桜はまだ咲かないのですよ。木全体がほんのりと赤く染まったかのように見え
るのは、総ての蕾が開きかけているためです。昨日からいつ開いておかしくない
状態なのですが、まだ暖かさが足りないのでしょうかね。やはり桜の開花宣言に
命をかけている気象庁の先生達が予想した開花宣言の18日を待たずしては開い
ちゃいけないのでしょうか・・・。
毎朝どんどん暖かくなってきました。今朝なんて、みなさん薄手でお出かけの
ようです。あほまろもコートを止めてジャケットだけの散歩に切り替えたのです
が、それでも風の無くってポカポカと暖かいのです。こんな日には、本でも持っ
てのんびりと読書と昼寝を楽しみたい気持ちです。
浅草寺宝蔵門前の提灯がもう少し増えるようです。歯抜けでみっともない状態
がこれで幾分解決してくれると良いですね。いよいよ桜の時期を迎えるにあたっ
て、「桜まつり」のポスターがあちこちに貼られております。これによると、や
はり例年通りの日程が記載されているのです。1月から、今年は桜が早いと気象
庁も予想していたのですから、満開の時期に合わせて臨機応変にスケジュールを
調整することは不可能なのでしょうか、それとも月をまたぐと年度の予算の関係
もあるのでしょうかね。お役所は・・・。
今年の「桜まつり」も、4月4日(日)に、桜橋上の特設会場で行われるので
すが、4月4日まで桜が持つわけないでしょう。一昨年もとっくに終わってしま
って桜の無い「桜まつり」は無意味と中止になったことの反省が・・・。
「桜まつり」が終わると、4月8日の「花まつり」、4月17日は「流鏑馬」
、翌18日には「早慶レガッタ」と、浅草はいつものイベントで目白押しとなり
ますよ。
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田中真紀子元外相の長女の記事を掲載した週刊文春に対して東京地裁が、販売
差し止めの仮処分を決定したのが問題になっております。有名な全国誌は影響力
が強いとの理由なのでしょうが、言論・出版の自由と「プライバシーの侵害」を
めぐって、出版関係者に波紋が広がっているのです。
東京地裁の鬼沢友直裁判官名で出した決定では、「長女に関する記事を切除ま
たは抹消しなければ、これを販売したり、無償配布したり、または第三者に引き
渡してはならない」という内容だったそうです。
でも、決定以前に出荷してしまった74万部には適用されず、決定を受けた以
降の出荷予定の僅か3万部の出荷を止めたそうです。出荷された本は、予定通り
店頭に並ぶのでしょうかね。こんな理不尽な決定に、文芸春秋側がおとなしく従
うとは考えにくく、今回の命令が妥当だったかどうか、今後に波紋を投げかける
のでしょう。
記事の詳細は不明ですが、田中真紀子の長女の私生活に関する記事だそうです
が、そんな内容が記載されているってことに怒る田中真紀子は、事前にその内容
を知れる立場にあったのでしょうね。それも、いわゆる検閲に近いものじゃ無い
のでしょうか。
「言論の自由」とは、なんでも好きにして良いということでは無いようです。
アメリカでももちろん「言論の自由」が保証されております。しかし、前回のア
カデミー賞の授賞式での発言が問題になり、今回は同時中継を取りやめ、検閲済
みの映像を流したそうです。これに関して訴訟好きなアメリカ人の誰もが文句を
言わなかったとか。“国の決定を批判してはいけない”との規制を守ってこそ、
「言論の自由」が有るかのようで、かつて、日本が戦争を仕掛けていた頃とどこ
か似ているようで背筋が寒くなるような出来事でした。
今回の田中真紀子の長女の記事を裁判所がどう判断したのかは不明ですが、田
中真紀子は公人でも娘は私人であり、プライバシー権が出版の権利より優先する
と判断したのかもしれないと答えておりましたが、政治家は家族のことも嘘隠し
なく有権者に知らせるのが当然じゃないでしょうか。
マスコミの話題に上らなくなった田中真紀子。これでまた暫くはテレビのワイ
ドショーを賑わしてくれるのでしょうね。
浅草日記に書くようなことじゃ無いのでしょうが、野次馬あほまろには、とっ
ても興味ある出来事だったもので・・・。
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