2002年7月24日 水曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数30枚

貼り紙

 混雑する仲見世を避け、裏通りを歩いてみると
、ついつい塀や電柱に貼られた貼り紙などに見入
ってしまう。あほまろは、別に正義感を持ってそ
れを解決しようなんて思わないが、その貼り紙が
張られた経緯をも知りたくなってしまう変な癖が
ある。                   
 ”此処に自転車を止めないでください”、良く
見かける看板なのだが、此処にこれが貼られるの
には大きな理由がある。まず、仲見世内は原則的
に自転車通行禁止なので乗る者は居ない。仲見世
のお店に用事がある場合は裏に停めるのだが、地
元の人間が仲見世で買い物する訳が無いので、そ
んな人はほとんど居ない。問題は、仲見世の裏に
ある、化粧品や健康食品等を売る薬局チェーンに
来る人達をなのだ。ここに来る客のほとんどは、
近所の主婦や女子高校生。彼女達がみんな自転車
でやってくる。そして仲見世の裏通りに自転車を
並べる。しかし、ここに自転車が並んでもほとん
ど通行の邪魔にはならない。って言うか、通行人
は仲見世を通るので、多少狭くても何の問題も無
い。しかし、仲見世の意地も有るのだろう。”○
ツ○ト○○シのお客さんの自転車は止めないでく
ださい”と、名指しで注意を促す。そんな立看板
まで。しかし、それがかえって駐輪許可証である
かのように、その場所に自転車が並ぶ。そもそも
浅草の仲見世のすぐ側に、”○ツ○ト○○シ”が
出来たこと事態、自転車問題以上に隠れたトラブ
ルが有るんだろうね。     ¥
 ある、有名な和菓子屋さんの真裏に、靴の安売
り店が通路まではみ出して商品を並べている。前
にも述べた通り、通行人は仲見世を通るので大き
な問題は無い。このお店、いつも商売が繁盛して
いるのか、日中は毎日のように空段ボールの山が
出来る。狭い店内に置くことが出来ないので、当
然通路の一角に置かれる。そこで、”段ボールや
ゴミを捨てないでください”と貼りだされること
になったようだ。でも、”捨てる”って行為は、
不用のものとして所有権を放棄したもので、自ら
片付けることが無いものをいう。だが、一時的に
置いてるもって行為は、”捨てる”んじゃないの
で、この貼り紙の文章には抵触していないんだろ
う。どうせ貼り出すのなら、”段ボールをここに
積み上げないでください”と、でも書いておいた
方が良いようにも思うのだが、ご近所同士のトラ
ブルを避けるかのように、やんわりと表現したん
だろうね。                 
 やんわりとの表現はトラブルを回避するだろう
が、断言してはばからない貼り紙も存在する。仲
見世に二件有る、名物”揚げまんじゅう”屋さん
のお客さんに迷惑している両隣のお店。”油の付
いた手で商品を触らないでください”、”油の付
いた手でガラスを触らないでください”等々、控
え目なのか、堂々と貼られているのか微妙な大き
さの貼り紙。すでにその貼り紙にも油が染み込み
、事の重大を把握できる。     ¥
 そんなこんな、身勝手な行動に警告を促す貼り
紙類を見ているだけで、近所付き合いの様子や、
意地の張り合いを垣間見る事ができる。まだまだ
いっぱい、書きたい事は多が、あまり過激な事を
書いてしまうと、仲見世を歩けなくなってしまい
そう。                   
 毎月のように貼り紙が変わる一件のお店裏。あ
ほまろには、その意味を把握することは出来ない
のだが、いったい何が言いたいんでしょうね。