2002年2月10日 日曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数22枚

コピーライト

 昨日までの春の陽気がまた冬に戻ってしまった
。モモちゃんも寒いのか外に出た瞬間くしゃみを
連発した。風邪でもひいたのかなと心配したが、
いつものように元気よく歩いているので大丈夫だ
ろう。年末から始まった雷門通りの歩道改修工事
も南側はほぼ完成し、北側に取りかかった。これ
が完成すると歩道が広くなり、観光客は仲見世以
外も歩いてくれるようになるだろうと行政は説明
するが、これだけで観光客の誘致に繋がるのだろ
うかね。                  
 日曜日とあって仲見世通りは早朝から観光客が
いっぱい。いつもの香港の旅行社がなぜか白人の
団体を連れて歩いている。毎朝顔を合わせる香港
人のガイドさんとは、それとなく目で挨拶をして
いるのだが、今朝は珍しく”グッドモーニング!
”と声をかけられた。いつもと違って珍しいでし
ょう!とでも言いたかったのだろう。このように
毎朝同じ時間に散歩をしていると、毎朝出会う人
達とは、”知り合いのようで知り合いで無し”っ
て奇妙な関係が出来上がってしまったようだ。 
 この三連休は境内には出店が並ぶ。焼きそばや
おでんなどの飲食店を始め、クレープ、チョコバ
ナナなどお馴染みのお店が並ぶ。お面やヨーヨな
ど昔ながらのおみやげを売る店では、ミッキーマ
ウスやピカチュウなどのお面が売られている。失
礼とは思いながら、ミッキーのお面の裏面を見る
と、ちゃんとコピーライト(C)が書かれている
。なるほど、こんなお店でもちゃんとオリジナル
商品を販売してるんだなぁ。でも、ちょっとおか
しいぞ。ディズニーってのはコピーライトに年代
を入れるのを嫌っているんだ。これは著作権の視
点からすると大変不思議なことだが、キャラクタ
ーは著作権保護期間が経過すれば誰でも自由に利
用できる。つまり、保護期間が経過すると、誰で
もディズニーに許諾を得ないでディズニーグッズ
を生産し販売することができるということだ。そ
うなったときのディズニーの損失は大きいだろう
。グッズに発行年を記すということは、保護期間
の終了日を世間に知られてしまうことになるのだ
。そんな訳でディズニーは発行年を表示しないよ
うだ。ところがこのお面には、(C)2000と
書かれたシールが貼られているのだった。   
 しかし、無限に著作権が保護されるはずはない
。いつかはきっとミッキーやミニーちゃんが自由
に利用される日が来て欲しいのだが、もしかする
と、永遠にその日は来ないのではないか、という
恐れもある。いうまでもなくキャラクターの著作
権は莫大な利益を生みだす。特にアメリカにとっ
て著作権収入は非常に重要な経済基盤ともなって
いる。キャラクター産業にとって著作権保護期間
は長ければ長いほどよく、本音を言ってしまえば
永遠に保護しておきたい、というところなのだろ
う。その影響で、世界の大勢は保護期間を長くす
る方向に向かっているようだ。もうすぐ日本の著
作権も保護期間が70年に延長される事も決まり
そうだし、おそらく、ディズニーキャラクターの
保護期間が終了する頃には、著作権に変わる「キ
ャラクター権」などというよう特権(権利)が発
明されて、実質的に保護期間の制度を無意味にし
てしまうようなことになっているのではないかと
危惧されてもいる。ディズニーのように長いあい
だ人気を保っているキャラクターは良いが、日本
のポット出のキャラクター達をも、70年間守ら
れるって事にもなるのかな〜?