2003年8月6日 水曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚
M29

秘密のお宝

 夏になるとあちこちで花火大会が開催
されますね。昨夜も雨の中でも強引に開
催してしまった、多摩川関戸橋花火大会
の打ち上げ中に雨が激しくなり、中州で
打ち上作業をしていた花火師34人が、
急に増水した川を戻れなくなり、消防庁
のヘリコプターによって救出されたそう
です。
 多摩消防署は花火大会が始まる直前、
主催者側に「中止要請」をしたそうです
が、土砂降りの雨の中でも、準備にお金
と時間がかかるという理由だけで、主催
の多摩商工会議所が強引に実施してしま
ったのだとか。何にも勝ってお金を優先
するって時代なんでしょうかね。
 お金といえば、最近は“お宝”ブーム
。古い物なら何でもお金に換算されてし
まう時代でもあるのです。
 昨日、あほまろの秘密基地を見たとい
う、フジテレビ「笑っていいとも」の企
画リサーチ会社から、笑っていいともの
水曜日のコーナーで「我が家の家宝ザ・
松竹梅」というタイトルの、いわゆる「
なんでも鑑定団」のようなお宝自慢の内
容のコーナーがあるそうで、歴史的に価
値のあるお宝、歴史的なエピソードのあ
るお宝、歴史人物ゆかりの品をお持ちの
方で番組に出演していただける方を探し
ております・・・。そんな、奇妙なメー
ルが舞い込んできました。
 歴史的な価値のあるお宝っていったら
、あほまろの「秘密基地」に鎮座してい
るアイテム様は、それなりにみんな歴史
的価値を持ってるのです。
 あほまろのお宝の中に、新潟で田中角
栄がご幼少の頃、毎日見ていたかも知れ
ない、新潟の自宅前に貼られていた仁丹
のホーロー看板とか、清水の次郎長が賭
場で使ったかもしれない木の合札なんて
のが有りますけど・・・。証拠はまった
く無いんですけどね。
 でも、彼らの狙いは、平清盛のシビン
とか、小野小町の腰巻など、落語ネタに
登場するようなもっと面白い物を求めて
いるんでしょう。
 唯一証拠写真が残っているのは、サイ
ン入りで譲って貰った、大村昆の資料館
に飾ってあったホーロー看板くらいでし
ょうかね。これだって結構高かったんで
すよ。
 そういえば、以前、上野の骨董市で、
天皇陛下が長野オリンピックの開会式で
座った椅子ってのが売られてましたよ。
天皇の温もりを逃がさないためなのか、
全体がビニールで覆われ、古い花柄の便
器なんかと一緒に並んでいましたよ。そ
っちの方が信憑性が有って、テレビネタ
になるかも知れませんね。
 先日、とある雑誌で、漫画家のやくみ
つる氏のコレクションが紹介されてまし
たけど、彼は、あほまろの域をはるかに
超えた変な物コレクターなんです。その
中に、参議院議員大仁田がテレビの本番
中に短期を起こして投げつけた椅子とか
、昭和天皇陛下が吸った煙草の吸い殻な
んてのも有ったような。
 クダラナイものに付加価値を付けると
お宝になってしまうようです。テレビで
そんなことを煽るから、世の中何でもお
金優先になってしまうんですよ。
 浅草神社の裏に、江戸の戯作者で有名
な山東京伝の机塚の碑があります。この
碑の下に、山東京伝が九才の時に寺子屋
に入った際、親の買ってくれた机を生涯
愛用し、この机で百部を越える戯作を生
み出したといわれる机が埋まっているそ
うです。
 こんなの掘り出したら、とんでもない
価値のお宝になるんでしょうね。なんて
本当に掘ったいけませんよ。もうずーっ
と昔に移築されているんですから。最初
にこの碑が建てられた場所は、もっと西
側の観音裏広場だったようです。
 その時に出てきた机ってのも、いつか
絶対に売り出されるでしょうね。だって
、近所の骨董店で、ご丁寧に、「是矢立
の初として、行く道なほすすまず」の句
まで添えて、松尾芭蕉が奥の細道を旅し
た時に持ち歩いた(であろうとは書いて
無い)矢立ってのが30万円で売られて
いるんですから。
 奥の細道といえば、「さびしさや岩に
しみ込む蝉の聲」を読んだとされる岩が
今でも山形の立石寺、いわゆる山寺に残
っているんですよ。ちゃんと鎖で囲まれ
ていましたよ。みんな、どこに蝉の聲が
しみ込んでいるのか、真剣に探している
のが滑稽でした。売り出したら、いった
い幾らの価値が付くんでしょうね。
(注:この下の数字は毎日確実に減って
いきますが、他意はありません。単なる
メモと思ってください。)