平成16年(2004)10月6日 水曜日

- 過激派予備軍 -

 雨はあがりました。しかし4日続きの雨でまだ地面がぬかるんでいます。ぬか
るんでいるといってももちろんアスファルトの上じゃ無く、浅草に残る猫の額ほ
どの土場のことです。そう、浅草寺裏広場だけは未だに砂利がひかれた唯一自然
が残っている場所です。
 久々のお天気なので、愛犬家たちは泥だらけを覚悟で犬を遊ばせています。モ
モちゃんも走り回りたそうにしていますが、またどっかに逃げ出してしまったら
大変なので、リードを付けたまま走りました。あほまろも一緒に走りました。お
かげで背中は汗だくでまだ心臓の鼓動が高鳴ったままですよ。めっきり体力が落
ちてしまった証拠なのでしょうね。それに比べるとモモちゃんはへっちゃらなよ
うです。もっと走っていたいっていってるような・・・。犬たちにとっても、爽
やかな秋晴れの空の下は気分爽快なのでしょうね。
 富士山も気持ちよさそうに頭をのぞかせています。近所のお風呂屋さんの煙突
から黒い煙もあがっています。ここで軽い運動をして、銭湯の大きな湯船にドボ
ン・・・、気持良いだろうな・・・、そんな秋晴れの朝ですよ。
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 科学する心はとっても大切ですよね。あほまろの子供の頃は、「子供の科学」
という科学雑誌を参考にして色々な実験をしたのを思い出します。なぜ、今にな
ってそんなことを思い出すかというと、今朝の新聞に、埼玉県で“爆発物製造の
疑いで中3を逮捕」なんて記事を読んだからなのです。
 少年は、自宅で爆竹やロケット花火などの火薬を幅2センチ、長さ5センチの
鉄製パイプに詰めて爆発物を作った疑いなのだとか。そんなことで、新聞沙汰に
なる世の中なのですね。あほまろが同じ年の頃には、もっともっと凄いのを作っ
ていたんですよ。幅2センチ、長さ5センチの鉄製パイプどころか、長さ1メー
トルほどの鉄製の水道管に火薬を詰めてその中にパチンコ玉を入れて鳥を打って
遊んでいたのです。
 火薬の作り方なんてのは、科学雑誌に平気で掲載されていました。特に簡単な
火薬は黒色火薬です。材料となる硫黄は故郷ニセコの山にはいっぱい有ります。
木炭だって家に有るし、どうしても買わなければいけないのが硝石という薬品だ
けです。江戸時代から伝わる製造方法を参考に、糞を土と混ぜて発酵させたもの
に灰を混ぜて煮込んで乾燥させ、熟成したものから結晶を取り出すという面倒く
さい方法も試したのでしたが、成功せず、代用品として家中のマッチの頭薬をば
らしてもごく小量しかとれず、家では大目玉。しかたなく、薬局で安く買える肥
料用の窒素化合物で代用してたのです。購入資金はというと、その辺の屑鉄を拾
って鉄屑屋さんに持っていけばそのくらいの金額になってしまう。
 その三種類を混合すれば黒色火薬は出来るのです。さあ、作ってどうする。や
はり実験をしてみたくなりますよね。みんなで山に持って行き蛇の住処のような
穴や、モグラの穴を片っ端から爆破、それに懲りずビンの中にいっぱい火薬を詰
めて魚の溜まりで爆破させたことだってあります。
 それもみんな子供用の科学雑誌で知ったのですよ。ニトログリセリンの作り方
だって書いていたのですからね。でも、これは何度か挑戦したのですが結局硫酸
と硝酸の混合比率が解らなく断念したような・・・。連合赤軍などの過激派集団
のアジトから、爆弾製造の参考書「腹々時計」や子供用の科学雑誌などが押収さ
れているのをテレビのニュースで懐かしく思ったこともありました。
 今朝の少年も、“銃や爆発物に興味があり、自分で作ってみたかった。2、3
個爆発させ、実験もした”と書かれています。あほまろにはその気持ちとっても
理解できるな・・・。
 今の世の中、爆弾製造はいけないとしても、“危険”を伴うことを理由に、子
供の好奇心すべてを奪ってしまうってのも可愛そうですね。ダイナマイトを発明
したノーベルさんだって、子供の頃から火薬を作るのが大好きだったから、あの
ような発明をすることが出来たのですから。
 あー、世が世なら、あほまろは犯罪者じゃ〜! 。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚