2002年9月12日 木曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

浅草観光
 なんとなく、浅草の事を書いている個人のホー
ムページを色々検索をしてみる。日記風な文章に
登場するのは、仲見世や花屋敷が多いようだ。そ
んな中に、浅草の楽しみ方なるページのほとんど
が、こんな感じで浅草を表現している。    
                      
 「まず、浅草の駅に着いたら、仲見世を通って
、まっすぐ、観音様に行くね。        
  ぱちぱちと手を叩いてお詣りしたら、本堂に
向かって左の方にある、「雷おこしやさん」に行
  くだね。試食品をぽりぽりしたら、何かひと
つおみやげに買って、うえの階に上がってみると
  いいよね。立体紙芝居のからくりがあったり
して、おもしろいよ。でも、見学料取られるし。
   時間があるなら、そのあと、「花屋敷」に
行くべきだよね。              
  民家のすぐ側を通るジェットコースターは、
大型遊園地のそれとは違った怖さがあるもんね。
  2〜3時間で一通り楽しめちゃう遊園地は、
ここだけ!(?) 」          
   
 これで、総てを言い尽くした訳じゃないけど、
ほとんどの観光客は仲見世と観音堂のお参りだけ
で浅草官能を終えてしまうが、この文章のように
境内を離れて行動するってのは、結構珍しい。 
 団体旅行になると、それは益々難しい。団体の
平均滞在時間は約50分と言われている。今朝も
8時35頃に雷門前でバスを降りた修学旅行生。
ガイドさんが、集合はこの場所に9時15分との
説明を行っていた。滞在時間は僅か40分。これ
じゃ、雷門前で集合写真を撮って、仲見世を観音
堂まで歩き、お参りをして、おみくじ買って、大
吉だ凶だとキャーキャー騒いでいる途中に、時間
ですよ〜!ってことになってしまうんだよね。こ
れも、浅草には大型バスの駐車場が極めて少ない
ことに起因する。大型バスは、客を降ろした後、
駐車場が無いので浅草通りや、馬道通りのあちこ
ちで時間を潰す。長居をすると駐車違反になって
しまうので、転々としながら時間調整をしている
のだ。先日も、集合場所に来ない人を待つ訳にい
かないので、ガイドさんが残りバスは先に行って
しまったって事もあった。黙っていても浅草に観
光がやってくると思ったら大間違いですよ。現に
、昨年の同時期に比べ、修学旅行生も減っている
ようです。また、一般の団体も、故郷に帰って、
おみやげの雷おこしでも食べながら、雷門前で撮
した記念写真を見て浅草の総てを知ったつもりに
なる。現代の浅草観光はそれで充分なのかもしれ
ないですね。                
 今朝から紅葉の飾り付けがされた仲見世。青森
県の中学生、富山県の高校生等々、仲見世と境内
には3〜4校の生徒が入り交じって騒いでいる。
こんな状況が未来永劫続くと思っていたら大間違
いですよ。何か手を打たなければ、そのうち修学
旅行も来ない浅草になってしまうんでしょうね。
 浅草寺の夜間ライトアップで観光客を誘致しよ
うとの運動が起こっているようですが、お台場や
原宿に取られてしまった若者達が、お寺のライト
アップで戻ってきてくれるんでしょうかね。前に
書いたように、浅草観光は、旧態依然として、”
雷門”と”雷おこし”だけで観光客を満足させて
いる現状を打破しないかぎり、未来は開けないの
かもしれませんね。             
 じゃ、何をすれば良いのって言われても、よく
判らないけど、新しい観光名所の新設・バスでや
って来る観光客の導線を変える為に、国際通り側
にバス駐車場を誘致する、有名ブランドのブティ
ックを誘致したショッピングモールを新設する、
等々考えられるけど、変化を嫌う浅草の老舗のご
主人達が動いてくれないと変わり様が無いんだよ
ね。