2002年2月4日 月曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数21枚

たかが”わらじ”

 組み立てキットってのは、プラモデルに始まり
ラジオの制作などの電子キット、更に高級になる
と本物の自動車やログハウスなんてのも存在する
。昔から男の子の想像力をかきたてる夢のおもち
ゃでもあった。あほまろもプラモデルに始まり、
アマチュア無線の送受信機、鉄道模型、ライブス
チーム等々あらゆる物に挑戦して楽しんできた。
そんな楽しみは今でも続いている。特に最近では
あほまろが子供の頃のヒーローであった鉄人28
号や鉄腕アトムなんてのが再流行し、多くの組み
立てキットが販売されている。今ではそんなキッ
トの呼び名も”フィギア”と変わり、グリコのお
まけにも登場している。そんな組み立てキットに
最近ではとんでもない物が存在する。昨夜、この
ホームページの”寄席散歩”の仲間が集まってオ
フ会が行われた。毎回出席者が何か面白い物を持
ち寄って抽選会が行われる。今回出席ができない
ので、景品だけでもと仲間から宴会場に届けられ
た奇妙な物体。一見藁に包まれた納豆のような風
体。これは何だ?恐る恐る開いてみると、それは
なんと”わらじ”の組み立てキットなのだ。緊張
が笑いに変わり宴会は大いに盛り上がった。今時
”わらじ”を常用する者も無く、何のためにこん
なキットが作られたのかは判らなかったが、仲
見世商店街を歩いていると、お祭り用品屋さんの
店頭に”わらじ”がぶら下がって売られている。
そうか、踊りやお祭りには今も”わらじ”が使わ
れていたんだね。昨夜の出来事が妙に納得できた
瞬間でもあった。また、おみやげ屋には”金のわ
らじ”や、”わらじの根付”など、探してみると
結構”わらじ”関連の商品が多いことに驚くのだ
った。                   
 浅草寺観音堂前の宝蔵門には大きなわらじが左
右一対に飾られている。その由来によると、山形
県村山市楯岡出身の衆議院議員、故松岡俊三氏が
自ら提唱し奔走した雪害問題が政治的に解決した
ので、その御礼と日支事変の戦勝祈願をかけ、松
岡氏が深く信仰していた浅草寺に『護国の大わら
じ』として奉納されたのが始まりで、今の”大わ
らじ”は平成10年10月に村山市から奉納され
た物だ。”大わらじ”のサイズは、幅1.5M、
長さ4.5M、重さ(片方)約500kg、緒縄
の長さ10Mで、制作に関わった人員は、田植え
、稲刈り、脱穀・格納、制作、食事作りまでで、
延べ約800名という。左右にかかげたわらじは
、それぞれ、男わらじ、女わらじと称され、10
年周期で奉納されている。     
 ”わらじ”の効用を調べてみると、古来より脚
を丈夫にするために”わらじ”を神仏に奉納して
祈願をする行事が各地で行われている。この”わ
らじ”奉納は、その昔、旅に出る人々がその道中
の無事を祈願したことに始まったといわれ、現在
は交通安全を始め家内安全、商売繁盛、招福除厄
を願うものとされている。たかが”わらじ”、さ
れど”わらじ”、こんなに奧が深い物とは知らな
かった。あほまろも”わらじ”の組み立てキット
に挑戦してみたくなったのだが・・。作っていっ
たい何に使うの?