2002年3月19日 火曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 24-85 F3.5-4.5
撮影枚数38枚

写真はお宝
 桜・桜・桜。東京中一斉に桜が開花し始めた。
隅田公園の今朝の桜はおよそ5分咲きだが、今日
日中の気温が20度まで上がるとのことで、一気
に開いてしまうのだろう。近所のカメラ屋さんの
話では、今までは、この桜の時期のフイルムと現
像の売り上げが、年間を通じて一番多かったのだ
が、昨年あたりからデジタルカメラの影響でフイ
ルム関連の売り上げが急速に落ち込んできたらし
い。そういえば、今朝の隅田公園でもデジカメを
持った人達を、数名見かけたような・・。ってい
うか、あほまろ本人も毎朝デジカメじゃないか。
やっぱり、印刷等の目的が無ければ、利便性と即
効性を兼ね備えたデジカメが便利だね。しかし、
あほまろは依然として、フイルムも使っている。
仕事用は勿論だが、最近では、趣味で集めている
小型カメラ熱も再燃し、2〜3日に一本の割合で
フイルムを消費しているのだ。それも、単なる消
費であって、その写真をどうこうしようという訳
でもない。この場合、このカメラではどのような
方法で、照明で、・・、等々、単なる実験のため
に浪費している。なぜこんな事をしているのかと
いうと、今、狂っている小型カメラは、フイルム
サイズが8ミリx11ミリのドイツ製ミノックス
・カメラ。デジタル全盛時代においても、小さな
ボディーとフイルムが醸し出してくれる、懐かし
い雰囲気を楽しんでいる。同じ被写体をデジカメ
と、ミノックスで撮影し、並べて楽しんでいるの
だ。昨日の歌舞伎俳優、尾上松禄襲名お練りのセ
レモニーも、わざわざ脚立を持って駆けつけ、ミ
ノックスで撮影をしてきたのだ。       
 今朝の日記はなぜカメラを話題にしたかという
と、今日は”カメラ発明記念の日”なのだ。18
39年(天保10年)の今日、フランスのルイ・
マンデ・ダゲールによって写真機が発明された。
このカメラは、フイルムの感度が低くて、長い時
間露光させなければならない物だったが、大変な
人気を集めたのだった。人々は、ダゲレオタイプ
と呼び、発明者を褒め称えたとの記録もある。今
のカメラの原型になった物でもある。ところが、
カメラはダゲールの発明より数百年も前からあっ
たというと驚くかも知れないが、これは本当。カ
メラの原点はカメラオプスキュラ(カメラオプス
クラ)と言って、遮光した箱の一方に小穴をあけ
ると、そこから入ってくる光が小穴に対面する平
面に像を拮ぶと言う現象を利用して風景を写生す
る道具で、ピンホール・カメラの原点なのだ。ピ
ンホールカメラと言うのは、レンズの代わりにピ
ンホール(針穴)を用いたカメラのこと。結像を
写真的に記録したものをピンホール写真と言い、
「像に歪みがなく、絞り値が大きいので被写界深
度の深い写真」と言う特長がある。確かなことは
分からないが、紀元前4世紀のアリストテレスの
時代からあったとも、また、レオナルド・ダビン
チ(14世紀)が発明したとも言われている。 
 あと10年も経てば、フイルムは一部の特殊業
務用にのみ存在し、デジカメも数百万画素、数千
万画素などとフイルム以上になってしまい、デジ
タルが当たり前の時代なんだろうな。今年の桜を
記録したフイルムが、貴重な存在になってるかも
しれないよ。10年後、20年後の子孫に残すお
宝として、フイルムの末路の生き証人になりまし
ょう。