平成16年(2004)10月7日 木曜日

- 詐欺商法 -

 秋晴れの良いお天気ですが、吹く風がとっても冷たくなってきました。秋なん
ですね。今更そんな実感なんです。それも、ついこの間までの猛暑の余韻が身体
に染み付いてしまっているのでしょうか、あんなのもうウンザリですよね。
 衣替えをした小学生の服装にも暑苦しさなんてのは感じませんね。学校に行く
途中で寄り道をして遊んでいる子供たち、今朝は浅草神社の境内で暮らす猫が水
屋で水を飲んでいるところを邪魔するように遊んでいます。なんとか水を飲もう
とする猫と、飲ませないように邪魔をする子供たち、猫も毎日逢う子供たちなの
で安心して遊んでいました。そこにあほまろとモモちゃんが近づいていくと、猫
は慌てて水屋を飛び出して逃げてしまいました。
 “ダメだよおじさん!怖がるでしょ!”、せっかく楽しく遊んでいたのに“ご
めんごめん”、のどかな秋空の下モモちゃんだって遊びたかったんだよ。
------○------
 浅草寺を追い出されたハトたちが街に溢れています。最近、エサが無くなって
きたのか、ゴミの袋を突く姿を良く見かけます。以前はゴミ袋の上で中の物を欲
しそうに眺めていただけなのですが、賢くなったのか、生活の知恵というのか、
まるでカラスのように器用に嘴で袋に穴をあけています。
 リンゴの皮やうどんなどの残飯を路上に散らすとどこからともなく仲間のハト
が大勢やってきました。そんなエサを狙っているのが、近所で暮らすノラ猫たち
です。ハトを蹴散らして残飯に食らい付いていましたよ。考えてみたら、ハトっ
て猫より頭が良いのかもね。これも秋晴れでのどかな一幕でしたよ。
------○------
 あほまろの日記も変なところで有名になったものです。昨日、一通の手紙が舞
い込んできました。封筒の表面には、「創造性を最大限に活かせる格安の自費出
版形態のお知らせ」とあります。なにやら文字がいっぱい詰まったパンフレット
を最後まで読むまでもなく、要約すると、あほまろの日記を自費出版で本にして
あげるという内容なのです。
 これで笑えるのが、「普通の自費出版では絶対に不可能な、書籍バーコードを
取得し、正式な出版物として書誌データベースへの登録、そしてなによりも凄い
のが貴方の本が国立国会図書館へにも納本され未来永劫保存されるのです」だっ
て。
 学校で教職を得るためにぜひ著作を持っておきたい。名刺代わりに自分の著作
があったらおもしろい。小説・エッセイを書いて友人や知人に配りたい、大学教
授、企業オーナーの方を始め多くの方がこの制度を利用して自分の著書を出版し
ているのです。過去の出版物として、○○○○自叙伝、○○の攻略方法、私は○
○○○で成功したなど、100万部を超えるベストセラーになったものも・・・
ですって。
 自費出版を請け負う業者に依頼すると、平均200万円を超える費用が必用で
、部数も1000部程度、この出版社を利用するとカラーグラビアも入って10
00部で90万から、それで晴れて「作家」さんになれるというのですよ。
 これって、1000部総て買い取れってことなのでしょうね。そんなに貰って
もあほまろの秘密基地には置く場所なんてないですよ。まったく、出版業界は不
況なのか、詐欺みたいなことも考えるんですね。自費出版なんてしなくっても、
数社から出版のお誘いが有るんですけど、仕事にしてしまったら散歩もつまらな
くなってしまうのでそんなこと考えてませんよ。
 数年前にはもっと凄いのがきましたよ。ハワイに本部が有るというイオンド大
学日本校なるところから「名誉博士号授与決定通知書」なる手紙が舞い込んでき
たのです。それも、何の学位なのかは書いていなく、ただ名誉博士号推薦委員会
委員長の諸手続きの連絡事項の記載があるだけなのです。
 そんな時は、インターネットってとっても便利ですよね。さっそく「イオンド
大学」
なるサイトを調べてみると、これがとんでもハップン歩いてジップン。日
本平和神軍なる新興宗教組織が運営する大学らしいのです。なんと、未知現象研
究学部長にあの矢追 純一氏の名前も・・・。
 最近のこの手の商法は実に巧妙で、まるで実体のある大学であるかのように思
わせて、一応授業らしきものも受けさせておきながら、実はその卒業証書は紙切
れ同然であったり、そんなケースも聞いたことがあります。
 特に近年、インターネットなどのオンラインだけで学位、修士号、博士号が取
得できる大学が増えていますが、果たしてそれが本当に実社会に通用するものな
のかどうか、皆様も注意してくださいね。
 実は先日、友人にも「名誉博士号授与決定通知書」なる手紙が届いたのです。
彼、けっこう喜んでいたっけ、あほまろの話を聞くまでは・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚