞場でのお芝居は毎日見に来
ているなんてこといってましたよ。そのために東京にアパートを借りているのだ
とか。昨夜の新幹線で東京に来てみんなでアパートに泊まったそうです。僅か6
畳一間なのだそうですけど、こんな賑やかなおばちゃん達が狭いアパートで夜通
し喋っていたかと思うと近隣の住民が迷惑だったでしょうね。
 モモちゃんといつものコースを回り、さっきのおばちゃんたち、教えてあげた
浅草公会堂は判ったのかな、ちょっと気になって寄ってみようと鎮護堂の前まで
来ると、あのけたたましく大声で喋りまくる山形弁が聞こえてくるではありませ
んか。浅草公会堂前にはこの寒いのにすでに50名ほどの方々が並んでいます。
驚いたことに、それも全員がさっきのおばちゃんのような方々ばかりなのです。
 あほまろとモモちゃんを見付けたさっきのおばちゃん、更にでかい声で何か叫
んでいるのです。その声で、暇そうに並んでいるおばちゃんたち全員があほまろ
とモモちゃんに注目。それはそれは形容もし難い、怖さっていうか不気味さって
いうか、逃げ出したくなってしまいましたよ。いや〜まいったまいった。
 このおばちゃんたちにもきっと、高校三年生の時があったのでしょうね。その
頃はこれもきっと可憐な女子高生だったのでしょうね。こんなおばちゃん達の前
で高校三年生を歌う舟木一夫もそろそろ還暦のはず・・・。そういえば、数年前
、どっかの温泉宿で「うつくしい十代」なんて歌をいまだに歌っていた歌手も居
ましたよ。綺麗な桜も散ったらゴミですから・・・。
------○------
 ここ浅草公会堂前庭の「スターの広場」には、大衆芸能の振興に貢献した方々
の手型をサインと共に収めています。今年、平成15年度顕彰者では、新しく5
名の手形が増え、これで被顕彰者は254名となりました。手形を飾る場所もど
んどん少なくなってしまい、今年の受賞者は正面玄関の真横になってしまいまし
たが、人の目に触れることでは一等地、銀座でいえば4丁目って場所なのです。
今年の受賞者は、先ほどの歌手の舟木一夫の他に、俳優の大村崑、能楽狂言師の
茂山千作、江戸神楽師の若山胤雄そして、浅草芸能大賞受賞者として落語家の歌
丸の5名の方々です。 

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数43枚