こちらも外側が木製紙貼りで、引き出しが厚紙製ですが、戦後の箱です。
戦時中の物は、木枠に貼っている紙の質で見分けることができます。このよ
うに、は虫類の皮のような模様は、昭和３０年代に流行った柄だそうです。
また、この黒色は富山の薬箱としてはとっても珍しい色で、あまり見かけま
せん。箱の上部には、「越中富山　御薬品々入　優良医薬品」と旧漢字で書
かれ、左側には「キキメ第一」、右側には、「家庭円満」と、家族８人が微
笑んでいる絵が描かれています。
　正面には、三枚のシール、「頭痛、生理痛　ズバリ　歯痛、神経痛」、「
かぜ・ねつ・せきに　新ラモンカプセル」、それと、販売店の商標の丸ホ印
が貼られています。 残念ながら中の預かり書は入っていませんでした。