平成16年(2004)2月12日 木曜日
- 文化の変化 -

 モモちゃんが喜んで歩いています。いつもより大きめな動作で動かしている尻
尾、そしてあほまろを確かめるように、しょっちゅう後ろを振り返えるのです。
その目は何かを訴えているようでもあり、喜んでいるようでもあるのです。たっ
た二日間留守にしただけなのですが、モモちゃんにとっては寂しくて長い時間だ
ったのでしょうね。犬は顔で表情を表現することは出来ませんが、10年も一緒
に暮らしていると何を言いたいのか解るのです。“寂しかったよ、嬉しいよ・・
・”、何度も何度もあほまろの顔を見上げるモモちゃんでした。
 札幌から帰って来たばかりなので、今朝の浅草はとっても暖かく感じるのです
。というか東京は本当に暖かくなってきたのですよ。
 昨日は「雪まつり」の最終日。自衛隊基地の中で開催されている真駒内会場に
行ってきました。自衛隊の基地内を特別に開放している関係で、自衛隊のイラク
派遣問題に伴う過激な活動を警戒して、会場入り口は厳戒態勢っていうか厳しい
警備がなされていました。会場入り口には、飛行場と同じ金属探知機が設置され
、鞄やハンドバックも中を開けてチェックされるのです。こんな警備は、雪まつ
り史上最も厳しい警備態勢だったのでしょう。こんな状況が全国ネットで放送さ
れてしまったためか、期間中の来場者は大通と真駒内両会場合わせて二百十七万
九千人と昨年より五万四千人も減少したそうです。確かにいつもより人の少ない
会場風景でした。
 今回の雪まつりで、庶民文化の変化を如実に実感しました。ちょっと大げさな
表現かも知れませんが、大雪像の前で記念撮影をする人たちのカメラのほとんど
がデジカメか携帯電話。当然、長年見慣れた撮影方法とは全く変わってしまった
カメラの構え方が、それがどんなカメラであるかを知らせてくれているのです。
もちろんフイルムのカメラもチラホラとは見かけるのですが、全体の1〜2割。
それも使い捨てカメラなのです。こんな状況の中で当然必要になるのがメモリー
カード。バックアップのパソコンでも持ち歩かない限りあれもこれも写している
とすぐメモリーがいっぱいになってしまうのです。
 それが、あるのです。最近のイベントではフイルムよりもメモリーカードを重
点に品揃えするお店が多くなったのです。デジカメ用のメモリー総てと、小型の
携帯電話用メモリーまでひととおり揃えているのです。値段は当然定価ですが、
いざと言うときに手に入った方が便利ですよね。
 時代の流れというか、こんな光景はこれから益々当たり前になってくるのでし
ょうね。これからの写真屋さんはデジタル用品だけを扱うお店で充分なのでしょ
う。すでに会場では集合写真を撮ってくれる写真屋さんのカメラもデジタルにな
っていました。それも写してその場でプリントアウトするか、希望者にはデジカ
メ用のメモリーにコピーもしてくれるってサービスまでありましたよ。
 また、会場で珍しい車を発見しました。なんと銀行のキャッシュカード車なの
です。それも、通信手段はサテライトを使っており、どんな辺鄙な所にでも出張
サービスが可能。でも、おまつりの会場の中で現金が大量に必要になる人って居
るのでしょうかね。それとも単なるデモンストレーションなのでしょうか。この
キャッシュデスペンサー、いったい何人の人が利用するのでしょう。ちなみに、
行きと帰りに暫し足を止めて観測してみましたが、利用する人はついぞ見かけず
。車の後ろで佇んでいる係員の男女二名、とっても寒そうでした。
 そういえば、雷門通りの旧富士銀行跡地に、「オオゼキ」というスーパーが出
来るようです。聞いたこと無い名前のスーパですが、都会よりもどっちかという
とローカルを中心に展開しているスーパなのだそうです。そういわれると、浅草
ってド田舎からの観光客が多い土地。そこに、この経営者が目をつけたのかも知
れませんね。
 庶民文化は変化を続けるのですから。

昨日と今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数133+26枚