平成16年(2004)2月8日 日曜日
- ただいま -

 あほまろが帰ってきたのを一番喜んでくれるのは、やっぱりモモちゃんですね
。たった一日留守しただけなのに、飛びついたり、ズボンに噛みついたり、狂っ
たように喜んでくれたのでした。よほど寂しかったのでしょうね。新婚当時は、
あほまろの女房だって・・・・。
 外気温は2度、とっても寒い朝になりました。隅田公園の芝生は霜柱がいっぱ
い、寒いのなんのって、小雪舞い散る常夏のハワイから帰ってきたばかりの体に
はこの寒さが耐えられませんよ。
 イベントで二日間訪れていた、常磐ハワイの巨大な施設全体は水着で歩けるほ
どの暖かさ、仕事中も長袖のシャツじゃ汗だくだったんですよ。東京ドーム2個
分の広さとか言ってましたけど、あれだけの施設を外気より20度以上も暖房し
ているのですから、体調を崩すのも当たり前でしょうね(クシュン)。
 昨日のイベント、「大江戸銭湯文化展」では、ペンキ絵氏の中島盛夫氏の実演
が行われました。5x3メートルのキャンバスに一気に描いた河口湖の富士山、
その完成まで休憩時間を含め僅か2時間。それはそれは、表現しがたい見事な腕
前でした。巨大なキャンバス全体がすでに頭の中に入っているのか、あたかも下
絵をなぞっているかのように、一筆書きで描いていくのです。
 普通なら、何度も下がって全体を眺めるのが当然ですが、中島さんが台を降り
て全体を眺めたのは下書きが終了した時ただ一度。富士山のバランスや水平線の
位置など、こんな芸当を真似できる人は世の中に何人も居ないでしょうね。
 現在風呂のペンキ絵を描く職人はたったの5人だけになってしまったそうです
。ペンキ絵師になってからまだ50年余り、“空に3年、松に10年、富士山一
生”といわれるこの世界。まだまだ彼の師匠のような完成の域には達していない
そうです。それにしても見事な作業でした。
 今回のイベントで、ちょうど家庭の風呂にぴったりなサイズのペンキ絵が販売
され、あほまろも自宅の風呂用に西伊豆の海岸から見た富士山を一枚購入してし
まいました。お風呂に貼ったらまた写真でお見せしますね。
 さて、浅草寺の淡島堂では、「針供養」が行われております。使い古した針の
供養と裁縫の上達、そして怪我が無いように祈願するこの行事、和服姿の女性や
、裁縫関係の学校の生徒さんたちが朝から訪れておりました。
 淡島堂内には、淡島大明神の前に三方に乗せられた大きな豆腐が2つ用意され
、その豆腐に女性たちが使い古した針や折れた針などを刺して、針への感謝と裁
縫の上達を願うようです。裁縫も針にも縁の無いあほまろも子供の頃、おばあち
ゃんに連れられて近所のお寺に行った記憶も蘇ってくるのでした。
 針を刺すこの豆腐の大きさは、幅約40cm、奥行き約30cm、厚さ約8c
m。普通の豆腐の約60丁分で、この日のために近所の豆腐屋さんが特別にこし
らえるのだそうです。
 この豆腐、“終わった後はどうなるの?”、“こんなの食べられないので、捨
てますよ”、ですって。次は「豆腐供養」も行わなければいけないでしょうね。
でも、なぜ豆腐なのでしょう。場所によってはこんにゃくを使う所も有るそうで
すが、食べる物に乏しかった戦中にもこんなもったいない事やってやのでしょう
かね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20枚